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お米が自由な値段で自由に販売できるようになるまでの道のり

食糧管理法(食管法)

 

現在は、いろいろなお米の流通があります。

 

現在は、と前置きする理由は、

1994年まで、お米を自由に販売することが、

法的に認められていなかったからです。

 

当時の法律は、食糧管理法(食管法)といいます。

食管法は1942年(昭和17年)に制定され、

1995年(平成7年)に廃止されました。

 

1994年まで、日本で生産されるお米は、

農家が自分の家家族や親族に食べさせる分以外、

すべて、国に納めなければならなかったのです。

 

お米は農協が集めて、国が買い取り、

農協を通じて農家に代金が払われていました。

 

食管法が生まれた背景には、

1939年(昭和14年)ごろから、

第2次世界大戦(大東亜戦争)にむけて、

世界の景気が悪化がありました。

 

日本でも、生活品の物価が急激に上昇しました。

 

日本中で物不足になり、お米、お酒、嗜好品、木炭などが、

次々と配給制度に切り替わっていきました。

 

当時、国民の食料を配布する制度が、

法律として整備される必要があったのです。

 

それで、すでに配給制になっていたお米は、

1942年(昭和17年)に制定された食管法で、

管理されるようになりました。

 

配給制度でお米を国民に割り当てていた時代です。

 

お米屋さんは、お米の配給所となっていました。

 

 

終戦後は、働き手が戦争でいなくなったこともあり、

日本の多くの水田が、すでに荒れ果てていました。

 

 

終戦当時、国が農家からお米を買い取る価格は1俵60円。

 

1946年(昭和21年)の金融封鎖や

国の改革のため、この年は、1俵210円。

 

その後、米の価格は倍々に値上がりし、

1948年(昭和23年)は、1500円。

 

値上がり幅は小さくなったものの、

1952年(昭和27年)には、3000円。

 

日本のお米の買取価格の推移 ⇒ 米価の変遷

 

まだお米が足りず、昭和27年に、

食料増産5ヵ年計画が打ち出され、

政府は農村改革に着手します。

 

 

資料提供:長野県農業総合試験場
資料提供:長野県農業総合試験場


 

補助金を付けて、新しい水田を開田し、

機械化農業を推進しました。

 

資料提供:長野県農業総合試験場
資料提供:長野県農業総合試験場


 

昭和30年代になると、高度成長時代に入り、

都市で働く人の収入が上がっていくのに合わせ、

農村の農業従事者の収入を上げるために、

政府のお米の買取価格は上昇していきました。

 

農協や農村からの陳情が議員の元に列をなしました。

 

農民票と呼ばれる選挙の票を地元議員が獲得するため、

米の買取価格を上げる交渉が国と行われました。

 

米余りと食管法のひずみ

 

水田地帯の農村の構造改革が進み、機械化が進んで、

お米の収穫量が増えていきました。

 

構造改革というのは、農業の機械化を進めるために、

水路を道路にし、水田の不揃いな形や大きさを整え、

農村の近代化を進めたものです。

 

 

基盤整備といって、水田の土地改良や

水をくみ上げて田んぼへ入れるための、

揚水施設の建設、

パイプラインの設置、

排水路の設置が進みました。

 

バルブをひねれば水が出て、

栓を抜けば水が抜ける仕組みが、

水田地帯に導入されていきました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

1961年(昭和36年)の農業基本法の制定で、

水田地帯の改革は一気に加速していきました。

 

資料提供:長野県農業総合試験場
資料提供:長野県農業総合試験場


 

米の政府買い取り価格も上がり続けましたが、

高度成長時代に入り、新しいものがどんどん生まれ、

物価も上昇していました。

 

1986年(昭和61年)、買い取り価格は、

3年間続いた18668円を最高値に、

どんどん下落していくことになります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

物の豊かさ、食べ物の豊かさが、

生活スタイルや食の多様性を生み出し、

国民がお米を食べる量が、減り始めていたのです。

 

にもかかわらず、

米の増産、水田地帯の構造改革は、

どんどん進められていきました。

 

誰もが、まだ右肩上がりの時代を、

疑うことすらしなかったのでしょう。

 

米の需要も、消費も、物価も、人口も、経済も・・・。

 

米の流通の自由化へ

 

1969年に、国は米の政府買い取りの制度の中に、

自主流通米という制度を導入しました。

 

米の買取価格を下げても、米が余り、

逆ザヤで赤字が増えたため、

国が米を全量買い取りできなくなりました。

 

今まで農協が集荷した農家のお米は、

国が全量買い取りしていたのですが、

一部を国を通さずに、直接米問屋に、

販売できるようにしたのが、自主流通米です。

 

米の増産が続く中、対処療法的な政策でした。

 

というのも、すでに政府を通さないで、

ヤミ取引を行う米問屋などの業者や

お米を産直する人が現れていたためです。

 

1970年、国は米の減反政策を打ち出します。

 

最初に打ち出されたのが、青田刈りでした。

 

収穫量を減らすために、収穫前のイネを、

刈り取りさせて米にさせない方法です。

 

稲作農業をしている農村に、

怒りと不安が走りました。

 

さらに、米を作らない田んぼを地域に割り当てる、

減反政策が行われるようになりました。

 

国が買い取るお米の一部は、緊急時に備えて、

国の保管倉庫で数年間保管されることになっていました。

 

それ以外の米は、政府米も自主流通米も、

お米屋さんで販売されていました。

 

どこに食管法が関与していたのか、

わからない状態が続きました。

 

食の安全を求める消費者運動が盛んになり、

野菜の宅配が勢いを伸ばしていきました。

 

そのような時代の中で、米農家の中にも、

米の産直を行いたいと考える人が増えていきました。

 

米の産直は食管法に触れる違法行為です。

 

しかし、1970年ごろにすでにヤミ米が流通し始めていて、

政府がもくにんを続けていました。

 

それを違法を承知で、米の宅配を試みる農家が、

東北を中心に現れたのです。

 

相変わらず国は黙認し続け、

積極的に、取り締まる気配はありませんでした。

 

1993年の大冷害

 

1993年、夏へ向けての気温が上がらず、

日照不足も重なり、20世紀最大級といわれる、

大冷害が起こりました

 

1930年(昭和5)~1934年(昭和9)、

1947年(昭和22)にも、

東北を中心に冷害が起きていましたが、

日本全体が不況に飲まれていた時代で、

詳しいことはわかりません。

 

 

産直の米販売者からは、

米が足りず値上げをせざるを得ないという、

手紙が何度も送られてきました。

 

スーパーの店頭から米が消えました。

 

日本ではお米の輸入を原則認めていませんでしたが、

国はアメリカ、中国、タイなどから、

お米を緊急輸入しました。

 

一時的に店頭に並んだのは、

中国産米とタイ米の抱き合わせの商品でした。

 

多くの人が、食べ方がわからずに、

タイ米を捨てたと言われています。

 

緊急時に備えて、各地の政府の倉庫に、

備蓄米があるはずでしたが、

倉庫の中は空でした。

 

翌年の豊作で、米騒動は納まりました。

 

どこからか、大量の1993年産米が出てきたそうです。

 

米余りから急激な米不足に陥り、

政府在庫の管理が不透明だったこともあり、

食管法が意味をなしていないことが、

明らかになりました。

 

1994年で食管法が廃止が決まり、

主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(食糧法)が、

食料方に替わって、翌年公布、施行となりました。

 

こうして、誰でもお米の販売ができるようになりました。

 

今は、様々なお米の流通経路が育ちました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

お米の価格は下落し続けています。

 

東日本大震災で一時的に上がったものの、

放射能への心配で、東北の米が売れず、

北海道や西日本の米に、消費者がむらがったためです。

 

その後もコメ価格は下落し、

魚沼産コシヒカリ、新潟産コシヒカリでさえ、

値下がりをしていきました。

 

2015年、全国のお米の卸価格は、

多くの地域で、過去最低を記録しました。

 

 

しかし、東日本大震災、原発事故、熊本地震で、

お米の収穫量が大幅に減ると、お米が高くなることは、

誰もが経験したわけです。

 

2016年のお米の価格も、熊本の減産もあり、

値段が少し上がっています。

 

もしも、大きな災害があれば、

再び配給に頼る時が来るかもしれません。

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その5

戸邊流生玄米ダイエット

 

戸邊さんが薦めている生玄米の食べ方があります。

 

ダイエットにもなるそうです。

ダイエットでなくてもいいんですけどね。

生玄米をどうして戸邊さんがすすめるのか?

お話をしていただきました。

 



 

今の時代、お米が余っています。

 

外国から、たくさんの食料が輸入され、

お金で食べ物を買うことができ、

お米以外の物をたくさん食べるようになているからです。

 

戸邊さんがいつも懸念しているのは、

もしも輸入が止まってしまったら、

日本人は飢えてしまうということなんです。

 

 

しかも、食べ物の生産のためにたくさんの燃料や、

化学肥料などの輸入の材料が必要です。

 

それが入って来なければ、お米を食べるしかないけれど、

お米の生産量が減っているので、

どうやれば効率よく食べることができるのか、

考え続けた末に、生玄米食にたどり着いたというわけなんです。

 

美味しいお米の生玄米は、

思ったより食べやすく、噛んでいると甘みが出ます。

 

 

一度試してみてくださいね。

 

戸邊家のエネルギー削減の仕組み

 

戸邊さんのお宅の節電、節エネルギーの仕組みを

ご紹介しますね。

 

これぞ戸邊流のエネルギー自給、

核廃棄物減量、節エネルギーライフだよ~~


 

どうでしたか?

 

戸邊さんの発想の豊かさ、ユニークな工夫に、

感心しますよね。

 

戸邊さんご自身はもちろん、息子さんたちが、

時間がある時に、薪割をしているんです。
戸邊さんが、この動画の中で何度も言っている事は、

もしも輸入が止まったら?

外国から原料が買えなくなったら?

と、いうことなんです。

 

これからの日本はどうなる?心配なこと

 

 

今の日本の心配事は、それだけではありませんよね。
借金だらけの日本国通貨が暴落したら?

第2のリーマンショックで大企業や銀行の倒産が相次いだら?

南海トラフで大地震と大津波が起きたら?
悪い事は起きて欲しくないけれど、

過去に起きたことを思い出して、

常に備える必要があるんです。
万が一の時には、東日本大震災の時のように、

スーパーの棚から食品も飲料も消えてしまう。

 

ライフラインが途切れてしまう。

 

私たちはすでに、その経験を味わいました。

 

 

これから先の懸念は大きく2つあります。

 

ひとつは、東海トラフで起きる大地震と津波です。

 

現在、2016年10月を起点にすると、

最短では、2年2か月後の2019年1月に、

三重県沖で発生するという予想があります。

 

前回の

南海トラフの地震から67年たっており、

70年に1度の割合で起こるとされていることや、

能力者の意見からそう考えられます。

 

東北と台湾、九州のプレートのひずみは解消したので、

その間の南海トラフのひずみが、

修正されずに残されています。

 

信じるかどうかは、あなた自身で決めて下さい。

 

資料:内閣府防災
資料:内閣府防災


 

日本の経済が破たんしたとしたら、

輸入が止まります。

原子力発電や火力発電だと原料は輸入。

水道水を作るためのアルミニウムや活性炭も輸入。

ガスや石油も原料は輸入。

食べ物に関していえば、

国が発表している食料自給率はごまかしです。

細かいことを説明すると長くなるからやめますが、

80~90%の食料は外国に頼っていると言っても、

たぶん過言じゃないんです。

 

津波が来ない中山間地に移住して、

農的暮らしの準備をすることが、

生き残りにつながるように思います。

 

米と塩と大豆と食べる分の野菜を

自分で作ることができれば、食べていけます。

 

湧き水や渓流の水があれば、

井戸水や小さな緩速ろ過池を作れば、

水の確保ができます。

 

薪や炭、小さな太陽光パネル、

電池を少し多めに用意しておけば、

燃料は何とかなります。

 

コミュニティを作って、生き残りを考える時が、

来ているように思います。

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その4

マコモの田んぼ

 

長い一日が終わり、手作りの夕食を楽しみました。

田んぼのマコモや畦のヨモギ、畑の野菜などのおもてなし。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

マコモはアジアでにされてきたイネ科植物です。

稲、ヨシ、ガマ、マコモは、日本では伝統的に使われてきたんです。

 

マコモの根元の茎は、昔から食用とされてきました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

黒い斑点は、共生している微生物(黒穂菌、マコモダケ)に、

よって作られるものだと言われています。

 

このマコモの田んぼは、マコモを商売にしようとした人が、

放棄したところだそうです。

 

Photo by Natsuko Takehara
伝統的なマコモの利用とは別に、

近年変な使い方が提唱されているようですが、

科学的根拠があるわけではないようです。

 

この田んぼも、

狂信的な信者さんがいるので、マコモが売れると聞いて、

商売にしようとしたらしいです。

 

結局、マコモがどういうもので、

どうやって販売するのかわからなくて、

放棄してしまったようです。

 

稲を作る田んぼを、

ヨシやガマ、マコモの田んぼと一緒にする、

或いは、それらを作る場所にすると、

稲を作る田んぼの状態に戻すのは大変です。

 

昔の人はそれを知っていたのでしょう。

別々の用途の植物を、それぞれ別にして育てていたようです。

 

湿地に生えるこれらの植物を残すために、

田んぼにしないでおいたのでしょうね 。

 

田んぼや湿地のイネ科の植物たち

 

稲、マコモ、ヨシ、ガマ、

これらのどの植物にも共通するのは、

イネ科であり、水質浄化作用を持つことです。

 

泥の中に根を張り、あるいは地下茎を伸ばし、

その周りにたくさんの微生物や微小生物、

藻類などが育つので、生き物による水浄化が起こります。

 

これは生物ろ過の理論と通じるところがあります。

 

生物ろ過とは、水道水を作るための緩速ろ過の仕組みです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


化学浄化による水道水が出て来る前は、日本中の水道は、

緩速ろ過で作られ、生で、塩素も入れずに飲める美味しい水が、

作れる仕組みでした。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

もちろん維持管理コストは、ほとんどかからないので、

現代の経済社会から、金にならないために、

消されてきた歴史があります。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ただし、皇室で使われる水道水は、

今でも、緩速ろ過水です。

 

その緩速ろ過と同じ、水浄化の仕組みをもつ植物たちが、

田んぼに育つ植物たちです。

 

戸邊さんの田んぼは1年中水を張っていて、

田んぼを耕さないので、まさに緩速ろ過池と同じです。

 

 

これらの植物は、

日本の神話や伊勢神宮をはじめとする神事とも、

関係が深いです。

 

ヨシ(葦)はヨシズや紙、建築材料など幅広く使われますが、

薬用としても使われてきました。

 

マコモ(真菰、真薦)も同じように、食用と薬用、神事に使われました。

 

マコモを編んでコモ(薦)というむしろのような敷物を作り、

マコモに共生している黒穂菌は、

お歯黒や眉墨、漆器などの顔料に使われてきました。

 

 

では、ガマは・・・? 知っていますか?

 

 

いなばの白兎が、毛皮をはがれた時に大国主に助けられて、

ガマの穂で治してもらうのですが、

昔から、花粉が生薬として用いられきました。

 

利尿作用があるほか、止血ややけどに使われていたそうで、

大国主が白兎に教えたのはこれだったようですね。

 

布団の材料にもなっていたのは、あまり知られていません。

蒲 蒲団  イメージがわきますか?

 

蒲の穂が熟して、ほぐすと綿みたいになるんです。

 

熟した穂が、ほかの日用品にも使われ、

茎や葉がすだれやかごを編むのに使われていました。

 

というわけで、雑学が長くなりました。

 

 

今夜はマコモとヨモギもしゃぶしゃぶでした。

生姜とお味噌でいただきました。

 

収穫して食べる、これが一番の贅沢ですね。

さらに、マコモの炭火焼 超おすすめの食べ方です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

Photo by Natsuko Takehara
 

こちらもお味噌を付けましたが、

何もつけなくても、甘くて柔らかくておいしかったですよ。

 

ぜひ、お試しあれ。

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その3

雨の予報が晴れ!

 

2016年9月 新潟県十日町市に来ました!

 

1夜明けて、午前5時前、天気は・・・❓

Photo by Natsuko Takehara
 

日の出は、5時半過ぎです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

念じていた、信じていたかいがありりました。

 

雨が上がっていたんです。

雪女(晴れ女)の念が、通じたようです。

 

なぜ、雪女で晴れ女なのか?

 

取材やイベントなどを計画・企画したときに、

雨の予報でも降られたことが無いのです。

 

ところが、若い時からゲレンデに行くと、

大雪や吹雪になりました。

 

自分がスキーをするためではなく、

甥っ子を連れて行っても、

翌朝は車が雪に埋もれていました。

 

これで、地元の小学校の運動会もOKです。

 

日の出とともに田んぼへ行きます。

 

戸邊さんの田んぼの稲刈り

 

 

今、田んぼへ来ています。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

きれいでしょう?

来て良かったです。

 

photo by Natsuko Takehara
 

新潟県内でも、こんな天日干しを

しているところは、ないと思います。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

今は、天日干しをしていますと言っても、

途中から乾燥機で調整する方が、多いからです。

 

はざがけで天日乾燥する場合、乾燥具合の管理し、

お米をちょうどよい水分量にするまで、

手間がかかり、感を養わないと、

上手く、むらなく乾燥させることが出来ません。

 

稲の栽培技術だけで、

お米が商品になるわけではないのです。

 

稲刈りをして、乾燥を始めるから、

日本一のお米として、毎年同じ品質で出荷できるように、

本当に良く稲を見て、商品化を行っていくのです。

 

人と稲と自然が調和している戸邊さんの田んぼ

 

食べられるのは当たり前だと思っているお米。

 

でも、もし石油系の燃料や化学肥料、農薬を

日本が買うことができ無くなれば、

日本のお米の多くは、作れなくなるんです!

 

そんなことになっても、お米が作り続けられる方法を模索し、

戸邊農法が作られてきたのです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

私が今来ている新潟県十日町の戸邊さんの田んぼは、

農業機械を一切使わないで稲の栽培を行っています。

 

ビニールハウスさえありません。

 

トラクターもコンバインも乾燥機もありません。

 

作業はすべて、家族の手作業です。

 

とことん、効率の良さとやりやすさ、

身体への負荷のかからなさを、追求した作業方法です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

肥料も買っていません。

 

ただ、勘違いしないでください。

 

勘違いで、無肥料栽培を良しとする人が多いのですが、

稲を痛めつけて老化させて、無肥料で栽培することが、

良いことではありませんから。

 

苗のうちに肥料不足で老化させ、

本来の稲の強さを出し切れないのに、

勝手に、窒素固定菌が肥料を与えているなど理由をつけ、

検証の無いことをしている人が多いからです。

 

戸邊さんの場合、そういう苗いじめは、していないのです。

 

有機栽培でもありません。

 

有機認証制度というルールが守られていれば、

肥料過多の作物も、肥料欠の作物も有機栽培になります。

 

認可された農薬を使うこともできるわけです。

 

有機栽培だからい良い、有機栽培は全て良いと

いうわけではないことを知ってください。

 

戸邊さんの技術はすべて、

実践してきた作業や経験から生み出された、

再現性の高い、

自然循環の仕組みによって成り立っています。

 

戸邊さんの田んぼでは、

自然循環と人の仕事が調和しています。

 

稲の育つ環境を人が作り上げています。

だから、肥料を入れません。

 

稲と人の意思疎通ができているような環境です。

 

最高に良い作業効率を考え、環境を考え、

燃料をできる限り使わない方法を考え、

稲のことを考えて、生まれて来た環境です。

 

考えて考えた末に、

やらなくてよいことをも、決めています。

 

 

田んぼに生えている草は、

普通の無農薬の田んぼに生えているような、

稲の肥料を奪ってしまう草ではありません。

 

ほとんどが、絶滅危惧種で、めったに見ることの無い水草ばかりです。

 

 

きっと、昔の人は、今の田んぼに生えているような、

草と戦っていたわけではないのでしょう。

 

ここでは草さえも、稲と田んぼとの調和に見受けられます。

水と光、土と稲、どれもが調和し、美しい限りです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

田んぼを借りて、稲を作り始めた当初は、

戸邊さんの田んぼにも草がたくさん生えたそうです。

 

年々、稲の肥料を奪う草が減っていったそうです。

 

 

戸邊さんの田んぼには一年中、水が張ってあります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

専門的には、周年湛水といいます。

 

ですから、稲刈りも、水がある田んぼで行います。

 

雨の日でも、稲刈りが行われています。

 

稲刈りも稲を運ぶのも、水のある田んぼの方が、

作業が楽で、腰が痛くなることもないそうです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

30歳で自給自足を目指し、挫折し、

都会に戻り、0からやりなおし、

それでもあきらめずに、追求して、

何年もかかって、今日に至っています。

 

 

工夫と体験と改善を毎年のように繰り返して、

結果としてここまで美しく、

日本良いと評価を受けるまでになりました。

 

 

その道のりと努力、学びの意欲に、

敬意を示してほしいと思います。

 

前向きな姿勢や努力、学びを、

田んぼを始めるなら、続けて欲しいと思います。

 

日本一の米の生産者の元に来て、

農業ならなんとできるだろう、

同じようなことがすぐできるようになるだろうと、

言葉で教えてもらえばわかるだろうと考えるのは甘すぎます。

 

 

日本一に学ぶつもりであれば、

それだけの姿勢や努力を持ってください。

 

これから、田んぼを始めたい方がいたら、

是非、この田んぼの成り立ちに、

素晴らしい戸邊農法が生まれるまでの過程に、

敬意を持って学んでほしいと思います。

 

こんな素晴らしい農法を構築してくれたのですから。

感謝!

 

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その2

日本一高いお米ってどうやって決まるの?

 

日本一のお米の値段は、どうやってきめているのでしょうか?

 

それ以前に、あなたが食べているお米の値段は、

誰がどうやって決めているのでしょうか?

 

一般的にの農家のお米は、農協か問屋が、

農家から直接買い取ります。

 

この価格を

農協渡し、問屋渡し、相対取引価格などといます。

 

このお米が、多くの場合、

スーパーなどの店頭に並ぶわけです。

 

 

 

産直や物産館、道の駅などで販売しているお米は、

農家が直接、お店に持ち込んで、

販売手数料や出品料を支払って販売しています。

 

 

米よしさんのように、農家から直接お米を仕入れて、

お米を売っているお米やさんもあります。

 

このように、現在では、

いろんなルートでお米が卸売りされています。

 

現在では、というのには理由があります。

それは、戸邊さんの取材の物語の後に説明しますね。

 

 

日本一高いお米の値段は、どうやって決めているのか?

 

 

実は、決めた人の基準で決めているのです。

 

つまり、日本一高い値段のお米は1つだけではない、

ということになります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

米よしさんの場合は、

全国を歩いて見つけた美味しいお米の中で、

栽培方法や刈り取りの後のお米になるまでの方法、

そして、栽培している人の人柄を最も重視して、

社長の北川さんが選んで、値段も決めています。

 

米よしさんは、デパートの中に店を出しているので、

出店料もかかり、良いお米を見つけるために、

全国を歩く経費もありますから、

生産戸邊さんの卸価格は、18万円ではありません。

 

 

米よしさんの元には、全国からお米の売り込みが来ます。

 

自分も、自慢のお米を高く売ってもらいたいと考える、

農家の人たちが、売り込みに行くわけです。

 

 

しかし、取り扱いをしてもらえることは、

ほとんどありません。

 

それぐらい、米よしさんの基準は厳しいのです。

 

 

その厳しい基準の中で、毎年1番高い価格を、

付けてもらっていることが、

戸邊さんのお米のすごい所なんです。

 

お米の品質や味が、毎年安定して、

良くなっているからに違いないわけです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

こだわりの米を自分で販売している農家の方が、

1kg5千円、1万円というような値段を付けることも可能です。

 

栽培の仕方や天日干しを売りにして値段を付ける人が、

多いように思います。

 

 

新潟のおみやげ屋さんには、

1㎏1万円をお米をおいてあることがありますが、

こちらも、おみやげ屋さんが目玉商品として、

値段を付けていると思います。

 

食味検査とは?

 

値段の付け方の基準として、

その年の新米の食味検査を行って、

数字が高いものを品質の良いお米とするので、

それに高い値段をつけることがあります。

 

 

 

食味検査は、成分量や水分量、粒の重量など、

お米の状態を食味計という機械で検査するものです。

 

最終的に、人が食べて食味を診断することもあります。

 

 

残念ながら、食味計という機械で数字が高く出ても、

必ずしも、お米が美味しいとか、

作り方が良いということにはなりません。

 

なぜなら、成分の計測で、

チッソが高ければ数字が低くなり、

アミロースが高ければ、

数字が高くなる傾向があるのです。

 

水分含量が多くても少なくても数値が変わります。

 

 

私も長い間、不耕起栽培農家の食味検査を、

独自の方法で行ってきました。

 

食味計で出て来た数字は、

商品化の行程の改善の目安や、

栽培方法の改善の指標にはなりますが、

味が数字に比例することはありませんでした。

 

複数の人と一緒に食べて食味を検査しても、

私が気がついた味の特徴を、

全員が気がつくとは限りませんでした。

 

 

お米のソムリエの資格を持っている人でさえ、

食味をしたときの感覚は、それぞれなのです。

 

お米のソムリエは、ワインのソムリエのように、

取得するのが難しい資格ではないので、

知識重視で、味覚を重視していないようです。

 

 

ですから、食味検査で95だ、98だと言っても、

検査の時の基準の設定も出て来る数字に関係し、

成分や水分の量も関係しますので、

ぬか喜びするほどのことではありません。

 

また、食味検査を毎年しても、

同じ人が毎年同じレベルの数字を、

出しているとは限りません。

 

昔、98の数字が出たと大喜びした人が、

私たちにお米を送ってくれましたが、

残念ながら、とてもおいしいとは言えませんでした。

 

乾燥度合いが機械の設定に合っており、

チッソが極端に少ないと、

アミロースの比率が上がるため、

そういうことが起こるのでしょう。

 

 

北川さんのように独自の基準で、

全国の良い米を食味し続ける中で、

毎年1番を付けて貰えるというのは、

素晴らしい評価ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

いったい、何日ぶりに雨が上がったんでしょう??

雨が上がり 庭の草刈り

 

いったい、何日ぶりに雨が上がったんでしょう??

 

近年、秋の天気もとてもおかしいのですが、

2016年は、私が住む千葉では毎日のように雨。

 

しかもゲリラ豪雨。

 

まるで、雨季になってしまったみたいです。

 

ひさびさに、雨がやみました。

やっと、庭の、伸び切った草を刈れました。

草刈りに夢中になっていて、

気を付けないといけないのは、庭に3本ある柿木です。

 



柿爆弾が、頭を直撃したりなんかして!!!


 

Photo by Natsuko Takehara



カク爆弾ならぬ、危険なカキ爆弾です。

 

長雨で、柿の実を取り切れませんでした。

 

固い時は、当たると痛いし、

やわらかいのが落ちてきて当たると悲惨です。

 

今年は、ものすごく柿の実がなりました。


Photo by Natsuko Takehara

春から気がついていたんですが、


今年の柿の木は、異常に芽の数が多くて、

その後の花も多かったんです。



もっとも、芽がたくさんあったんで、


てんぷらでたくさん食べましたが・・・。



おいしいですよ。


春の柿の葉の芽の天ぷら。

 


そして、柿の木にはイラガや毛虫がいます。

長袖に首タオル、さらに首の後ろまで覆う帽子、


それでも、あちこち痛痒くなるのはなぜ?

 

どうやら、雨上がりで、木の下にブヨがいるようです。



こういう時、刺されても、市販の薬は効きません。

 

刺されてすぐなら、熱で毒を分解。

蚊取り線香やお線香の火を近づけて。

タバコの火でもよいです。

 

毒素はたん白ですから、熱分解させます。

 

やけどをしないように。



びわの葉エキスやドクダミパスタ、


ひどいときは酵素パッティングというお手当法を行います。

 

虫刺されの時は、

酵素パッティングで毒が出ない時もあります。



庭の表は何とか草抜きができたけれど、


横や裏までは手が回りませんでした。



勝手に生えた冬瓜の実が、どんどん大きくなってます。


 

Photo by Natsuko Takehara
 

軒下に2つ、垣根にもぶら下がってる。 



柿も取り切れずやわらかくなり、冬瓜はどんどん膨れてきます。




シソの実は、新潟から帰ってからになりそうです。



明日の午後、出発で~す。


 

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社会実験派旅人が指摘する 7000万人分の食べ物を1年間に捨てる日本

日本人は1年簡易7000人分の食べ物を捨てている

7000万人が1年間食べられる量が廃棄されている日本の現状

その現状を戸田慶一さんが公式ブログに書かれました。

 

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日本が高く買い、買えない国には飢えがある。

今始まったことではありません。
いくら生ごみのたい肥化を進めても、

大元は法的な「期限表示義務」、

売り手は「廃棄」自主的な義務付けで本末転倒です。

五感が鈍り、食べ物が傷んでいても気がつかない人が増え、


食中毒は、多くが人災ということもあるので、

一見、表示義務でカバーしているようでありながら、

都合よく大量消費を促しているのではないかという気がします。

 

食べる、手作りすることで、五感が養われます。

 

手触り、舌触り、食感、触感、温度、臭い

それらが脳に伝わります。

 

五感は生きるために与えられた機能です。

 

食べることを大事にしない、傷んでもいないものを捨てる、

外国の多くの餓死する子どもたちをしり目に、

日本人は、私たちは何をやっているんでしょうか?

食べるという行為の意味

 

私が行く、大杉神社の月例会では、

神様にお供えをした後のお米(撤下米:てっかまい)を

昼食にいただきます。

 

おかずは、参加者の持ち寄りです。

 

この月例会の直会(なおらい)には、

定期的な参加者のほかに、

直会の後で、宮司さんに相談があるため、

単発で参加される方もいます。

 

私たちは、残ったおかずを持って帰るための、

袋やラップなどを用意しているので、

その方たちの席にも差し上げるのですが、

持ち帰ろうとしないで、片付けもしないで置いて席を立ちます。

 

残り物を置いていく、捨てる習慣しか知らないのでしょう。

一緒に席にいるご家族も、なんとも思わないようです。

 

なぜ、保存袋やパックを渡されるのか考えることもない。

むしろ、迷惑に思っているのかもしれません。

 

月例の会ならどこでも、毎月来られている方々が、

守っておられる共通の認識やルールがあるものです・・・。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

撤下米も、どなたかがお金をかけて栽培したお米。

 

持ち寄りのおかずは、

持ってきた方が自費で材料を用意し、

朝早くから手作りして、持って来られたもの。

 

 

神事では、ご祈祷の後におこなわれるお食事会を、

直会(なおらい)といいます。

 

直会とは・・・

 

ご祈祷の後に、神様と同じものを飲食し、

神々の恩頼(みたまのふゆ)、

つまり、御霊の恩恵、生きる力、パワーを

分けて頂くこと。

 

直会(なおらい)とは、直り合うこと。

 

神職が儀式を終えて元の世界に戻ることでもあるのですが、

神様と同じものを味わい、お互いに供することなんです。

 

 

日常の食べるという「儀式」は、

生きものの命をいただく(食べる)と同時に

神様から命をいただく儀式なのだと思います。

 

日々の食事は、元をたどっていくと、

生きていくための神事だったねんですね。

 

すると、

食べ物を残して捨てる、とはどういうことなのか?

 

その意味が解りますよね。

 

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台風の日の田んぼと稲

日本は台風が多い国だけど

 

日本はもともと、台風が多い国だけれど、

近年の台風は昔と違っています。

 

大型の台風が多い

 

昔の台風より暴風雨圏が大きく勢力が強い台風が、

とても多くなったように思います。

 

それだけに、被害も大きいです。

 

台風が来る頻度が多くなり、進路も昔と違うみたいです。

 

台風が来るのは二百十日と言っていました。

立春から210日目のことで、9月1日ごろを指していました。

 

ところが、6月ごろから10月ぐらいまで台風が来ます。

台風が来るのは、秋だけではなくなってしまいました。

 

梅雨の時期もおかしくなり、豪雨や台風の被害が、

かつてほとんどなかった北海道に起こるような、

異常な気象が続いています。

 

台風の日の田んぼと稲を撮影してきました。

車で走ると、高圧線の音が聞こえます。

 

不耕起栽培の田んぼと普通の田んぼのイネ。

あまり頭が風邪に煽られていないのが、

不耕起の田んぼですが、わかりますか?



 

 

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独身でも定年後に農的暮らしができる方法

定年帰農は甘くない

 

定年帰農という言葉が生まれてから、

ずいぶん経ちます。

 

都会で勤め、定年を迎えた後に、

田舎で、農業を楽しみながら暮らすというのが、

定年帰農です。

 

しかし、現実はそう甘くありません。

 

若いころからの体力作りもしておらず、

農作業の経験も栽培の経験もない人が、

60歳過ぎてから、農業をするのは、

そう簡単ではありません。

 

もともと、庭で野菜や果樹を育てていたとか、

農園や郊外の小さな畑でもやっていた経験があれば、

だいぶ違うと思いますが、全く経験がない人が、

頭で考えるほど、農作業は甘くありません。

 

田舎の高齢者と同じことをやれば、

すぐにバテるか、熱中症になるか、

体力の違いが、身体にこたえます。

 

農業にこだわらないで、手入れできる小さな面積で、

果樹が好きなら、庭に様々な果樹を植えて、

楽しむのはいいと思います。

 

それなら広めの庭付きの田舎の家も悪くありません。

 

やったこともないのに、定年後に農業をやろうと思って、

大きな計画を立てないことです。

 

自分の身の丈、能力に会う規模から考えて、

計画を立てて、移住したい土地に足を運びましょう。

 

 

サービス付高齢者住宅(サ高住)を利用する

 

 

Photo by Natsuko Takehara
サ―ビス付き高齢者住宅(サ高住)
※お問い合わせの際は武原の紹介と言うといいですよ。

 

私の町にも、隣近所の町にもあり、

東北などにも増えているサービス付高齢者住宅は、

高齢者のための賃貸住宅です。

 

老人ホームや介護施設と異なるのは、

自分のことは自分でできる、

比較的健康な高齢者向けの賃貸住宅であること。

 

賃貸契約と生活支援サービス契約をして、入居します。

 

食事や共同施設利用、見回りなどが、

生活支援サービスです。

 

お部屋は、通常ワンルームの個室で、

お風呂、ランドリー、食堂などは共同使用になります。

 

建物はマンションタイプ(ビル)、

平家タイプ、2階、3階建てなど様々です。

 

基本的に、自由に生活できますので、

入居した住宅の近くで、田畑を借りれば、

農業が楽しめます。

 

田舎では、サービス付高齢者住宅の所有者が、

農地を持っている事も多いので、

田畑や納屋、道具なども借りやすいわけです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

グループリビングやシェアハウスと変わらないですし、

1軒家を借りて住むより、格段に安いです。

 

敷金・礼金は、それぞれの住宅によります。

 

賃貸料を含め、月に15万円~の生活費なので、

都会の賃貸住宅やマンションに住むより、

生活費全般が安く済むと思います。

 

あわてて、田舎暮らしの家を見つけなくても、

このような住宅を利用して地域の様子を把握し、

先々住む家や畑を見つけるのも、良い方法です。

 

老後の田舎暮らしなら、検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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農業技術や農法は初めに資材ありきでは無い

特別な資材を使うことが農法ではない

 

 

不耕起移植栽培は農業技術です。

 

不耕起移植栽培で使用する

特別な資材は、いくつかありますが、

その資材を使わなければできない、

不耕起移植栽培技術ではないというわけではありません。

 

 

○○農法、△△農法というように、

農業資材や肥料を使うことを謳った農法は、

以前から、山ほどいろいろありました。

 

 

しかし、農業資材が先にありきなら、

それは農法でも技術でもありません。

 

どんなにいい加減でも、化学肥料や農薬を多使用しても、

その資材を使えば、

○○農法、△△農法になってしまうからです。

 

化学肥料だけで作物を栽培すれば、

化学農法だというのと同じなんです。

 

コンビニやスーパーのおにぎりの表示に、

「新潟県産コシヒカリ使用」

と書いてあるのと、どこが違うんでしょうか?

 

 

専門的なことを勉強しないで宣伝するな

 

 

ミネラルのことを学んでみたことが無い人が、

いくら、〇○ミネラルが良いと唱えても、

本人の思い込みでしかありません。

 

動物や植物がミネラルを吸収するには、

一緒に吸収して、吸収を促進させる他のミネラルの存在や、

pH、土壌構造や微生物の介在などの要因があります。

 

吸収を妨げる要因もあるんです。

 

それを知らなければ、ただ使えば良いとは言えないのです。

 

もちろん、使ってもみないで良いとか悪いとかいうのも、

おかしな話で、使ってみる勇気や投資が必要です。

 

 

微生物資材を使う農法も、以前から、山ほどありました。

 

片っ端からそれらの農法の本を読みましたが、結局のところ、

その資材を売りたい人たちが、資材の使い方だけを書いたものです。

 

微生物の生態や特徴、微生物叢の遷移のことなど関係なく、

ただ、こうやって使うという、使用方法やノウハウばかりでした。

 

 

微生物資材を語るなら、少しぐらい微生物学や発酵学を、

勉強してもらいたいものです。

 

学問は進歩しますが、ネットでいくらでも、

専門家の記述や論文を読むことができます。

 

近年、多くの本は個々の商売の宣伝手法として、

出版されるようになってきています。

 

普遍的な理論な技術の本が少なくなっています。

 

 

宣伝文句を鵜呑みにして、無知のままに口コミし、

ほかの物や他人がやっていることを批判するほど、

無責任で、迷惑なことはありません。

 

資材を売るということは、お金が回る仕組みがあるのです。

 

販売者でもないのに、他人に押し付ける行為は、

販売者の利益、儲けを後押しすることなのです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

無知な妄信者は、無礼千万・迷惑千万

 

 

生活にゆとりがあり、年の功だけプライドと自信がある、

分野の異なる肩書の人、都市生活者、消費者で、

無知で狂信的な資材信者ほど、迷惑な存在はありません。

 

自分たちが言うこと、やることは正義だと言わんばかりに、

たくさんの農家や農業技術を批判します。

 

「農家がみんな、これを使わないから行けないのよ。」

「農家は、たい肥なんていう腐ったものを畑に入れるのが悪いのよ」

「化学肥料なんか使わないで、これだけでいいのよ」

「農薬なんて使わなくても、これさえ撒けば病気にならない」

「これを使っていないから連作障害になんかなるのよ」

 

都会での会合で、こんな言葉が飛び交う現場にいたことがあります。

自分で生産をやってみたこともないのに。

 

聞いているだけで、あまりの無知さにへきえきとします。

 

 

農業資材の間違った使用法によって、作物が損害を受け、

実際の農業現場で、保障問題になった例だってあるのです。

 

私たちが農業塾を開催していた時も、

塾の参加規約を破って、自分が信奉する資材を、

農家に持ち込んで使わせようとする妄信的な違反者は、

ほんとうに迷惑な存在でした。

 

 

資材は技術を補足する物

 

農業は、環境条件、土壌の条件、作物の性質によって、

栽培技術、方法はさまざまです。

 

それを、ある資材、ある成分、ある微生物を使えば、

すべてが解決するような、そんな話ではありません。

 

天然成分も同じです。

 

その成分が何に良いか、理論的な説明がない資材が多かったです。

 

実験結果があっても、誰が使っても、再現性があるのか、

どう使えば、求める結果が得られるのか、

不十分な実験で、宣伝している資材があまりにも多いのです。

 

農業で使う資材は、実験室で行った試験だけではなく、

屋外の農業現場で行ったフィールド実験があって、

そこで再現性を確かめないと、信用できません。

 

 

確かに、たくさんの資材の売り込みが来ました。

商売ですから、どの方も一生懸命です。

 

さまざまな微生物資材、天然成分の資材が、存在します。

私たちも、使用するに値するかどうかを確かめるために、

たくさんの実験を行ってきました。

 

それは不耕起移植栽培の栽培技術において、

どこでどう使うことで、どんな結果が出るのかを調べたのです。

 

他の農業技術でどうか、試験をした作物以外でどうかを、

調べたわけではありません。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

特定の資材だけでは、農業の技術は確立しません。

 

 

個々の作物の特性を知り、特性を引き出す理論と技術があり、

再現性があって、初めて農法となるんです。

 

資材は農業技術や農法を行う上で、補足的に使うことで、

生産障壁を取り除き、生産物の質や量や価値を高めるものなんです。

 

 

やりたいことは、やりたい人と

 

どんなに自分が良いと思っていても、

他人へ、資材を押し付けしないでください。

 

押し売りは迷惑です。

 

 

自分たちの正義をかざして、批判しないでください。

相手が間違っている、知らないんだと決めつけないでください。

 

あなたが正義を振りかざす相手の考えは、間違いや悪ではなく、

相手にとっての正しい選択、あるいは逆の正義ですから。

 

 

そういうわけで、十分に勉強しないで、○○農法をしたい人は、

それを好む人同士で、仲良くやる方が良いと思います。

 

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