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不耕起移植栽培の稲つくりは秋から始まる

不耕起移植栽培の稲つくりは秋から始まる

 

秋に稲刈りが終わると、

乾燥、脱穀、保管・・・。

 

これで1年の田んぼの作業が終わる!

と思うのは大間違いです。

 

不耕起栽培では、稲刈り後の田んぼの作業から、

翌年の稲つくりが始まります。

 

稲刈り後のわらを田んぼに返すのは、

コンバインなら、稲刈りと同時ですが、

手刈りの場合は、

はざ干し脱穀が終わったわらを

田んぼに返す作業から始まります。

 

米ぬかの散布もこの時期です。

 

その年の田んぼの状態や稲の状態から、

米ぬかの散布量を決めます。

 


 

ミネラルを撒くのもこの時期で構いませんが、

絶対に、この時期でなければならない

ということはありません。

 

手順が先ではなく、

来年の稲つくりに必要なことが優先です。

 

 

田んぼの畦の修理や、

水が抜けの防止、暗渠の埋設。

 

冬期湛水をするなら、

水の確保の準備もこの時期からです。

 

全国各地の様々な条件の田んぼで、

作業が、同じ時期が良いとは限りません。

 

マニュアル人間になって、

マニュアルを見て手順を追う人は、

稲を見ていません。

田んぼを見ていません。

 

自己流農法でうまくいかない人には、

手順ばかり追いかけるタイプが

多いように思います。

 

 

秋までの稲姿の推移や田んぼの様子が、

その年に足りなかったことを教えてくれます。

 

それを基準に、秋からの作業を始めましょう。

 

種もみの用意や保管も、

秋のうちに行わなければいけませんね。

 

年明けから苗つくりの準備を

 

年末から年始にかけて、

次の苗つくりの準備を始めましょう。

 

不耕起移植栽培では、

苗つくりに40~70日を要します。

 

苗つくりが重要なのは、

芽が出てから数日で、

稲の体質が決まってしまうからです。

 

病害虫に強く、太く大きく、粒数の多い稲。

 

有効分げつがしっかりとれる稲を

育てるには、計画を立てるのが第一です。

 

苗つくりと稲つくりの計画を立てましょう。

 

塩水選、温湯消毒またはエンザー液の準備、

浸種の準備も年明けから行いましょう。

 

うるち系かもち系かで、段取りが異なります。

 

品種特性によって、浸種の期間も異なります。

 

手抜きをしないで、ここはきっちり

やれるようにしてくださいね。

 

苗づくりも、ハウスを使うのか、苗代か、

トンネルを使うのかで準備が異なります。

 

最高最低温度計は、複数個用意しておきましょう。

⇒ 最高最低温度計1

⇒ 最高最低温度計2


 

多少の誤差があることもありますから、

確認しておきましょう。

 

ビニールなども、早めに注文してきましょう。

 

春先は雪や雨によって、

予定の作業が進まないこともあります。

 

田植えから逆算して、計画を立ててくださいね。

 

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また、失敗したら教えてください

また、失敗したら教えてください。

 

こういわれたら、どう返しますか?

 

私ね、インターネットの活用方法は、

2年かかってやっとやっと、

わかってきたところなんです。

 

無料ブログとかも作りまくって、放置サイトも多いんですが、

かなり前に立ち上げた、外注で作った

放置サイト(ネットショップ)もあります。

 

外注なのにどうして、放置してるの?

お金がかかるじゃない?

 

実は、不耕起栽培の会を

私と一緒に辞めた農家の人達が、

資材などを購入できなくならないように、

維持しているサイトがあるんです。

 

不耕起栽培と無農薬の支援サイト

 

たまに飛び込み注文が来るの。

 

今日のお昼に突然来た電話。

支援サイトから見つけてきたんだね。

 

お昼ご飯を作っている最中・・・

1時間話に応じてしまいました。

 

 

9年前に取材に来た方で、

定年して故郷の中山間地にもどり、

不耕起栽培を始めたそうです。

 

1年間、長野まで不耕起栽培を

学びに行っていたそうです。

 

いろいろ話をしてわかったのは、

彼が学んだのは、

長野でいくつの資材を

どのくらいいつ入れるか?

などの、ノウハウと手順でした。

 

全く不耕起稲作りの基本はわかっていなくて、

必要もないEM菌とか乳酸菌とかを

いつ田んぼに入れるのかみたいな、

手順だけ覚えてきたようでした。

 

 

どうしてをそれを入れるの?

なぜそれが必要なの?と聞いても、

その方にはわからない、答えられません。

 

彼が9年前に感動した不耕起栽培では、

実践している農家の人たちも

使っていない資材です。

 

必要もない物を入れる

=物を買う?買うことを勧められた?

 

 

苗づくりのために

田んぼに土盛りをして(土を高く盛り上げて)

育苗箱を並べ、水を張って苗を育てたそうです。

 

どうして土盛りが必要だったの?

わからないそうです。

 

近所の人が、昔やっていたのが、

土を高くして、そこを苗代にしていた・・・

それを聞いて、やったそうです。

 

どうして、習ったところに聞かないの?

近所の人は不耕起栽培なんて知らないよね?

 

彼 ・・・・

 

 

結局1時間も話に捕まって

(お昼ご飯を作りかけてたのに~~)

わかったことは、長野の手順と時期、

使う物だけ覚えてきたってことでした。

 

1年やってうまくいかないのは、

教えてくれた人にとことん質問しないで、

不耕起栽培を知らない周りに聞いて

首降り農業をやっていたためでした。

 

 

全国に100の田んぼがあったら、

品種、土質、水条件、気象条件、

すべて異なるのです。

 

同じ手順はあり得ません。

最後に、

「また失敗したら、教えてもらえませんか?」

と言われました。

 

どうして失敗する前に、

どうすればいいのか、

失敗しない手順を教わろうっていう発想に

ならないのかなあ?

 

教わった所にとことん質問してから、

確信をもってやらないんだろうか?

 

田んぼをやる時の相手は稲。

相手は自然環境です。

 

日本では稲は、1年生の植物。

生きものなんです。

 

失敗したら、すぐに元の体には戻らないんです。

「また失敗したら、教えてもらえませんか?」

私には、その発想が良くわからないです。

 

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水道水は自分で作れる 小型生物ろ過システム

自分が普段使っている、

飲んでいる水道水は、

どうやって作られているか

知っていますか?

 

資料提供:中本信忠


 

水道水は、浄水場や水を

くみ上げている施設で作られます。

 

浄水場には、

急速濾過、緩速ろ過、膜ろ過、オゾン処理で、

水道水を作っている所があるんです。

 

地下水をくみ上げて、塩素を加えるだけ、

というところもあります。

(塩素濃度も水道法も、問題だらけですが・・・)

 

 

中本先生は、緩速ろ過=生きものろ過 の

水道の研究をしてこられました。

 

水の中やろ過池の底の砂に住む

小さな生き物や植物が水を浄化、

有害な物質も、危険な病原菌もなくなります。

 

資料提供:中本信忠


 

生でも、塩素を入れなくても、

美味しくて安全な水を作ることができるのが、

緩速ろ過=生きものろ過 です。

 

しかも施設を作るのに、お金がかからず、

維持費も少なくて済みます。

 

冬期湛水や周年湛水の田んぼにも、

緩速ろ過と同じ仕組みがあります。

 

化学薬品を使う浄水は、

年々維持コストが上がります。

 

円の価値が無くなったら、輸入できなくなったら、

輸入のアルミ(ボーキサイト)や活性炭が買えなくなり、

都市部の多くで水道水が作れないんです。

 

緩速ろ過は素晴らしいですよ!

 

詳しいことは先生の著書をお読みください。

『生でおいしい水道水』『おいしい水の作り方』

私のところにも少し在庫があります。

 

中本先生がこのところFBに

沢山データをあげてくださっています。

 

おかげで勉強するのがたいへんです。

世界で一番大きな浄水場、2ヵ所。全てのろ過池で採取して藻の発達具合を調べた。1994年から1996年にかけて、英国から助成金をもらって調べることができた。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年12月7日


生物浄化の考えー21 濁り水対策で凝集薬剤処理を用いる急速ろ過では、藻は嫌われた。緩速ろ過池でも藻が繁殖するので嫌われた。そこで、水深を深くして底まで日射が当たりにくようにした。水深が深いと、底での水圧が大きいので光合成で酸素を生産しても…

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年12月7日

生物浄化の考えー22ろ過砂は大きくても機能は変わらない。砂が動かないということだ。砂が大きいなら、ろ過抵抗は小さい。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年12月7日


 

緩速ろ過の浄水場の生物ろ過の仕組みが、

水田の水浄化の仕組みとそっくりなんです。

 

そして、来年こそは、これを作ってみたいですね。

 

写真提供:中本信忠


 

一家に1基、地域に、公共施設の屋上に、

雨水タンクを設置して作れるんじゃないかな?

 

小型緩速ろ過の浄水システムです。

 

写真提供:中本信忠


 

中本先生の長野県上田市、

染屋浄水場の記事をシェアします。

大正12(1923)年から使われている3号ろ過池だけは、斜めの壁面。その壁面の浅い場所には、糸状珪藻メロシラがフワフワと大繁殖していた。しかし斜め壁を垂直壁につくり直した2号池の壁には、藻が付着していない。水深が浅いと水温が6.2℃でも、藻が繁殖する。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日


垂直壁のろ過池の壁には藻が付着していなかったが、水中の梯子(ステップ)には藻が絡みついて繁殖していた。底の砂を調べたら、砂の上はフワフワした茶色の被膜。珪藻メロシラだ。砂は全然汚れていない。ろ過速度を調べたら、2.5m/d、損失水頭は7㎝だ。目詰まりしていない。ろ過水は本当に清澄だ。浄水濁度は0.000度だった。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日


染屋浄水場のろ過池の水温は6.2℃だった。原水水温は6.1℃。まだ11月30日。これからどんどん寒くなる。だからろ過池の凍結防止のために、ろ過池流入水口に円筒を差し込み、水面近くに流入水を水平に吹き流すようにして水面の凍結防止をしている。そうそう、上田市の気象観測の場所、アメダス観測点はろ過池の横にある。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日


ろ過池の水深はできるだけ浅い方が良い。大正12年から使い続けているろ過池の壁は斜め。その斜め壁には糸状珪藻の繁殖は著しい。藻が繁殖すると、微小動物の餌が豊富になる。生物活性が良くなり、ろ過閉塞もなくなる。流入してくる濁りも藻に絡みつき光合成の気泡で浮き上がる。水深が浅いと光合成が盛んだ。水深を思い切り浅くしたい。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日


ろ過池の水深はできるだけ浅い方が良い。大正12年から使い続けているろ過池の壁は斜め。その斜め壁には糸状珪藻の繁殖は著しい。藻が繁殖すると、微小動物の餌が豊富になる。生物活性が良くなり、ろ過閉塞もなくなる。流入してくる濁りも藻に絡みつき光合成の気泡で浮き上がる。水深が浅いと光合成が盛んだ。水深を思い切り浅くしたい。

Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日


 

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冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場 その2

 

緩速ろ過の浄水場の仕組みは生物ろ過

 

水道水を作る方法に、

緩速ろ過(かんそくろか)方式という

仕組みがあります。

 

約200年前にスコットランドで、

緩速ろ過方式の前段階の、

ペーズリーろ過法式が生み出されました。

 

当時のイギリスは、産業革命の影響で、

人口が都市に集中し工業化が進み、

河川が汚れていました。

 

ロンドンを流れるテムズ川の水で

実験が行われ、緩速ろ過方式は

1829年、ほぼ完成されました。

 

当時は、砂でろ過ができると、

考えられていたようで、

slow sand filtrationと呼ばれていました。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

日本には、5521の浄水場があります(平成24年)。

 

最も多いのが地下水をくみ上げして、

塩素を入れている消毒のみの方式です。

 

次が化学処理による急速ろ過方式で1783、

緩速ろ過方式は、548か所もあるんですよ。

 

日本で緩速ろ過の浄水場が作られるように

なったのは、明治時代です。

 

東京の淀橋浄水場も日本で2番目にできた、

緩速ろ過方式の浄水場だったのです。

 

日本でも、緩速ろ過の仕組みが理解されておらず、

砂でごみや雑菌を取り除くと思われていました。

 

 

ところが、緩速ろ過の本当の仕組みは、

水の「生物ろ過」だったんです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ですから、未だに厚生労働省の

浄水場設置や運営の規定は、

生物ろ過を活かすものになっておらず、

戦後から改善されていません。

 

塩素を入れることなどを決めた水道法も、

GHQによって作らされた法律です。

 

塩素を入れる必要が無い緩速ろ過の水も

家庭の蛇口で出る時、

塩素が入っていなければならない、

塩素濃度の規定など問題だらけのままです。

 

それでも、日本中に稼働中の

緩速ろ過の浄水場があることは、

素晴らしい財産です。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

緩速ろ過の浄水場では、

沈殿槽で水の中のごみを落とし、

砂を敷き詰めたろ過槽に水を移して、

ゆっくりした速度で移動させます。

 

微小昆虫や微小生物による

食物連鎖が起こります。

 

小さな生きものが

より小さな生きものを食べます。

 

クリプトスポリジウムのような原虫、

病原性大腸菌などの病原菌も

食べられていなくなります。

 

小さな生きものの糞は、

砂の目を通りろ過槽の底に沈みます。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

水の中の窒素、リン酸、カリや、

ミネラルを含む栄養分も

藻類や植物プランクトンが吸収します。

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ろ過池に増えるメロシラという藻類は、

砂の上を覆って、砂の目詰まりを防止します。

 

メロシラや植物性プランクトンは、

光合成をおこなって、水中に酸素を放出します。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

この酸素は、砂の中に住む微小生物に、

消費されているのです。

 

生きものが活動する温度と水深、

水の速度でろ過の効率が変わります。

 

こうして、何も含まず腐ることもない、

生で飲めるおいし水を

生きものろ過で作ることができるのです。

 

冬期湛水水田と緩速ろ過

 

緩速ろ過の日本で唯一の研究者

中本信忠先生と、

初めてお会いしたのは、

2003年の春でした。

 

当時、中本先生は信州大学の

応用生物科学科の教授でした。

 

写真提供:中本信忠
写真提供:中本信忠


 

不耕起移植栽培の田んぼに来ていただき、

中本先生から緩速ろ過の仕組みをお聞きして、

私たちは、大変びっくりしたのです。

 

緩速ろ過で水を生物浄化する仕組みが、

冬期湛水水田で見てきた状況と

そっくりだったのです。

 

 

 

どうやら、田んぼは

水を浄化しているらしい。

 

冬期湛水により、

水の浄化がさらに進むらしい。

 

ずっと考えていたことが、

中本先生の話を聞いて、

本当だという確信を持ちました。

 

 

田んぼの取水口では

水が少し生臭くても、

田んぼの水が臭うとは感じません。

 

田んぼに入れる水が、

いつも透き通っているとは限りません。

 

川が雨などで濁っている時には、

パイプラインの蛇口から出る水は、

濁っていることがあります。

 

 

けれども田んぼの水は、

濁っていないのです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

すり傷や切り傷があっても、

田んぼの水に触れて、

破傷風などの病気になる話を、

聞いたことがないんです。

 

 

生きものろ過は、

すごいと考えるようになりました。

 

 

生物ろ過の仕組みがわかると、

改めて、文献や資料を読み直し

新たな視点が生まれました。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠緩速ろ過


 

中本先生の緩速ろ過の研究成果は、

浄水場の管理規定が古いため、

日本の緩速ろ過の浄水場では、

あまり活かされていません。

 

 

しかし、アジアやアフリカでは、

中本先生の指導で、

緩速ろ過装置が設置され、

生水が飲める地域が増えました。

 

 

私には、福岡正信さんの粘土団子が、

世界の砂漠を緑化していったことと、

ものすごく重なるんです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

関連記事

⇒ 生きものが田んぼの水を浄化する 冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場

 

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冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場 その1

 

田んぼに水は無い?

 

 

水田とは、水を湛えた田んぼのこと。

 

田の字の意味は、穀物を栽培する所。

穀物の栽培で水の中で行うところが

田んぼです。

 

昔は稲だけではなく、

稗(ひえ)や粟(あわ)、黍(きび)などの

イネ科の雑穀もマコモやヨシも

田んぼで育てるものだったんでしょうね。

 

穀物以外のものを作るところは、

「はた」と呼んだようです。

 

端、側から、

畑、畠になったんでしょうね。

 

田んぼの横で火を燃やすところ?

田んぼではない明るい所?

田んぼとはっきり区別されるところ?

田んぼに水が入ってくるところ?

 

 

だから、昔は田んぼって、

水があるとは

限らなかったのかもしれません。

 

では、現代はどうでしょうか?

 

もしかして、田んぼには

いつも水があるものだと、

思っていますか?

 

 

 

日本中の多くの水田地帯では、

年のうち6ヵ月は、

水が無いんです。

 

乾田(かんでん)の状態です。

 

農家が田んぼに水を張るのは、

田植え前から初夏と、

夏の終わりから稲刈り前まで、

わずか4ヵ月です。

 

稲刈りの時に、

大型重機であるコンバインを

田んぼに入れる必要があるため、

機械が泥にはまらないように、

田んぼから水を抜きます。

 

そのあと春まで、

田んぼに水はありません。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

また、多くの地域で、夏に中干しという、

田んぼの土を乾かす期間を設けます。

 

農作業の

機械の都合、作業の手順に合わせ、

田んぼに水を入れたり抜いたりで

きるようになっているからです。

 

冬期湛水水田

 

あえて、稲刈り後の田んぼに

水を張っておくのが、

冬期湛水水田です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

冬期湛水(とうきたんすい)というのは、

冬の間水を湛えている、

溜めてあるという意味です。

 

つまり冬の間、田んぼに

水を張りっぱなしにしたのが、

冬期湛水水田です。

 

冬期湛水の取り組みが始まったのは、

1998年の稲刈り後、宮城県でのことです。

 

その地域はマガンやハクチョウの飛来地でした。

 

0050r
 

マガンやハクチョウなどの渡り鳥が、

冬に湛水した田んぼを、

ねぐらに利用しないだろうかという

実験的な取り組みからでした。

 

結局、その年、鳥たちは、

冬期湛水の田んぼをねぐらには

しませんでした。

 

しかし、休憩場所として

利用をしてくれました。

 

農業用語では、

冬期湛水と言いますが、

野鳥や自然環境保護の視点では、

冬・水・田んぼとも呼ばれています。

 

冬期湛水による田んぼの生きものの変化

 

宮城県で初めて冬期湛水が行われた後、

全国各地の不耕起栽培農家が、

冬期湛水を始めました。

 

各地で、様々な現象が報告されました。

 

Photo by Kiyo Nakamura
 

ハクチョウだけではなく、他の渡り鳥や、

留鳥が立ち寄るようになり、

動物や肉食の鳥も現れました。

 

田んぼの土にも変化が現れました。

 

本来、土が固い

福島県郡山市の田んぼは、

1999年に冬期湛水を始めると、

田んぼの表層の土が、

トロトロした状態になっていました。

 

各地のハクチョウが来る田んぼを

訪問していたので、私たちには、

ハクチョウが歩いて、土がえぐれ崩れるのと、

表面のトロトロは別のことだと思われました。

 

 

2001年の秋に初めて湛水した

千葉県の不耕起田んぼでは、

翌年の春に、大量にニホンアカガエルの

卵塊(らんかい)が、見つかりました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

前年まで、この田んぼで

ニホンアカガエルは、

全く観察されていませんでした。

 

5、6月には小さなニホンアカガエルが、

大量に観察できました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

その後の観察で、冬期湛水の田んぼでは、

ミジンコが、田植え後の一時期に

大量発生することもわかりました。

 

藻類や浮草の発生状態も変わりました。

 

明らかに生態系に変化が起きていました。

 

2001年6月に、この田んぼで、

生きもの調査をしました。

 

冬期湛水をしていない田んぼに比べ

田んぼの表層のとろとろした泥の中に、

イトミミズとアカムシ(ユスリカの幼虫)が、

大量に棲んでいることがわかりました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

計算上は、10アール当たり、

イトミミズ 220万匹
ユスリカ 120万匹

 

イトミミズは、

田んぼの土を採取しようとすると、

危険を感じ10~20cmぐらい下まで

土の中に潜るようです。

 

ですから、データの正確さはわかりません。

 

小さな昆虫や巻貝やシジミ貝の仲間も、

田んぼの土の中にいることが確認されました。

 

イトミミズが土の中の有機物を食べ、

お尻から吐き出す糞や、アカムシの糞が、

トロトロ層を作っていたことが、

その後の調査や文献からわかってきました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

田んぼに水を張り始めた秋には、

田んぼに微小な昆虫やダニ類などの、

分解者が大量発生することも目撃しました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

 

 

どうやら、普通の田んぼとは違い、

わらや有機物の分解者が増えています。

 

ダニ類と聞くと吸血したり寄生することを、

イメージするかもしれません。

 

ダニ類の大半は、吸血しません。

 

土壌で生活する多くのダニ類は、

落ち葉などの有機物やそれが分解したもの、

菌類、腐ったものを食べています。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

私が冬期湛水の田んぼで出会った、

小さな昆虫やダニ類は、

わらやわらを分解する菌類を

食べていたのだと思います。

 

 

冬期湛水した田んぼでは、

田植え後に、藻類や浮草類が、

急に増えることもありました。

 

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煎り玄米と玄米珈琲にちょっと反響!!

 

煎り玄米を作ったよ!って・・・

 

玄米スープや玄米珈琲のことを

FBに書きました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

玄米を煎って、スープや珈琲にすると、

冷えた体にいいんです。

 

そうしたら、作ってみるという

コメントをいくつもいただきました。

 

そして、先ほど、

「作りましたよ」って、

写真とメッセージ頂きました。

 

嬉しいなあ~~♡

 

さっそくFBでシェアしました。

 

 

ちょっとした手間だけど、

作ってみればなんてことないんです。

行動するかしないかだけの違い!

 

 

しかも、健康に良いことが身に付いちゃう。

 

私も毎日、楽しく手づくりしています。

今、玄米のレシピ集をまとめています。

 

個別の質問にお答えしました

 

玄米スープのことと、

玄米珈琲のことを書いたら、

個別に質問などもいただいたので、

お伝えしておこうと思います。

 

私が飲んだのは市販の玄米珈琲です。

自然食品店にあります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

お味は、全然珈琲じゃない!です。

タンポポコーヒーや大豆珈琲みたいに。

 

市販の玄米珈琲は、

顆粒になっているので、

お湯を注ぐとかなり良く溶けます。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

タンポポコーヒーや大豆珈琲より

陽性が強いと言われています。

 

陽性が強い理由は、

玄米に含まれるイノシトールと

フィチン酸の影響が

大きいと思われます。

 

玄米スープは、

洗った玄米を水切り、

お鍋で弱火~中火で20~30分煎ります。

 

火が強いと、

ポンポンせんべいみたいにはじけたり、

焦げてしまったりします。

 

音楽でも聞きながらゆっくりどうぞ!

 

鍋でも土鍋でもフライパンでも大丈夫です。

 

こだわりがある方は、土鍋という方もいますが、

私は、あれダメこれダメは苦手です。

 

1合の玄米を煎ると1+1/4合ぐらいになります。

 

玄米1合を煎って、7合の水で煮て、

煮詰めたものが、玄米スープです。

 

煮立ったお湯の中で玄米が躍る感じで、

中火で20分ぐらい煮詰めます。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

水の量が半分ぐらいになる前に火を止めます。

 

 

これに、自然塩または梅干し、または昆布を入れて、

塩味で飲むのが玄米スープです。

 

玄米を入れて飲んでもOK!

 

Photo by Natsuko Takehara
写真は、煎り玄米(つまみ食い用・左)と
玄米スープに梅干しと塩を入れた物

 

 

病気で食欲がない時、

具合が悪い時、体が冷えた時に・・・。

 

赤ちゃんからお年寄りまで飲めます。

 

 

私が玄米スープを知ったのは、

父が癌で入院していた時です。

 

癌患者には、玄米が良いと知り、

病院へ持ち込みましたが、

ごわごわして食べにくいというので、

やはり癌患者に良いという、

玄米スープを持ち込んでいました。

 

煎り玄米+良いお塩が、

身体によい陽性の食品となるようです。

 

良いお塩というと、自然塩ですが、

いろんなのが売っています。

 

あまり、こだわらないで、あれこれ試して、

好みのものを見つけた方がいいですよ。

 

今の自分に合うかどうか、

Oリングテストでもわかるので、

試してみてください。

 

玄米スープを煮詰めて

おかゆにしてもOK!

おじやにしてもOKです。

 

玄米スープに日高昆布を入れた物 程よい塩味!
(アツアツの時に入れるとすぐふやけます)

 

 

Photo by Natsuko Takehara
 

では、病人に玄米スープを飲ませたら、
残った玄米はどうするの?

という人は、玄米スープの残りの

煮えた玄米レシピ・・・後日に続く!

 

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肥料過多は稲が倒れる(倒伏)の原因になるのか?  

 

田んぼで稲に肥料をたくさん与え過ぎると、

稲が倒伏するという話があります。

 

そのようなコメントもいただきましたので、

説明しておこうかなあと思いました。

 

確かに、思い当たることが肥料の入れすぎでは、

ということもあるでしょう。

 

肥料の入れすぎかどうかは、

稲の色を見ればわかります。

 

肥料を田んぼに撒きすぎていて、

チッソが効いていると、

稲の色は青が濃くなります。

 

肥料が切れてきている場合や、

稲が枯れ始めていれば、

稲の色は黄色っぽく緑の色が褪せてきます。

 

 

稲刈りの時期に、稲の色が濃いかどうか?

 

稲の色にかかわらず、

倒れる稲と倒れない稲があります。
(写真比較)

 

Photo by Natsuko Takehara
 

同じ日に撮影した写真ですが、

この比較は極端な例で、

中間の色でも倒れる稲はあります。

 

黄色い稲は、

すでに老化し劣化しているように見えます。

 

稲刈り前に根が傷んできている

可能性があります。

 

肥料が効いて、

色が濃くても、背が高くても、

倒れない稲もあるからなんです。

 

肥料が切れていたり、枯れ始めていて、

倒れる稲もあるわけです。

 

肥料の入れすぎが

倒伏の直接原因だとするなら、

肥料が切れてきている稲が

倒れることと矛盾します。

 

 

肥料過多は、

倒伏の要因の一つになりますが、

直接原因ではありません。

 

 

維管束が発達していない、

茎が細いという原因がある時、

肥料過多で、いつまでも茎が伸び上がると、

肥料過多が倒伏の要因に加わります。

 

維管束?? 維管束といわれても

わかんないよ?という人もいますよね。

 

維管束は栄養を運ぶ

血管みたいなものです。
葉脈や茎の切り口に見える

スジといわれるものは、

維管束が通っているところです。

 

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植物には骨が無いので、

細胞壁を作るセルロースが、

身体を支える構造になっています。

 

セルロースは、

光合成で作られる炭水化物から合成されます。

 

稲の場合は、光合成で、

でんぷんとスクロースという糖をつくるので、

スクロースからセルロースを

合成するのではないかと思います。

 

光合成をおこなうのは葉緑体なので、

稲の場合は、

葉と鞘葉が炭水化物製造工場です。

 

茎が太くなるために

維管束が発達するかどうかは、

炭水化物製造工場の面積が、

広いかどうかに

影響されると考えられるわけです。

 

では、工場の面積が決まるのはいつ?

と考えると、

苗の時ではないかと考えられます。

 

苗の時、葉(葉身)と葉鞘だけが

炭水化物製造工場なの?

 

茎は・・・?

 

苗の時、稲には茎が無いんです。

茎に見えているのは、

葉鞘がくるりと巻いている所なんです。

 

葉鞘と言うのは、葉の一部分なんです。

 

ですから、苗の時に葉(葉身)と葉鞘が、

炭水化物製造工場として機能しています。

 

単子葉植物は、苗の時の体質が、

大人になるまで維持されることが多いです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

 

稲には、ほかにも面白い性質が

いろいろあるんです。

 

たとえば水稲(すいとう)と陸稲(おかぼ)。

 

昔は畑でも稲を育てていました。

 

稲は、根の構造を変えて、

水中でも陸でも育つんですよ。

 

だって、苗の時は、水苗代(みずなわしろ)ではなく、

水を散布しての育苗が多いですよね。

 

photo by Natsuko Takehara
 

ハウスの中で水かけをして育てている苗は、

陸稲の構造の根を持っているんです。

 

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倒れる稲と倒れない稲 台風で倒れた稲は、なぜ倒れたのか? その2

茎が細くなる原因は何か?

 

倒れる稲には、第4~第6節間が細く伸びあがっている、

という特徴があることが分かったかと思います。

 

稲の茎が太くなるか、細くなるか、

どうして決まると思いますか?

 

Photo by Natsuko Takehara
 

茎の太さは維管束の数で決まります。

 

維管束というのは、シダ植物と種子植物が持つ、

水や栄養分を運ぶ管のことです。

 

 

根から吸い上げた水や栄養分を全身に運び、

葉の光合成で作ったでんぷんを全身に運ぶ、

そういう役割をしています。

 

 

ですから、茎の維管束は、枝分かれして葉や穂にも続いています。

人間でいえば、血管みたいなものなんです。

 

維管束がわからない人には、

葉脈だよというとわかりやすいかもしれませんね。

 

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葉脈の中に維管束が通っているんです。

 

葉脈は堅いイメージがありますよね。

 

 

稲に維管束ができるのは、初芽して、葉が伸び出してくるときです。

 

その時は、稲にはまだ茎が無いのですが、

苗が太いほど維管束が発達し、数も多くなります。

 

 

維管束の「維」は、繊維という意味です。

 

維管束は細胞壁が発達してつくられた、

パイプラインやチューブのようなもので、

固くて丈夫なんです。

 

稲がしっかり立っていられる理由は、

維管束の数が多く、細胞壁が固くてしっかりしているからなんです。

 

 

植物の体には骨がない代わりに、

ひとつひとつの細胞壁が、身体を支えています。

 

 

細胞壁はセルロースで出来ています。

 

 

セルロースは固い繊維ですが、

グルコースという糖が沢山連結してできているんです。

 

つまり、光合成で作られたでんぷんからできたのが、

細胞壁というわけです。

 

細胞のうちでも維管束は特に、

細胞壁がしっかりしているわけなんです。

 

 

セロリの茎を切ってみると、

維管束がよく見えますよ。

 

写真はルバーブの切り口です。

維管束が見えますよね。

 

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苗の時に、光合成をさせる期間が長く、

温度があまり高くなければ、

維管束が発達するのです。

 

維管束が発達していない稲は、

苗の時に、やわらかく細いということになります。

 

穂が作られた時にできる茎が細くなる原因は、

苗の時に維管束を十分に発達させていないからと考えられます。

 

葉鞘の中にできる茎が細くなってしまうんです。

 

 

肥料のやりすぎで稲が倒れるのか?

 

上記のような維管束の説明をしても、

稲の倒伏について説明すると、

肥料のやりすぎで倒れるんでしょうか?と、

質問される方がいます。

 

ここで、すでに私と質問者との間に、

ボタンの掛け違いが起きているんです。

 

 

私は、維管束がたくさん作られる体質は、

苗の時に作られるという説明をしているのですが、

質問されている方は、田んぼに植えられてからの、

肥料の量で倒伏が起こるのでしょうかと質問しています。

 

 

もちろん、要因として全くないとは言えませんが、

どちらかというと、二次的要因になるんです。

 

維管束がしっかりと固く丈夫にできていて、数が多ければ、

田んぼで育つ稲の茎が太くなります。

 

 

肥料欠で、分げつが減りますが、茎がそれほど細くはなりません。

 

 

一方、肥料過多の田んぼ、肥料のやりすぎの場合は、

茎が細い体質のまま、背丈が伸びるんです。

 

その結果、第4~第6節間が細くなり、

倒伏の原因になるわけです。

 

ですから、肥料が多いことは、二次的要因です。

 

 

維管束が発達し数が多く、苗が太ければ、

田んぼに移植した後も、稲は葉鞘を太く巻きます。

 

見た感じは、田植え後の稲の茎が太いように目ますが、

これはまだ茎ではありません。

 

幼穂ができて茎ができた時、出来た茎は太くなります。

 

穂首(ほくび)を観察すれば、茎が太いか細いかわかります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

茎が太ければ、例え、肥料過多で稲の背丈が伸び続けても、

倒伏しないで、台風でも、よじれる程度で済むわけです。

 

チッソ、リン酸、カリの割合が悪いのでしょうか?とか、

バランスや割合をきちんとしなければいけないのでしょうか?

と考える方もいるようですが、

土の中に入れた肥料の成分割合を、

机上の理論でコントロールできると考えないほうが良いと思います。

 

田んぼには水があります。

 

排水したり、入水することで、

土に含まれる肥料分量は常に変化しています。

 

 

チッソ、リン酸、カリの割合が、倒伏に関係するならば、

米ぬかや穀物粕、魚粕などの有機質を使った場合、

割合がきちんとしていないから、

倒伏につながるという理論なのでしょうか?

 

 

「ドネベックの桶」を今一度勉強し直してほしいと思います。

 

 

稲という植物を生きものとして見て欲しいと思います。

 

 

たとえ、成分割合がきちんとわかっている化学肥料を

田んぼに多く入れたとしても、

茎が太いか細いかで、倒伏するかしないかの違いが、

起こってくるからです。

 

 

最近は、一発肥料を使う農家の方が増えました。

 

これだと、田植えの時の側条施肥だけで、

肥料撒きが済んで楽だからです。

 

 

ただし、農協の言うとおりに注文して、

毎年撒けば、肥料過多になることは間違いないと思います。

 

 

どうしても一発肥料を使いたいなら、

田植えの2カ月前に、少な目に撒いておくことをお勧めします。

 

 

稲を見ない稲作り

 

茎が細いことで稲が倒れる場合は、

苗の時に維管束が少なく細いことが原因だとしたら、

あなたの育てている苗はどうか、よく観察してみてください。

 

稲の苗を良く観察したら、

今度は田植えの時の苗の様子、

田植え後、1週間後、2週間後、1か月後の姿を、

良く観察してください。

 

あなたの稲は、どんな風な姿や色で、

どんな葉の長さで育っていますか?

 

 

稲を見ないで、首振り農業をしている人が多いんです。

 

首振り農業というのは、

周りの人が作業を始めたら、自分もはじめる、

どこかで話を聞いてきたら、

自分の田んぼや稲にとって適期かどうかを見極めないで、

聞いてきたことをやってみるという農業のやり方です。

 

 

自分が育てている苗はどんな苗なのか、

隣とどう違うのか、観察することもしないのです。

 

 

自分の田んぼの稲と自分の田んぼの稲がどう違うかも、

観察しないでいるわけです。

 

 

稲を知らない稲作り

 

今、農家の人でさえ、稲のことを知りません。

 

稲を見ないし、田んぼにもほとんど入りません。

 

そんな実例をお伝えしましょう。

 

 

田植えの時の話です。

 

田植えの手伝いに行ったところ、

田んぼにたっぷりと水が入っていました。

 

朝一番に、パイプラインの蛇口を開けたのでしょう。

 

一方、その家で育てた苗は、

とても短い苗でした。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

種まきの時期が遅くなってしまったそうです。

 

短い苗をたっぷり水が入った田んぼに田植えしたら、

全て水没してしまいますよね。

 

でも、そんなことを考えてもいないわけです。

 

 

すぐさま、私は、水を止めて暗渠(あんきょ)の栓を抜いて、

排水するように言いました。

 

 

田植えを頼まれて田植機を持ってきた人も、

時間つぶししなければならなくなりました。

 

ある程度水が抜けたので、田植えを始めましたが、

水は地面が見えるまで抜き続けてもらいました。

 

 

いつ水を入れたらよいかとの質問に、

3~5日後に入れてくださいと伝えました。

 

 

「どうして、田んぼに水が無い方がいいんですか?」という質問。

 

 

私の答えは、次のようなものでした。

 

皆さんが育てた苗は陸稲(おかぼ)の苗です。

水苗代やプール育苗で育てた苗は、水稲(すいとう)の苗です。

 

陸稲の苗の根には通期系が無いので、

新しい根が出るまでは水が少ない方がいいんですよ。

 

根が土をつかんでから、水を入れていけば、

新しく出る根は、水稲の根に変わっていきますよ。

 

 

この家の田植えの苗は、ハウスの中に育苗箱を並べ、

灌水しながら育てたものです。

 

種もみが発芽する時、初めに芽が出ます。

 

根は後から出ます。

 

根の表面の内側には皮層組織という細胞の集まりがあります。

 

 

水の中で苗を育てていると、

皮層組織の細胞が壊れて穴が開き、

酸素を通気する穴ができるんです。

 

この通期系を破生間隙(はしょうかんげき)といいます。

 

 

ところが、陸稲には、この通期系の穴ができません。

 

稲の根が水を張った田んぼで、育つのは、

この穴、破生間隙が根っこにできるからなんです。

 

ハウスの中で、灌水しながら育てた苗には、

破生間隙が無いんです。

 

 

ですから、田植えの時に、水にどっぷりつけると、

今まであった根が死んでしまいます。

 

今まであった根が土をつかんで、3日ほど根を張る頃、

新しい根が出て来るので、その時に水を入れてやれば、

新しい根に、通気系ができて来るんですよ。

 

これについて、いまだに新しい文献を見つけられていませんが、

今迄あった細胞が壊れて破生間隙を作るのは、

アポトーシスではないかと思っています。

 


破生間隙についての説明は、

『不耕起でよみがえる』に書いてあります。

 

 

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宇宙からのメッセージは日常にあふれている

大杉神社に不耕起栽培のお米を奉納しようとしたら

 

大杉神社にお米を奉納。

最適な瞬間に時間を調整してくれる不思議なお話です。
9月の大杉神社の月例会の日の早朝、

不耕起栽培のお米を作ってくれた人から電話がありました。 



大杉神社の月例会に行く日だろうから、

神様にお米を差し上げてきてほしいとのこと。

 


確かに、私とその人が偶然出合ったのは、大杉神社で、


そのあと、スピリチュアル系の仕事を一緒にやることになりました。


 

まったく私には感謝が欠けている、私は抜けていると思いました。




お米をギフト箱に入れたのですが、どうも頭が重くて、


思うように動けないでいました。


11時前には、余裕を持って着かなければいけないのに、


遅刻ギリギリ。

 


御祈願受付所にお米を預ける際、


今から始まるご祈祷には間に合わないので、

次の時間になりますとのこと。

 

あわてて、本殿に入り、他の方と合流しました。



月例会では、ご祈祷に参加させていただき、


その後、宮司さんのお話を聞き、直会(なおらい)をします。



直会は、神様の撤下のお神酒(この神社では夢酒という梅酒)と、


神様の撤下のお米をいただきます。

 

おかずは参加者の持ち寄りです。




 

ご祈祷中に気がついたのですが、

神様に奉納されるお酒などには、のしが付けてあります。

 

奉納と書いて、奉納した人の名前も書いてあります。


経験がないのは確かですが、


今までそれを、何度も見ていたのに、

お米を用意するときに、気がついていなかったのです。



 

直会を抜けて、12時からのご祈祷に受付へ行くと、

12時はお申し込みが無いので行われないとのこと。

 


この日は、お天気は雨で、
仏滅だから、

神社に来る方も少なく、申し込みが無ければ、

ご祈祷は行われないのです。



なんだか、これは、お米のお清め、奉納を

今日は、やってはいけないのか?なという気がしました。


 

のしを付けてないので、明日でもよいでしょうか?

のしを用意して出なおしましょうか?と受け付けで聞くと、

付けてこない人もあるので、

その場合はこちらで書きますとのこと。



 

直会が終わり、代表の宮司さんを囲んでおしゃべりしていると、

若い宮司さんが、今、お申し込みがあったので始めますよと、

2時ごろに、呼びに来てくださいました。

 


直会が始まる直前に月例会に来られた方が、


ご病気で、ご祈祷を申し込まれていたのです。


そのおかげもあり、


無事に、この日に、お米をお清めして、

奉納していただくことができました。



なぜ、すんなり11時に奉納できなかったのか?

 

私が月例会に行くのは、代表の宮司さんのお話が、

毎回、学びがある内容で、成功法則の話につながるからです。


しかも、なぜか私がその時に必要としていることの


ヒントが、毎回あるんです。


この宮司さんが来てから、神社はどんどん、


素晴らしい建物やお部屋ができたそうです。

 


今、建設中のトイレも、せっちんの神様のレプリカが置かれ、


各部屋に素晴らしい絵が施されるそうです。

 


原画を見せていただきました(ピンぼけ写真だけど)。


Photo by Natsuko Takehara
 

Photo by Natsuko Takehara
 

まだ現在は、観光バスはあまり来ないのに、

今から、運転手さんの休憩室も作るそうです。

 

観光バスの事故が多いから。


大杉神社にたくさん観光バスが来るようになったら、


せめてここで、30分でもゆっくりできるように、

シャワールームやマッサージチェアも設備すると語られます。

 

これって、引き寄せの法則を実践していると思うのです。

 

いつもは、時間前に神社に付けるのに、

今日はどうして、なかなか家を出られなかったのか?

 

用事があったわけでもありません。

 

偶然にも、11時に間に合わない上、

12時も13時も、ご祈祷が行われませんでした。

 

じつは、この世の中に偶然はありません。

全てのことは必然的に起こります。

 

ですから、見えないエネルギーが働いて、

14時に時間調整が行われたように感じました。

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Photo by Natsuko Takehara
 

家に帰って来てから考えました。



仏滅というのは、仏教に関係はなく六曜という歴注で、


神事とつながりもある陰陽道にあるもの。

 

では、なぜ、午前中はだめで、2時は良かったのか?

 

歴注は旧暦につけられたものだから、暦にヒントがあるのかな?

 

歴注とは暦に付けられる運勢とか吉凶の判断のことで、

陰陽五行からもきている、古代の統計学がもとです。

 

陰陽五行を自然哲学という解釈もありますが、

占いや天文学的な出来事の傾向の解釈は、

統計学で出したものなのです。

 

歴注は、六曜(ろくよう)、十二直(じゅうにちょく)、

二十四節、七十二候と細分化されます。

 

調べてみると、この日は六曜が仏滅、

二直が除(のぞく)、

二十四節が寒露(かんろ)となっていました。

 

寒露は太陽黄径195度の日をいいます。

 

太陽高黄径とは、地球から見た天を球に見立て、

太陽が天を移動する通り道の座標のことです。

 

時間によって座標が移動するわけです。

 

調べてみると、この日の11時は太陽黄径194.9974度

 

まだ、二十四節の寒露に、

なっていなかったことがわかりました。

12時、195.0386

13時、195.0997

14時、195.1208

 

14時は0.1ポイント寒露に入った座標です。

 

もしかして、本来の座標は4桁なのかもしれないです。

 

0と1の使い訳があるのだとしたら、

PCの2進法の世界みたいですね。

 

宇宙の仕組みは量子力学で解明されているけれど、

波と素粒子の0と1の世界です。

 

なんだか、関係がありそうに思えます。

 

六曜の仏滅の本来の意味は空(くう) 物滅 

空の状態から新しいことが始まる、又は、始める日

0の状態が仏滅の日です。

 

十に直の除(のぞく) 

障害を取り除く、祓い清めや祭祀をすると良い日

こちらも0の状態の日です。

 

二十四節の寒露 

霜になる前に露が集まる 何もない所から新しい事が始まる

0から1になる日のようです。

 

001がカウントされた時が14時という解釈ができます。

 

暦や歴注のことは良く知らなかったのですが、

歴注が良好に重なるように、何かの力が働いて、

どうも、時間調整をしていただいたようです。

 

感謝です。

 

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私は時間調整が起こり、この時間でなければ会うことが無いような

偶然のご縁ができたことが何度かあります。

 

電話をかけたら、相手が私の話をしているところだったとか、

十秒違えば会うことが無かったぐらい大混雑している

自動改札や地下通路で、旧友と一緒になったなどが、

私の人生では良く起こります。

 

 

たぶん、宇宙からのメッセージは、

日常にあふれているのだと思っています。

 

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2016年産の特別な不耕起栽培のお米のを食べてみた

新米を食べてみたよ

 

ご飯を炊きました。

新米を食べましたよ~。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

せっかくなので、白米はガス釜で、

玄米は二重蓋の土鍋で炊いてみました。

 

お水は湧き水を汲んできました。

 

お味の方は・・・。

白米は、すっきりした味でした。

 

味としては、上出来だと思います。

 

玄米はかなり甘くて、うまうま~、でした。

 

Photo by Natsuko Takehara
味を文章で表現するのって難しいですね。

 

 

遠隔診断できる方は、写真でレベルを診れると思いますよ。

 

私が食味検査を山ほどやっていた時は、

同じ条件で炊かないといけないので、

数個の土鍋で湧き水を使って、2合ずつ炊いていました。

 

ひとりの農家さんが、田んぼごとに、

いくつかお米を送ってくるんです。

 

その頃は、秋から年末まで毎日食味、

冷凍庫の中が、お茶碗ではかって、

小分けしたごはんだらけでした。

 

食味を検査する時はどうやるのか

 

最初に一口、口に入れて、鼻を通る香りを診る。

 

熱いと味覚が変わるので、

湯気が出なくなってから口に入れ、そのままにします。

 

すると、舌の上に、甘みが感じられるようになります。

 

それから少し口の中で転がし、

その後、よく噛んで、どんな風に味が変化するかを診ます。

 

一般的にお米の食味って、食味計という機械で測るんです。

 

食味計にかけるのは玄米です。

 

Photo by Natsuko Takehara
水分やたん白、脂質、アミロースの量を分析して、

米の千粒の重量、青いお米や白く濁ったお米、

形が変形したり茶色に固まったお米、

カメムシによる斑点のあるお米、

そういうのの成分量や数字で、

100点満点で何点かを出すわけ。

 

でもね、機械の調整で、水分を15%をベストに設定するか、

14.5%に設定しておくかで、10%も数字が変わるの。

 

95点だ、98点だといっても、その時の設定が違えば、

評価も違ってくるわけなんです。

 

だから、人のべろ度計の方が、複雑な味わいや香りを、

判断するのはレベルが高いと思うわけです。

 

ソムリエがまさに、べろ度計の世界なのかもしれない。

 

香りと丸みを帯びてるとか、若いとか。

 

今の私は、体調がもとどうりじゃないから、

味覚においては、それほど当てにならないかもしれなけど、

それでも、それなりに甘み以外のかおりとか、違和感ないかとか、

もちもち感とかも、わかるわけなんです。

 

今回のお米、少し、炊くときの水加減が多かったみたいです。

 

とうぜん、味は薄まるよね。

 

でも、甘味はあるし味わいもあると思いました。

 

ごはんのおいしさを確認するのは、最終的には冷めてから。

 

より、甘味がはっきりして、もちもち感もあればOK.

 

冷めても美味しいのが、本来のお米です。

 

白米より、玄米の方が甘みが強いですね。

お焦げも美味しかったですよ♡

お焦げ、うま~。

Photo by Natsuko Takehara
 

お米はどうしておいしいの?甘いの?

 

お米の味の決め手は、サピオ層と胚乳にあります。

 

サピオ層というのは、玄米の皮のすぐ下にある薄い層で、

うまみの層のことなんです。

 

不耕起栽培ですと、玄米の皮の下に

サピオ層がしっかり作られます。

 

ご飯を炊く時の熱で、サピオ層でオリゴ糖が作られます。

胚乳をかんだ時の甘みよりも薄い甘みですが、

舌に乗せることで、サピオ層の甘みがわかりますよ。

 

無洗米は、たいへんもったいないことに、

このサピオ層まで削り取ってあります。

 

胚芽も完全になくなっていますよね。

 

胚芽のビタミンB1は、胚乳の糖質を吸収し、

エネルギーにするのに、必要な成分なんですよ。

 

芽が出て3枚の葉っぱが育つための

おっぱいが胚乳なんですが、

動物が食べる場合にも、

胚乳の栄養が吸収に寄与してるんですよ。

 

不思議な仕組みですよね。

 

 

お米は、噛めば噛むほど甘くなると言われています。

 

白米の甘みは、もともと含まれる糖質、

炊く時の熱での酵素反応でできる糖質もありますが、

口の中で、唾液の酵素で麦芽糖ができることで、

甘みを強く感じられるようになります。

 

玄米の方が甘いのは、水につける時間が長いことと、

皮が付いていて酵素が多いために、

加熱したときに、糖化がたくさん起こるようです。

 

玄米も、生でポリポリ食べると、わずかな甘みがあります。

 

玄米は、胚芽や皮がある分、味の成分もたくさんあります。

 

複雑に組み合わさり、加熱で変化して味も深いんですね。

たとえ無農薬だ、有機だといっても、肥料をやり過ぎのお米だと、

飲み込む直前に、わずかなえぐみを感じることもあるんです。

 

ある時、仲の良い農家さんが送ってきたお米を食味したら、

去年と味が違うわけ。

 

最後にわずかなえぐみが・・・。

 

その場で電話をかけて、「あんた、なにやったんや!!」

「田んぼに何入れたんや~~!!!」

(関西の農家なので、えせ関西人になる私。
ちなみに住んだことないのに本籍、芦屋市だったよ。)

 

なんと、干してあった収穫後の大豆の枝葉を、

軽トラ1杯、田んぼに入れたんだって。

 

「あほちゃうか~!! 米にチッソはあかんやろ~」

 

というわけで、お米が美味しいのは、こういう理由ですという、

雑学になりました。

 

このお米を食べてみたという方がいらっしゃったら、

こちらから → 支援サイト

 

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