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不耕起移植栽培の稲つくりは秋から始まる

不耕起移植栽培の稲つくりは秋から始まる

 

秋に稲刈りが終わると、

乾燥、脱穀、保管・・・。

 

これで1年の田んぼの作業が終わる!

と思うのは大間違いです。

 

不耕起栽培では、稲刈り後の田んぼの作業から、

翌年の稲つくりが始まります。

 

稲刈り後のわらを田んぼに返すのは、

コンバインなら、稲刈りと同時ですが、

手刈りの場合は、

はざ干し脱穀が終わったわらを

田んぼに返す作業から始まります。

 

米ぬかの散布もこの時期です。

 

その年の田んぼの状態や稲の状態から、

米ぬかの散布量を決めます。

 


 

ミネラルを撒くのもこの時期で構いませんが、

絶対に、この時期でなければならない

ということはありません。

 

手順が先ではなく、

来年の稲つくりに必要なことが優先です。

 

 

田んぼの畦の修理や、

水が抜けの防止、暗渠の埋設。

 

冬期湛水をするなら、

水の確保の準備もこの時期からです。

 

全国各地の様々な条件の田んぼで、

作業が、同じ時期が良いとは限りません。

 

マニュアル人間になって、

マニュアルを見て手順を追う人は、

稲を見ていません。

田んぼを見ていません。

 

自己流農法でうまくいかない人には、

手順ばかり追いかけるタイプが

多いように思います。

 

 

秋までの稲姿の推移や田んぼの様子が、

その年に足りなかったことを教えてくれます。

 

それを基準に、秋からの作業を始めましょう。

 

種もみの用意や保管も、

秋のうちに行わなければいけませんね。

 

年明けから苗つくりの準備を

 

年末から年始にかけて、

次の苗つくりの準備を始めましょう。

 

不耕起移植栽培では、

苗つくりに40~70日を要します。

 

苗つくりが重要なのは、

芽が出てから数日で、

稲の体質が決まってしまうからです。

 

病害虫に強く、太く大きく、粒数の多い稲。

 

有効分げつがしっかりとれる稲を

育てるには、計画を立てるのが第一です。

 

苗つくりと稲つくりの計画を立てましょう。

 

塩水選、温湯消毒またはエンザー液の準備、

浸種の準備も年明けから行いましょう。

 

うるち系かもち系かで、段取りが異なります。

 

品種特性によって、浸種の期間も異なります。

 

手抜きをしないで、ここはきっちり

やれるようにしてくださいね。

 

苗づくりも、ハウスを使うのか、苗代か、

トンネルを使うのかで準備が異なります。

 

最高最低温度計は、複数個用意しておきましょう。

⇒ 最高最低温度計1

⇒ 最高最低温度計2


 

多少の誤差があることもありますから、

確認しておきましょう。

 

ビニールなども、早めに注文してきましょう。

 

春先は雪や雨によって、

予定の作業が進まないこともあります。

 

田植えから逆算して、計画を立ててくださいね。

 

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キムチの本漬けをしよう

キムチの本漬けをしよう

 

4つ切りにした塩漬けの白菜を、

ざるにあけます。

 

さかさまに置いて、

塩水を切ります。

 

 

塩水が切れたら、

バットか、まな板の上に置きます。

 

葉っぱの間に

キムチソックを塗っていきます。

 

白菜の葉を持ち上げて、

葉の上にキムチソックを塗り、

次の葉っぱを重ねます。

 

その葉っぱの上に、

またキムチソックを塗ります。

結構沢山のキムチソックを使います。

キムチソックを葉の間に詰めたら、
うちでは漬物用の壺(かめ)に

直に入れちゃいます。


 

この上に、キムチソックを乗せます。

 


 

外葉を乗せます。


 

塩漬けに使った漬物袋を白菜の上に乗せ、

漬物樽の中蓋と重しを置きます。

 


 

漬物用の重しが無ければ、

ペットボトルに入れた水、

ビニール袋に入れた水でもOKです。

 

蓋をして、出来るだけ

温度が低い場所に

保管してくださいね。

 

うちでは、土間に置いておきます。

 

キムチソックの作り置きの使い方

 

キムチソックは多めに作って、

冷凍保存できます。

 

すぐにキムチが食べたければ、

ビニール袋で、即席漬けを作りましょう。

 

白菜を切り、塩でもんでしばらく置きます。

 

水気を軽く切って、

ビニール袋に入れます。

 

キムチソックも入れて、

ビニール袋をもみもみしましょう。


 

即席キムチの出来上がりです。

 

大根の角切りを、

同様にビニール袋で塩水に漬けてから、

もしくは塩を振って少しおいてから、

キムチソックをまぶして

カクテキにしても良いですよ。

 

 

夏場に、キュウリにまぶして、

オイキムチに。

 

エゴマの葉を漬けても美味しいですよ。

 

一枚づつ漬けるとちょっと贅沢品。


面倒なら刻んで、ビンかビニール袋に入れて・・・。


 

おすすめ簡単キムチ3種類

・するめをお酒で戻したものを水切りして。

・切干大根を水で戻してお湯をかけ、水気を絞って。

・茹でたもやしを和えて・・・。
 

キムチソックと和えるだけですので、

いろいろ試してください。

ビニール袋、空き瓶で作れます。
(タッパーは色移りするのでお勧めしませんけどね)

私のおすすめは切り干し大根です!!

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キムチを漬けよう キムチソックの作り方

キムチソックを作ろう

 

キムチソックとは、

キムチのつけ込みダレです。

 

多めに作ってくださいね。

結構、たくさん使います。

 

残ったら、ジップロックに入れて

冷凍しましょう。

 

1年中使えますよ。

 

材料はこちらを参照してくださいね。

 

韓国トウガラシを用意しましょう。

 

粗びきと粉末を同量です。

 

 

糊を作ります。

 

片栗粉を水に溶いたら、

弱火にかけます。

 

時々、火を止めて、

良くかき回しましょう。

 

火にかけっぱなしで、

良くかき混ぜなければ、

だまができてしまいます。

 

少しぐらいなら大丈夫ですけど。

 

障子を貼る時の糊みたいで、

やや硬めになったら、OKです。

 

熱いうちに韓国トウガラシを

加えて混ぜます。


 

冷める間に野菜を切ります。

 

ニンニク、生姜はみじん切りか

または短い細切り、すりおろし。

 

ニンジン、大根、タマネギ、長ネギは、

5cmぐらいの細い千切り。


 

リンゴなどの果物は、

すりおろすかみじん切りに。

 

フードプロセッサーで細かくしてもOK。

 

今回は

熟した柿を冷凍してあったものを、

解凍して、皮、へた、種を除き、

少し煮詰めて加えました。

 

あとは、

カナリエキスまたはナンプラー。

 

そして、アミの塩辛など。

 

ぜーんぶ加えてまぜたら、

キムチソックの出来上がりです。

 

 


 

辛いの苦手 甲殻類アレルギーなら

 

辛いのが苦手な人は、

トウガラシを少しにするか、

いっそのこと入れない。

 

その代わり塩を強くしましょう。

 

トウガラシ自体に抗菌作用があるので、

カビにくくなるんです。

 

もともと、韓国トウガラシは、

余り辛くありません。

 

それに、果物を入れるので、

キムチに甘みが出ます。

 

辛いのが好き!という方は、

一味を加えましょう。

 

 

甲殻類アレルギーで

キムチが食べられない方もいますね。

 

そういう方は、昆布だしや昆布茶、

醤油と塩を使ってみてください。

 

アミの塩辛の代わりに、

青い魚の身を細かくして、

20%の塩漬けにして

使ってもいいですよ。

 

私はいつも白菜を2個漬けますが、

材料を少なくして、

ビニール袋で付けてもOKです。

 

白菜1/4個を試しに漬けてみるとか。

 

キムチソックの残りで、

即席キムチも作れますよ。

 

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キムチの仕込みをしようよ

下ごしらえの塩漬けから

 

キムチの仕込みです。

白菜もお安くなりました。

私は白菜を栽培してないので

(冬は畑お休み~~)、


買うかいただくか・・・。

 

今回は2個600円も

しなかったと思ったけど、

いくらだったか忘れました。

 

買ってから、しばらく

お腹の調子が悪くて・・・。

 

何とな~く取り掛かれなくて、

白菜の外葉のふちが

ちょいと黄色くなってきて・・・。

 

 

お腹の調子が悪くなったり

体調が悪くなるのは、

ちょっとした特異体質。

 

健康じゃないというわけじゃあないの。

 

 

白菜の外葉を取り、4つに切りました。

 

下ごしらえは、ビニール袋に入れて、

塩漬けすることです。


 

10%の塩水に漬けました。

 


 

重しは、ペットボトルに入れた水でOK。

 

すごく重くする必要はありません。


 

2日ほどつけますが、

途中で塩水を汲みだして、

上からかけ直します。

 

用意する物と材料


 

白菜2個

塩水 5リットルぐらい(塩10%)

樽 20リットル用
※本漬けにも使っても良し、かめを使っても良し

 

漬け材料

韓国トウガラシ 粗びき100g

韓国トウガラシ 粉末100g

片栗粉 大さじ3~5

ニンジン、大根 各200gぐらい

タマネギ 1/2個

ニラ 1/2~1束

長ネギ 1/2本

ニンニク 小さいもの1個

生姜 50グラムぐらい

カナリエキス(韓国の魚醤)
※ナンプラーで代用できます

リンゴ 1個

あれば、熟した柿、梨 1~2個
※秋に冷凍しておく

アミの塩辛 大さじ3~4
※高価なので、乾燥アミや小エビを
ミルサーで細かくして、
水と20%の塩でビンの中に
ひたひた程度に漬けておきます。

有ればイカの塩辛など


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また、失敗したら教えてください

また、失敗したら教えてください。

 

こういわれたら、どう返しますか?

 

私ね、インターネットの活用方法は、

2年かかってやっとやっと、

わかってきたところなんです。

 

無料ブログとかも作りまくって、放置サイトも多いんですが、

かなり前に立ち上げた、外注で作った

放置サイト(ネットショップ)もあります。

 

外注なのにどうして、放置してるの?

お金がかかるじゃない?

 

実は、不耕起栽培の会を

私と一緒に辞めた農家の人達が、

資材などを購入できなくならないように、

維持しているサイトがあるんです。

 

不耕起栽培と無農薬の支援サイト

 

たまに飛び込み注文が来るの。

 

今日のお昼に突然来た電話。

支援サイトから見つけてきたんだね。

 

お昼ご飯を作っている最中・・・

1時間話に応じてしまいました。

 

 

9年前に取材に来た方で、

定年して故郷の中山間地にもどり、

不耕起栽培を始めたそうです。

 

1年間、長野まで不耕起栽培を

学びに行っていたそうです。

 

いろいろ話をしてわかったのは、

彼が学んだのは、

長野でいくつの資材を

どのくらいいつ入れるか?

などの、ノウハウと手順でした。

 

全く不耕起稲作りの基本はわかっていなくて、

必要もないEM菌とか乳酸菌とかを

いつ田んぼに入れるのかみたいな、

手順だけ覚えてきたようでした。

 

 

どうしてをそれを入れるの?

なぜそれが必要なの?と聞いても、

その方にはわからない、答えられません。

 

彼が9年前に感動した不耕起栽培では、

実践している農家の人たちも

使っていない資材です。

 

必要もない物を入れる

=物を買う?買うことを勧められた?

 

 

苗づくりのために

田んぼに土盛りをして(土を高く盛り上げて)

育苗箱を並べ、水を張って苗を育てたそうです。

 

どうして土盛りが必要だったの?

わからないそうです。

 

近所の人が、昔やっていたのが、

土を高くして、そこを苗代にしていた・・・

それを聞いて、やったそうです。

 

どうして、習ったところに聞かないの?

近所の人は不耕起栽培なんて知らないよね?

 

彼 ・・・・

 

 

結局1時間も話に捕まって

(お昼ご飯を作りかけてたのに~~)

わかったことは、長野の手順と時期、

使う物だけ覚えてきたってことでした。

 

1年やってうまくいかないのは、

教えてくれた人にとことん質問しないで、

不耕起栽培を知らない周りに聞いて

首降り農業をやっていたためでした。

 

 

全国に100の田んぼがあったら、

品種、土質、水条件、気象条件、

すべて異なるのです。

 

同じ手順はあり得ません。

最後に、

「また失敗したら、教えてもらえませんか?」

と言われました。

 

どうして失敗する前に、

どうすればいいのか、

失敗しない手順を教わろうっていう発想に

ならないのかなあ?

 

教わった所にとことん質問してから、

確信をもってやらないんだろうか?

 

田んぼをやる時の相手は稲。

相手は自然環境です。

 

日本では稲は、1年生の植物。

生きものなんです。

 

失敗したら、すぐに元の体には戻らないんです。

「また失敗したら、教えてもらえませんか?」

私には、その発想が良くわからないです。

 

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インターネット上で田舎暮らしと農業を学ぶコミュニティ始めます

「ローカルライフきらめき」始めます

 

私は20年ほど農業や農村にかかわり、

農業や田舎暮らしを始めて、


上手くいった人、いかなかった人を


たくさん見てきました。

 

消えていく人を見るのは、私にとっても、


とても辛いこともありました。

 

みんながうまく


田舎移住を果たしてほしいと思っています。

 

私がコミュニティを作ったわけについて、


記事にまとめました。

 
 
 

WEBコミュニティってなあに?というご質問へのお答え

 

田舎暮らしと農業を学ぶ

「ローカルライフきらめき」に参加したいけれど

行けませんと言われる方もおられます。

 

WEBコミュニティというのが

わかりづらいのかもしれません。


 

WEBコミュニティというのは、

インターネット上のグループです。

 

Facebookグループのサロンです。


 

月払い、年払いどちらも、お申し込み後に


Facebookグループに招待します。

 

 

基本はFacebookグループ内でワーク、動画視聴をして、


ディスカッションをします。

 

ディスカッションにはメッセンジャー複数通話、


Skype複数通話や画面共有も使います。

 

不耕起栽培の勉強はSkypeで、月に1~2回、毎回2時間程です。


 

内容は2009年まで千葉で年間10回

86000円で行っていた農業塾の、


実習を除く不耕起栽培の技術と理論講義と

ほぼ同じ内容になります。


 

田んぼを実践される方対象です。

ご希望があれば、

PC初心者向けのPC講座を行います。


 

WindowsPCの使い方、

インターネットで収入を得る方法の


基礎的な内容です。

 

ブラインドタッチ、ドキュメント、

スプレッドシート、スライド、

Youtubeなどの使い方、動画編集、

無料ブログ開設、オークション、

せどり、アフィリエイト、Amazon販売など。


 

3か月後にワードプレスで

ブログ開設ができるようになるようにサポート。

 

将来、7~8万円の別講座にする予定ですが、

モニターとして、10名以内限定で、

2か月目以降にメンバーを選び、


無料で約3カ月サポートします。

 

日本語ができて、

PC初心者でもインターネットができて、

FacebookとSkypeができれば、

世界中どこでも学べる講座です。

 

ローカルライフきらめき

 

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相手の立場に立って、 一歩先回りする

昨日は大杉神社の月例会でした。

12月はご祈祷や講和はなく、お掃除します。

 

各自が雑巾やバケツその他のお掃除道具を持ってきて、

社務所の裏のご祈祷の待合室や建物の内外の、

ガラスをお掃除しました。

 

誰がどこをやると決まっているわけでもなく、

誰かが仕切って、指示を出すわけでもなく、

始めるのも終わりにするのも、掃除の場所も

自分で決めていきます。

 

この日は、直会とは言わず、持ち寄りのおかずと、

神様の撤下げのお米でお昼をいただきました。

 


 

宮司さんの後ろに、何やら柱や台が

作られていました。

 


 

実は、お正月はたくさんの初詣の人が来て、

ご祈祷を申し込む人もとても多くて、

2つの待合室では足りず、こちらのお部屋も

待合室になるようです。

 

ご祈祷の時間まで待っている間、

その人達はすることが無い。

 

待ち時間に、お札やお守りを買いに行きたくても

外に出ると人がたくさん、売り場の前も長蛇の列。

 

そこに並んでからも買えるまで30分以上かかり、

ご祈祷の時間に間に合わなくなるそうなのです。

 

photo by Natsuko Takehara
 

それに気がついた宮司さんが、工事を頼み、

お部屋の中にお札やお守りが買える場所を

作っていたのです。

 


 

待ち時間にイライラしていたら、

せっかくのご祈祷もありがたくなくなりますものね。

 

わざわざ、1年の始まりを選んで、

ご祈祷を申し込む方たちの時間を大事にし、

待たせない工夫をしていたのでした。

 

相手目線で、相手の立場に立って、

一歩先回りする。

大事ですね。

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冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場 その2

 

緩速ろ過の浄水場の仕組みは生物ろ過

 

水道水を作る方法に、

緩速ろ過(かんそくろか)方式という

仕組みがあります。

 

約200年前にスコットランドで、

緩速ろ過方式の前段階の、

ペーズリーろ過法式が生み出されました。

 

当時のイギリスは、産業革命の影響で、

人口が都市に集中し工業化が進み、

河川が汚れていました。

 

ロンドンを流れるテムズ川の水で

実験が行われ、緩速ろ過方式は

1829年、ほぼ完成されました。

 

当時は、砂でろ過ができると、

考えられていたようで、

slow sand filtrationと呼ばれていました。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

日本には、5521の浄水場があります(平成24年)。

 

最も多いのが地下水をくみ上げして、

塩素を入れている消毒のみの方式です。

 

次が化学処理による急速ろ過方式で1783、

緩速ろ過方式は、548か所もあるんですよ。

 

日本で緩速ろ過の浄水場が作られるように

なったのは、明治時代です。

 

東京の淀橋浄水場も日本で2番目にできた、

緩速ろ過方式の浄水場だったのです。

 

日本でも、緩速ろ過の仕組みが理解されておらず、

砂でごみや雑菌を取り除くと思われていました。

 

 

ところが、緩速ろ過の本当の仕組みは、

水の「生物ろ過」だったんです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ですから、未だに厚生労働省の

浄水場設置や運営の規定は、

生物ろ過を活かすものになっておらず、

戦後から改善されていません。

 

塩素を入れることなどを決めた水道法も、

GHQによって作らされた法律です。

 

塩素を入れる必要が無い緩速ろ過の水も

家庭の蛇口で出る時、

塩素が入っていなければならない、

塩素濃度の規定など問題だらけのままです。

 

それでも、日本中に稼働中の

緩速ろ過の浄水場があることは、

素晴らしい財産です。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

緩速ろ過の浄水場では、

沈殿槽で水の中のごみを落とし、

砂を敷き詰めたろ過槽に水を移して、

ゆっくりした速度で移動させます。

 

微小昆虫や微小生物による

食物連鎖が起こります。

 

小さな生きものが

より小さな生きものを食べます。

 

クリプトスポリジウムのような原虫、

病原性大腸菌などの病原菌も

食べられていなくなります。

 

小さな生きものの糞は、

砂の目を通りろ過槽の底に沈みます。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

水の中の窒素、リン酸、カリや、

ミネラルを含む栄養分も

藻類や植物プランクトンが吸収します。

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ろ過池に増えるメロシラという藻類は、

砂の上を覆って、砂の目詰まりを防止します。

 

メロシラや植物性プランクトンは、

光合成をおこなって、水中に酸素を放出します。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

この酸素は、砂の中に住む微小生物に、

消費されているのです。

 

生きものが活動する温度と水深、

水の速度でろ過の効率が変わります。

 

こうして、何も含まず腐ることもない、

生で飲めるおいし水を

生きものろ過で作ることができるのです。

 

冬期湛水水田と緩速ろ過

 

緩速ろ過の日本で唯一の研究者

中本信忠先生と、

初めてお会いしたのは、

2003年の春でした。

 

当時、中本先生は信州大学の

応用生物科学科の教授でした。

 

写真提供:中本信忠
写真提供:中本信忠


 

不耕起移植栽培の田んぼに来ていただき、

中本先生から緩速ろ過の仕組みをお聞きして、

私たちは、大変びっくりしたのです。

 

緩速ろ過で水を生物浄化する仕組みが、

冬期湛水水田で見てきた状況と

そっくりだったのです。

 

 

 

どうやら、田んぼは

水を浄化しているらしい。

 

冬期湛水により、

水の浄化がさらに進むらしい。

 

ずっと考えていたことが、

中本先生の話を聞いて、

本当だという確信を持ちました。

 

 

田んぼの取水口では

水が少し生臭くても、

田んぼの水が臭うとは感じません。

 

田んぼに入れる水が、

いつも透き通っているとは限りません。

 

川が雨などで濁っている時には、

パイプラインの蛇口から出る水は、

濁っていることがあります。

 

 

けれども田んぼの水は、

濁っていないのです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

すり傷や切り傷があっても、

田んぼの水に触れて、

破傷風などの病気になる話を、

聞いたことがないんです。

 

 

生きものろ過は、

すごいと考えるようになりました。

 

 

生物ろ過の仕組みがわかると、

改めて、文献や資料を読み直し

新たな視点が生まれました。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠緩速ろ過


 

中本先生の緩速ろ過の研究成果は、

浄水場の管理規定が古いため、

日本の緩速ろ過の浄水場では、

あまり活かされていません。

 

 

しかし、アジアやアフリカでは、

中本先生の指導で、

緩速ろ過装置が設置され、

生水が飲める地域が増えました。

 

 

私には、福岡正信さんの粘土団子が、

世界の砂漠を緑化していったことと、

ものすごく重なるんです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

関連記事

⇒ 生きものが田んぼの水を浄化する 冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場

 

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冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場 その1

 

田んぼに水は無い?

 

 

水田とは、水を湛えた田んぼのこと。

 

田の字の意味は、穀物を栽培する所。

穀物の栽培で水の中で行うところが

田んぼです。

 

昔は稲だけではなく、

稗(ひえ)や粟(あわ)、黍(きび)などの

イネ科の雑穀もマコモやヨシも

田んぼで育てるものだったんでしょうね。

 

穀物以外のものを作るところは、

「はた」と呼んだようです。

 

端、側から、

畑、畠になったんでしょうね。

 

田んぼの横で火を燃やすところ?

田んぼではない明るい所?

田んぼとはっきり区別されるところ?

田んぼに水が入ってくるところ?

 

 

だから、昔は田んぼって、

水があるとは

限らなかったのかもしれません。

 

では、現代はどうでしょうか?

 

もしかして、田んぼには

いつも水があるものだと、

思っていますか?

 

 

 

日本中の多くの水田地帯では、

年のうち6ヵ月は、

水が無いんです。

 

乾田(かんでん)の状態です。

 

農家が田んぼに水を張るのは、

田植え前から初夏と、

夏の終わりから稲刈り前まで、

わずか4ヵ月です。

 

稲刈りの時に、

大型重機であるコンバインを

田んぼに入れる必要があるため、

機械が泥にはまらないように、

田んぼから水を抜きます。

 

そのあと春まで、

田んぼに水はありません。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

また、多くの地域で、夏に中干しという、

田んぼの土を乾かす期間を設けます。

 

農作業の

機械の都合、作業の手順に合わせ、

田んぼに水を入れたり抜いたりで

きるようになっているからです。

 

冬期湛水水田

 

あえて、稲刈り後の田んぼに

水を張っておくのが、

冬期湛水水田です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

冬期湛水(とうきたんすい)というのは、

冬の間水を湛えている、

溜めてあるという意味です。

 

つまり冬の間、田んぼに

水を張りっぱなしにしたのが、

冬期湛水水田です。

 

冬期湛水の取り組みが始まったのは、

1998年の稲刈り後、宮城県でのことです。

 

その地域はマガンやハクチョウの飛来地でした。

 

0050r
 

マガンやハクチョウなどの渡り鳥が、

冬に湛水した田んぼを、

ねぐらに利用しないだろうかという

実験的な取り組みからでした。

 

結局、その年、鳥たちは、

冬期湛水の田んぼをねぐらには

しませんでした。

 

しかし、休憩場所として

利用をしてくれました。

 

農業用語では、

冬期湛水と言いますが、

野鳥や自然環境保護の視点では、

冬・水・田んぼとも呼ばれています。

 

冬期湛水による田んぼの生きものの変化

 

宮城県で初めて冬期湛水が行われた後、

全国各地の不耕起栽培農家が、

冬期湛水を始めました。

 

各地で、様々な現象が報告されました。

 

Photo by Kiyo Nakamura
 

ハクチョウだけではなく、他の渡り鳥や、

留鳥が立ち寄るようになり、

動物や肉食の鳥も現れました。

 

田んぼの土にも変化が現れました。

 

本来、土が固い

福島県郡山市の田んぼは、

1999年に冬期湛水を始めると、

田んぼの表層の土が、

トロトロした状態になっていました。

 

各地のハクチョウが来る田んぼを

訪問していたので、私たちには、

ハクチョウが歩いて、土がえぐれ崩れるのと、

表面のトロトロは別のことだと思われました。

 

 

2001年の秋に初めて湛水した

千葉県の不耕起田んぼでは、

翌年の春に、大量にニホンアカガエルの

卵塊(らんかい)が、見つかりました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

前年まで、この田んぼで

ニホンアカガエルは、

全く観察されていませんでした。

 

5、6月には小さなニホンアカガエルが、

大量に観察できました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

その後の観察で、冬期湛水の田んぼでは、

ミジンコが、田植え後の一時期に

大量発生することもわかりました。

 

藻類や浮草の発生状態も変わりました。

 

明らかに生態系に変化が起きていました。

 

2001年6月に、この田んぼで、

生きもの調査をしました。

 

冬期湛水をしていない田んぼに比べ

田んぼの表層のとろとろした泥の中に、

イトミミズとアカムシ(ユスリカの幼虫)が、

大量に棲んでいることがわかりました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

計算上は、10アール当たり、

イトミミズ 220万匹
ユスリカ 120万匹

 

イトミミズは、

田んぼの土を採取しようとすると、

危険を感じ10~20cmぐらい下まで

土の中に潜るようです。

 

ですから、データの正確さはわかりません。

 

小さな昆虫や巻貝やシジミ貝の仲間も、

田んぼの土の中にいることが確認されました。

 

イトミミズが土の中の有機物を食べ、

お尻から吐き出す糞や、アカムシの糞が、

トロトロ層を作っていたことが、

その後の調査や文献からわかってきました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

田んぼに水を張り始めた秋には、

田んぼに微小な昆虫やダニ類などの、

分解者が大量発生することも目撃しました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

 

 

どうやら、普通の田んぼとは違い、

わらや有機物の分解者が増えています。

 

ダニ類と聞くと吸血したり寄生することを、

イメージするかもしれません。

 

ダニ類の大半は、吸血しません。

 

土壌で生活する多くのダニ類は、

落ち葉などの有機物やそれが分解したもの、

菌類、腐ったものを食べています。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

私が冬期湛水の田んぼで出会った、

小さな昆虫やダニ類は、

わらやわらを分解する菌類を

食べていたのだと思います。

 

 

冬期湛水した田んぼでは、

田植え後に、藻類や浮草類が、

急に増えることもありました。

 

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フィチン酸、アブシジン酸、玄米食批判のうそ

 

ネット上の食品の記事はうそだらけ

 

インターネット上には、

たくさんの情報があふれています。

 

いろんなことを調べられるので便利です。

 

ところが、立場が違えば、

書いてあることは逆のこともあります。

 

素人が書いた記事には、

間違いも多くあります。

 

トレンドブログやトレンドサイトという、

お役立ち情報を掲載している、

サイトが多くあります。

 

こういうところの記事を

読んでいくと、

明らかに素人が書いた記事が、

沢山あります。

 

書いた人の名前も肩書も

わからないサイトの記事。

 

明らかに間違っている

内容の記事が、沢山あるんです。

 

試しに、

ニンニクの成分、タマネギの成分、長ネギの成分

これで検索していくつかの記事を読んで、

比較してみてください。

 

3つの野菜の

良く取り上げられる健康に良い成分、

有効な成分は別のものです。

 

しかし、ニンニクの成分が、

タマネギや長ネギの記事で書かれていたり、

その逆もあることに気がつくでしょう。

 

 

トレンドブログやトレンドサイトの仕組み

 

食品の成分や栄養を書いてあるサイト、

お掃除方法など生活上の知恵を書いたサイト、

地域のグルメ情報・・・。

 

このような記事の多くは、

アフィリエイトリンクからの収入を得る目的で、

作られています。

 

サイトアフィリエイトは、

個人が販売代理店や広告代理店として、

自分のブログやサイトに広告リンクを

貼って収入を得ているものです。

 

ですから、色々なサイトを、

一人で運営していることもあります。

 

一人では記事が書ききれないので、

SOHOでアルバイトを雇い、

テーマに沿って記事を書く依頼をしています。

 

アルバイトの人は、

テーマに関係のあるサイトを読み、

それらのサイトの記事をパクって、

リライトしています。

 

間違った素人の記事をもとに

リライトすれば、ネット上で

うそを書いた記事が増えていくことになります。

 

玄米のフィチン酸、アブシジン酸は身体に悪い?

 

512px-phytic_acid-hokai
 

玄米について書いてある記事の多くに、

玄米に含まれるフィチン酸やアブシジン酸が、

身体に悪いと書いてあります。

 

中には、玄米にはこれらの成分があり、

身体に悪いので、5分搗きのお米に、

雑穀を混ぜて食べましょうと

書いてあったりします。

 

ここまで書かれると・・・笑えます!

 

玄米だけでなく、雑穀、豆類、ナッツなど、

ほとんどの穀物、種子に

これらの成分があるからです。

 

種子の部分に多いといだけで、

植物の体全体にあるんです。

 

それ、当たり前なんですよ。

 

植物の種子は子孫を残すために、

様々な機能を備えています。

 

水や適度の温度があれば、

発芽できるように。

 

季節を間違えないで、

芽を出せるように。

 

寒い時期には、休眠して、

芽が出る時に必要な栄養を

種や芽に保存し体力を保つように。

 

そのために必要なさまざまな、

植物ホルモンや、

栄養成分を捕まえておく物質が、

種子の中にあるんです。

 

単独で働くために、種子の中に

フィチン酸やアブシジン酸が

存在して要るわけではないんです。

 

 

玄米がそうであるように、

種子はすでに、1個の生命体なんです。

 

私は玄米を哺乳瓶をくわえた

胎児・赤ちゃんに例えます。

 

 

フィチン酸が身体に悪い、

アブシジン酸が体に悪いというなら、

全ての植物を食べると、

全ての穀物、種子を食べると

身体に悪いというのと同じです。

 

 

フィチン酸もアブシジン酸も

調理で加熱すれば、

多くは分解してしまいます。

 

人間にはフィチン酸を

分解するフィターゼという酵素がありません。

 

反芻動物には、フィターゼを作る微生物が、

消化器の中に共生しています。

 

でも、ヤギに玄米を食べさせないでくださいね。

死んでしまうこともあるから。

 

 

で、話を戻すと、

種子自体がフィターゼという分解酵素を持っているようです。

 

植物種子を水に漬けると、

フィターゼが活性化するといわれています。

 

種子が発芽の準備を始めるためなんです。

 

フィチン酸の分解過程は加水分解となりますので、

水に漬けることでも分解が始まるのは、

不思議なことではありません。

 

発芽玄米が良いというのは、

玄米が発芽する際に、

フィチン酸が分解されるからなんです。

 

発酵もフィチン酸を分解します。

 

大豆にはたくさんのフィチン酸がありますが、

醗酵させることで、消化も良くなり、

ミネラルやリンも消化吸収しやすくなります。

 

米ぬかも発酵させて糠床に使えば、

フィチン酸は分解されるわけです。

 

生でフィチン酸を食べても、

フィチン酸自体がつかんでいるミネラルが

分解されず消化もされないだけではないでしょうか。

 

フィチン酸が単独で悪者にされるのは、

おかしいように思います。

 

 

アブシジン酸は水に溶け、熱でも分解します。

 

玄米や豆類を水に漬けて置き、

加熱前に水を取り替えれば、

かなりの量が無くなります。

 

フィチン酸を体に悪いと書いている人は、

たぶん、フィチン酸の構造や

存在の意味を知らないのだと思います。

 

米ぬかのフィチン酸を原料に、

大量の総合ビタミン剤や、

肝機能や血管機能を良くする医薬品が

作られていることも知らないのでしょう。

 

玄米や豆類を加熱・醗酵して食べると、

フィチン酸が多いため、ビタミンB群やリン酸、

カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも

摂取できるということになります。

 

ですから、玄米を食べると身体に悪い!という

直接的理由にはならないでしょう。

 

フィチン酸とアブシジン酸

 

どんな植物の種子にも

たくさん含有されている

二つの物質は、

いったいどんなものなんでしょうか?

 

フィチン酸はイノシトールを

核としている物質です。

 

inositol
 

これが、イノシトールです。

 

そして、

 

512px-phytic_acid-svg
こちらが、フィチン酸です。

 

植物は光合成をして、でんぷんを作ります。

でんぷんだけでなく、

直接スクロースを作る場合もあります。

 

でんぷんは、スクロース、

エネルギー源のグルコースなどの

糖類をつくる材料になっています。

 

glucose_structure-svg
これがグルコースです。

 

グルコースとフルクトースがくっつくと、

スクロースになります。

 

ですから、

イノシトールもフィチン酸も

でんぷんや糖類から作られます。

 

穀物の陽性が高いのは、

これらの糖類のエネルギーが

高いからです。

 

遠赤外線の吸光度が

とても高いとも言われています。

 

フィチン酸は、植物の発芽、生長や生殖に不可欠な、

リン酸、カルシウム、マグネシウムほか、

ミネラル類をキレート作用で

しっかり抱え込んで、

体内に保存しています。

 

植物の体の中で使うために保存しています。

 

ですから、

実験室のフラスコやビーカーの中で起こる、

単体の物質のキレート作用を

いくら玄米食にあてはめても、

お話にならないわけです。

 

アブシジン酸も、

植物持つホルモンです。

 

ですからどの植物にも、

どの種子にも含まれています。

355px-abscisic_acid-svg
 

休眠ホルモンと言われ、

気温や水分などの

種子が発芽できる条件が整うまで、

種子の発芽機能を押さえています。

 

落葉ホルモンという呼ばれ方もします。

 

秋に植物の葉が枯れ、

木の葉が落ちるのは、

葉に栄養を送るのをやめ、

根や種に栄養を溜めておくための

アブシジン酸の働きです。

 

どちらの物質も、

植物が生き残るために

必要だからあるんです。

 

フィチン酸もアブシジン酸も、

自然界に存在する理由があるんですね。

 

人が調理を覚えたのも、

消化を助ける理由があったわけです。

 

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