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不耕起移植栽培の稲つくりは秋から始まる

不耕起移植栽培の稲つくりは秋から始まる

 

秋に稲刈りが終わると、

乾燥、脱穀、保管・・・。

 

これで1年の田んぼの作業が終わる!

と思うのは大間違いです。

 

不耕起栽培では、稲刈り後の田んぼの作業から、

翌年の稲つくりが始まります。

 

稲刈り後のわらを田んぼに返すのは、

コンバインなら、稲刈りと同時ですが、

手刈りの場合は、

はざ干し脱穀が終わったわらを

田んぼに返す作業から始まります。

 

米ぬかの散布もこの時期です。

 

その年の田んぼの状態や稲の状態から、

米ぬかの散布量を決めます。

 


 

ミネラルを撒くのもこの時期で構いませんが、

絶対に、この時期でなければならない

ということはありません。

 

手順が先ではなく、

来年の稲つくりに必要なことが優先です。

 

 

田んぼの畦の修理や、

水が抜けの防止、暗渠の埋設。

 

冬期湛水をするなら、

水の確保の準備もこの時期からです。

 

全国各地の様々な条件の田んぼで、

作業が、同じ時期が良いとは限りません。

 

マニュアル人間になって、

マニュアルを見て手順を追う人は、

稲を見ていません。

田んぼを見ていません。

 

自己流農法でうまくいかない人には、

手順ばかり追いかけるタイプが

多いように思います。

 

 

秋までの稲姿の推移や田んぼの様子が、

その年に足りなかったことを教えてくれます。

 

それを基準に、秋からの作業を始めましょう。

 

種もみの用意や保管も、

秋のうちに行わなければいけませんね。

 

年明けから苗つくりの準備を

 

年末から年始にかけて、

次の苗つくりの準備を始めましょう。

 

不耕起移植栽培では、

苗つくりに40~70日を要します。

 

苗つくりが重要なのは、

芽が出てから数日で、

稲の体質が決まってしまうからです。

 

病害虫に強く、太く大きく、粒数の多い稲。

 

有効分げつがしっかりとれる稲を

育てるには、計画を立てるのが第一です。

 

苗つくりと稲つくりの計画を立てましょう。

 

塩水選、温湯消毒またはエンザー液の準備、

浸種の準備も年明けから行いましょう。

 

うるち系かもち系かで、段取りが異なります。

 

品種特性によって、浸種の期間も異なります。

 

手抜きをしないで、ここはきっちり

やれるようにしてくださいね。

 

苗づくりも、ハウスを使うのか、苗代か、

トンネルを使うのかで準備が異なります。

 

最高最低温度計は、複数個用意しておきましょう。

⇒ 最高最低温度計1

⇒ 最高最低温度計2


 

多少の誤差があることもありますから、

確認しておきましょう。

 

ビニールなども、早めに注文してきましょう。

 

春先は雪や雨によって、

予定の作業が進まないこともあります。

 

田植えから逆算して、計画を立ててくださいね。

 

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相手の立場に立って、 一歩先回りする

昨日は大杉神社の月例会でした。

12月はご祈祷や講和はなく、お掃除します。

 

各自が雑巾やバケツその他のお掃除道具を持ってきて、

社務所の裏のご祈祷の待合室や建物の内外の、

ガラスをお掃除しました。

 

誰がどこをやると決まっているわけでもなく、

誰かが仕切って、指示を出すわけでもなく、

始めるのも終わりにするのも、掃除の場所も

自分で決めていきます。

 

この日は、直会とは言わず、持ち寄りのおかずと、

神様の撤下げのお米でお昼をいただきました。

 


 

宮司さんの後ろに、何やら柱や台が

作られていました。

 


 

実は、お正月はたくさんの初詣の人が来て、

ご祈祷を申し込む人もとても多くて、

2つの待合室では足りず、こちらのお部屋も

待合室になるようです。

 

ご祈祷の時間まで待っている間、

その人達はすることが無い。

 

待ち時間に、お札やお守りを買いに行きたくても

外に出ると人がたくさん、売り場の前も長蛇の列。

 

そこに並んでからも買えるまで30分以上かかり、

ご祈祷の時間に間に合わなくなるそうなのです。

 

photo by Natsuko Takehara
 

それに気がついた宮司さんが、工事を頼み、

お部屋の中にお札やお守りが買える場所を

作っていたのです。

 


 

待ち時間にイライラしていたら、

せっかくのご祈祷もありがたくなくなりますものね。

 

わざわざ、1年の始まりを選んで、

ご祈祷を申し込む方たちの時間を大事にし、

待たせない工夫をしていたのでした。

 

相手目線で、相手の立場に立って、

一歩先回りする。

大事ですね。

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冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場 その2

 

緩速ろ過の浄水場の仕組みは生物ろ過

 

水道水を作る方法に、

緩速ろ過(かんそくろか)方式という

仕組みがあります。

 

約200年前にスコットランドで、

緩速ろ過方式の前段階の、

ペーズリーろ過法式が生み出されました。

 

当時のイギリスは、産業革命の影響で、

人口が都市に集中し工業化が進み、

河川が汚れていました。

 

ロンドンを流れるテムズ川の水で

実験が行われ、緩速ろ過方式は

1829年、ほぼ完成されました。

 

当時は、砂でろ過ができると、

考えられていたようで、

slow sand filtrationと呼ばれていました。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

日本には、5521の浄水場があります(平成24年)。

 

最も多いのが地下水をくみ上げして、

塩素を入れている消毒のみの方式です。

 

次が化学処理による急速ろ過方式で1783、

緩速ろ過方式は、548か所もあるんですよ。

 

日本で緩速ろ過の浄水場が作られるように

なったのは、明治時代です。

 

東京の淀橋浄水場も日本で2番目にできた、

緩速ろ過方式の浄水場だったのです。

 

日本でも、緩速ろ過の仕組みが理解されておらず、

砂でごみや雑菌を取り除くと思われていました。

 

 

ところが、緩速ろ過の本当の仕組みは、

水の「生物ろ過」だったんです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ですから、未だに厚生労働省の

浄水場設置や運営の規定は、

生物ろ過を活かすものになっておらず、

戦後から改善されていません。

 

塩素を入れることなどを決めた水道法も、

GHQによって作らされた法律です。

 

塩素を入れる必要が無い緩速ろ過の水も

家庭の蛇口で出る時、

塩素が入っていなければならない、

塩素濃度の規定など問題だらけのままです。

 

それでも、日本中に稼働中の

緩速ろ過の浄水場があることは、

素晴らしい財産です。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

緩速ろ過の浄水場では、

沈殿槽で水の中のごみを落とし、

砂を敷き詰めたろ過槽に水を移して、

ゆっくりした速度で移動させます。

 

微小昆虫や微小生物による

食物連鎖が起こります。

 

小さな生きものが

より小さな生きものを食べます。

 

クリプトスポリジウムのような原虫、

病原性大腸菌などの病原菌も

食べられていなくなります。

 

小さな生きものの糞は、

砂の目を通りろ過槽の底に沈みます。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

水の中の窒素、リン酸、カリや、

ミネラルを含む栄養分も

藻類や植物プランクトンが吸収します。

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ろ過池に増えるメロシラという藻類は、

砂の上を覆って、砂の目詰まりを防止します。

 

メロシラや植物性プランクトンは、

光合成をおこなって、水中に酸素を放出します。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

この酸素は、砂の中に住む微小生物に、

消費されているのです。

 

生きものが活動する温度と水深、

水の速度でろ過の効率が変わります。

 

こうして、何も含まず腐ることもない、

生で飲めるおいし水を

生きものろ過で作ることができるのです。

 

冬期湛水水田と緩速ろ過

 

緩速ろ過の日本で唯一の研究者

中本信忠先生と、

初めてお会いしたのは、

2003年の春でした。

 

当時、中本先生は信州大学の

応用生物科学科の教授でした。

 

写真提供:中本信忠
写真提供:中本信忠


 

不耕起移植栽培の田んぼに来ていただき、

中本先生から緩速ろ過の仕組みをお聞きして、

私たちは、大変びっくりしたのです。

 

緩速ろ過で水を生物浄化する仕組みが、

冬期湛水水田で見てきた状況と

そっくりだったのです。

 

 

 

どうやら、田んぼは

水を浄化しているらしい。

 

冬期湛水により、

水の浄化がさらに進むらしい。

 

ずっと考えていたことが、

中本先生の話を聞いて、

本当だという確信を持ちました。

 

 

田んぼの取水口では

水が少し生臭くても、

田んぼの水が臭うとは感じません。

 

田んぼに入れる水が、

いつも透き通っているとは限りません。

 

川が雨などで濁っている時には、

パイプラインの蛇口から出る水は、

濁っていることがあります。

 

 

けれども田んぼの水は、

濁っていないのです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

すり傷や切り傷があっても、

田んぼの水に触れて、

破傷風などの病気になる話を、

聞いたことがないんです。

 

 

生きものろ過は、

すごいと考えるようになりました。

 

 

生物ろ過の仕組みがわかると、

改めて、文献や資料を読み直し

新たな視点が生まれました。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠緩速ろ過


 

中本先生の緩速ろ過の研究成果は、

浄水場の管理規定が古いため、

日本の緩速ろ過の浄水場では、

あまり活かされていません。

 

 

しかし、アジアやアフリカでは、

中本先生の指導で、

緩速ろ過装置が設置され、

生水が飲める地域が増えました。

 

 

私には、福岡正信さんの粘土団子が、

世界の砂漠を緑化していったことと、

ものすごく重なるんです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

関連記事

⇒ 生きものが田んぼの水を浄化する 冬期湛水水田と緩速ろ過の浄水場

 

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フィチン酸、アブシジン酸、玄米食批判のうそ

 

ネット上の食品の記事はうそだらけ

 

インターネット上には、

たくさんの情報があふれています。

 

いろんなことを調べられるので便利です。

 

ところが、立場が違えば、

書いてあることは逆のこともあります。

 

素人が書いた記事には、

間違いも多くあります。

 

トレンドブログやトレンドサイトという、

お役立ち情報を掲載している、

サイトが多くあります。

 

こういうところの記事を

読んでいくと、

明らかに素人が書いた記事が、

沢山あります。

 

書いた人の名前も肩書も

わからないサイトの記事。

 

明らかに間違っている

内容の記事が、沢山あるんです。

 

試しに、

ニンニクの成分、タマネギの成分、長ネギの成分

これで検索していくつかの記事を読んで、

比較してみてください。

 

3つの野菜の

良く取り上げられる健康に良い成分、

有効な成分は別のものです。

 

しかし、ニンニクの成分が、

タマネギや長ネギの記事で書かれていたり、

その逆もあることに気がつくでしょう。

 

 

トレンドブログやトレンドサイトの仕組み

 

食品の成分や栄養を書いてあるサイト、

お掃除方法など生活上の知恵を書いたサイト、

地域のグルメ情報・・・。

 

このような記事の多くは、

アフィリエイトリンクからの収入を得る目的で、

作られています。

 

サイトアフィリエイトは、

個人が販売代理店や広告代理店として、

自分のブログやサイトに広告リンクを

貼って収入を得ているものです。

 

ですから、色々なサイトを、

一人で運営していることもあります。

 

一人では記事が書ききれないので、

SOHOでアルバイトを雇い、

テーマに沿って記事を書く依頼をしています。

 

アルバイトの人は、

テーマに関係のあるサイトを読み、

それらのサイトの記事をパクって、

リライトしています。

 

間違った素人の記事をもとに

リライトすれば、ネット上で

うそを書いた記事が増えていくことになります。

 

玄米のフィチン酸、アブシジン酸は身体に悪い?

 

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玄米について書いてある記事の多くに、

玄米に含まれるフィチン酸やアブシジン酸が、

身体に悪いと書いてあります。

 

中には、玄米にはこれらの成分があり、

身体に悪いので、5分搗きのお米に、

雑穀を混ぜて食べましょうと

書いてあったりします。

 

ここまで書かれると・・・笑えます!

 

玄米だけでなく、雑穀、豆類、ナッツなど、

ほとんどの穀物、種子に

これらの成分があるからです。

 

種子の部分に多いといだけで、

植物の体全体にあるんです。

 

それ、当たり前なんですよ。

 

植物の種子は子孫を残すために、

様々な機能を備えています。

 

水や適度の温度があれば、

発芽できるように。

 

季節を間違えないで、

芽を出せるように。

 

寒い時期には、休眠して、

芽が出る時に必要な栄養を

種や芽に保存し体力を保つように。

 

そのために必要なさまざまな、

植物ホルモンや、

栄養成分を捕まえておく物質が、

種子の中にあるんです。

 

単独で働くために、種子の中に

フィチン酸やアブシジン酸が

存在して要るわけではないんです。

 

 

玄米がそうであるように、

種子はすでに、1個の生命体なんです。

 

私は玄米を哺乳瓶をくわえた

胎児・赤ちゃんに例えます。

 

 

フィチン酸が身体に悪い、

アブシジン酸が体に悪いというなら、

全ての植物を食べると、

全ての穀物、種子を食べると

身体に悪いというのと同じです。

 

 

フィチン酸もアブシジン酸も

調理で加熱すれば、

多くは分解してしまいます。

 

人間にはフィチン酸を

分解するフィターゼという酵素がありません。

 

反芻動物には、フィターゼを作る微生物が、

消化器の中に共生しています。

 

でも、ヤギに玄米を食べさせないでくださいね。

死んでしまうこともあるから。

 

 

で、話を戻すと、

種子自体がフィターゼという分解酵素を持っているようです。

 

植物種子を水に漬けると、

フィターゼが活性化するといわれています。

 

種子が発芽の準備を始めるためなんです。

 

フィチン酸の分解過程は加水分解となりますので、

水に漬けることでも分解が始まるのは、

不思議なことではありません。

 

発芽玄米が良いというのは、

玄米が発芽する際に、

フィチン酸が分解されるからなんです。

 

発酵もフィチン酸を分解します。

 

大豆にはたくさんのフィチン酸がありますが、

醗酵させることで、消化も良くなり、

ミネラルやリンも消化吸収しやすくなります。

 

米ぬかも発酵させて糠床に使えば、

フィチン酸は分解されるわけです。

 

生でフィチン酸を食べても、

フィチン酸自体がつかんでいるミネラルが

分解されず消化もされないだけではないでしょうか。

 

フィチン酸が単独で悪者にされるのは、

おかしいように思います。

 

 

アブシジン酸は水に溶け、熱でも分解します。

 

玄米や豆類を水に漬けて置き、

加熱前に水を取り替えれば、

かなりの量が無くなります。

 

フィチン酸を体に悪いと書いている人は、

たぶん、フィチン酸の構造や

存在の意味を知らないのだと思います。

 

米ぬかのフィチン酸を原料に、

大量の総合ビタミン剤や、

肝機能や血管機能を良くする医薬品が

作られていることも知らないのでしょう。

 

玄米や豆類を加熱・醗酵して食べると、

フィチン酸が多いため、ビタミンB群やリン酸、

カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも

摂取できるということになります。

 

ですから、玄米を食べると身体に悪い!という

直接的理由にはならないでしょう。

 

フィチン酸とアブシジン酸

 

どんな植物の種子にも

たくさん含有されている

二つの物質は、

いったいどんなものなんでしょうか?

 

フィチン酸はイノシトールを

核としている物質です。

 

inositol
 

これが、イノシトールです。

 

そして、

 

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こちらが、フィチン酸です。

 

植物は光合成をして、でんぷんを作ります。

でんぷんだけでなく、

直接スクロースを作る場合もあります。

 

でんぷんは、スクロース、

エネルギー源のグルコースなどの

糖類をつくる材料になっています。

 

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これがグルコースです。

 

グルコースとフルクトースがくっつくと、

スクロースになります。

 

ですから、

イノシトールもフィチン酸も

でんぷんや糖類から作られます。

 

穀物の陽性が高いのは、

これらの糖類のエネルギーが

高いからです。

 

遠赤外線の吸光度が

とても高いとも言われています。

 

フィチン酸は、植物の発芽、生長や生殖に不可欠な、

リン酸、カルシウム、マグネシウムほか、

ミネラル類をキレート作用で

しっかり抱え込んで、

体内に保存しています。

 

植物の体の中で使うために保存しています。

 

ですから、

実験室のフラスコやビーカーの中で起こる、

単体の物質のキレート作用を

いくら玄米食にあてはめても、

お話にならないわけです。

 

アブシジン酸も、

植物持つホルモンです。

 

ですからどの植物にも、

どの種子にも含まれています。

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休眠ホルモンと言われ、

気温や水分などの

種子が発芽できる条件が整うまで、

種子の発芽機能を押さえています。

 

落葉ホルモンという呼ばれ方もします。

 

秋に植物の葉が枯れ、

木の葉が落ちるのは、

葉に栄養を送るのをやめ、

根や種に栄養を溜めておくための

アブシジン酸の働きです。

 

どちらの物質も、

植物が生き残るために

必要だからあるんです。

 

フィチン酸もアブシジン酸も、

自然界に存在する理由があるんですね。

 

人が調理を覚えたのも、

消化を助ける理由があったわけです。

 

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肥料過多は稲が倒れる(倒伏)の原因になるのか?  

 

田んぼで稲に肥料をたくさん与え過ぎると、

稲が倒伏するという話があります。

 

そのようなコメントもいただきましたので、

説明しておこうかなあと思いました。

 

確かに、思い当たることが肥料の入れすぎでは、

ということもあるでしょう。

 

肥料の入れすぎかどうかは、

稲の色を見ればわかります。

 

肥料を田んぼに撒きすぎていて、

チッソが効いていると、

稲の色は青が濃くなります。

 

肥料が切れてきている場合や、

稲が枯れ始めていれば、

稲の色は黄色っぽく緑の色が褪せてきます。

 

 

稲刈りの時期に、稲の色が濃いかどうか?

 

稲の色にかかわらず、

倒れる稲と倒れない稲があります。
(写真比較)

 

Photo by Natsuko Takehara
 

同じ日に撮影した写真ですが、

この比較は極端な例で、

中間の色でも倒れる稲はあります。

 

黄色い稲は、

すでに老化し劣化しているように見えます。

 

稲刈り前に根が傷んできている

可能性があります。

 

肥料が効いて、

色が濃くても、背が高くても、

倒れない稲もあるからなんです。

 

肥料が切れていたり、枯れ始めていて、

倒れる稲もあるわけです。

 

肥料の入れすぎが

倒伏の直接原因だとするなら、

肥料が切れてきている稲が

倒れることと矛盾します。

 

 

肥料過多は、

倒伏の要因の一つになりますが、

直接原因ではありません。

 

 

維管束が発達していない、

茎が細いという原因がある時、

肥料過多で、いつまでも茎が伸び上がると、

肥料過多が倒伏の要因に加わります。

 

維管束?? 維管束といわれても

わかんないよ?という人もいますよね。

 

維管束は栄養を運ぶ

血管みたいなものです。
葉脈や茎の切り口に見える

スジといわれるものは、

維管束が通っているところです。

 

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植物には骨が無いので、

細胞壁を作るセルロースが、

身体を支える構造になっています。

 

セルロースは、

光合成で作られる炭水化物から合成されます。

 

稲の場合は、光合成で、

でんぷんとスクロースという糖をつくるので、

スクロースからセルロースを

合成するのではないかと思います。

 

光合成をおこなうのは葉緑体なので、

稲の場合は、

葉と鞘葉が炭水化物製造工場です。

 

茎が太くなるために

維管束が発達するかどうかは、

炭水化物製造工場の面積が、

広いかどうかに

影響されると考えられるわけです。

 

では、工場の面積が決まるのはいつ?

と考えると、

苗の時ではないかと考えられます。

 

苗の時、葉(葉身)と葉鞘だけが

炭水化物製造工場なの?

 

茎は・・・?

 

苗の時、稲には茎が無いんです。

茎に見えているのは、

葉鞘がくるりと巻いている所なんです。

 

葉鞘と言うのは、葉の一部分なんです。

 

ですから、苗の時に葉(葉身)と葉鞘が、

炭水化物製造工場として機能しています。

 

単子葉植物は、苗の時の体質が、

大人になるまで維持されることが多いです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

 

稲には、ほかにも面白い性質が

いろいろあるんです。

 

たとえば水稲(すいとう)と陸稲(おかぼ)。

 

昔は畑でも稲を育てていました。

 

稲は、根の構造を変えて、

水中でも陸でも育つんですよ。

 

だって、苗の時は、水苗代(みずなわしろ)ではなく、

水を散布しての育苗が多いですよね。

 

photo by Natsuko Takehara
 

ハウスの中で水かけをして育てている苗は、

陸稲の構造の根を持っているんです。

 

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甘酒はアルコール分がある? 糀から作る甘酒にはアルコール分は無いんですよ!

 

甘酒には2種類ある 酒粕の甘酒、糀の甘酒

 

甘酒はアルコール分があるから、

飲めないと思っている方、いますよね。

 

糀から作る甘酒には、

アルコール分はないんですよ!

 

酒粕から作る甘酒には、

アルコール分がわずかに、

残っていることもあります。

 

糀から作る甘酒は、

アルコール発酵の過程がありません。

 

作り方は、超簡単!

 

糀で作る甘酒の作り方は、超簡単です。

炊飯器で一晩です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

糀は、生の糀でも、ドライ(乾燥)でもOK。

最近は、大きなスーパーならありますよ。

道の駅とかにも、良く置いてあります。

 

材料は、糀、ごはん、水

道具は、炊飯器とふきん。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

炊飯器に、

糀と炊いたご飯と少しの水を入れて、混ぜます。

 

糀とご飯の量は、

同量でも、ご飯を少し多めでもOKです。

 

混ざったら、水を足してひたひたぐらいにします。

 

ふきんをかけます。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

ふきんが落ちそうでしたら、

巻き寿司用の巻きす(竹すだれ)や、

さえばしなどを上に置きましょう。

 

あとは、炊飯器の蓋をひらいたまま、

保温にして、一晩おいておくだけです。

 

出来上がりは、とろりとしていて、甘いですよ。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

飲む点滴の出来上がりです。

美容にも良いです!!

 

長時間保温しておくと、

黄色くなってしまいます(ご注意を)。

 

水を加えてミキサーにかけましょう。

(実は炊飯器に入れる前に材料を混ぜて、やる方が楽)

 

甘さの調節は、飲みやすい程度にお湯を加えるか、

水を加えて、お鍋で温めます。

 

ジップロックに小分けすれば、冷凍もできます。

冷蔵では、長く置くと酸っぱくなります。

 

お砂糖を使いたくない人は、

甘酒を甘味調味料として、

使うと良いですよ~。

 

これでも酔う人は、自己暗示力の強い人ですね~~。

俗にいう、プラシーボ(プラセボ)効果です。

 

お酒は、お米と糀を混ぜて発酵(糖化)するところまでは、

炊飯器で作る甘酒つくりと同じですが、

それと同時、またはその後半、酵母でアルコール発酵します。

 

想像力と創造力の旺盛な方は、この説明を聞いたら、

糀とごはんと水(この場合はたっぷり)をペットボトルに入れて、

布か紙で栓をしておくと・・・

どうなるか・・・?

わかりますよね~~~

 

この場合は、糀とごはんは、

水を少し加えておいて、

手で混ぜるのが良いですよ~~(笑)

 

酒粕で作る甘酒

 

酒粕で作る甘酒は、

酒粕を小さくちぎって、

酒粕をつぶすようにかき混ぜながら、

中火で煮て作りましょう。

 

こちらは、砂糖を入れないと甘くありません。

 

砂糖を入れたり、生姜のしぼり汁を入れて、

好みの味に調えましょう。

 

酒粕は、冷蔵や冷凍ができます。

こちらは、多少経年で色が変わっても大丈夫です。

 

酒粕を鍋やおみそ汁に入れるのも良いですよ。

あったまりますよ~~。

 

塩を加えて練ると、チーズの代用になります。

トーストに塗って良し、乾燥させ細かくしてパスタにかけてよし。

 

酒粕をお菓子やパンに練り込んでもOK。

 

酒粕に含まれるレジスタントプロテインがいいよって、

聞いたことがあるでしょ。

 

便秘や美肌、成人病予防など。

 

寒~い季節を温かく、しかも免疫力を高めて!!!

 

甘酒に、生姜汁や、自然塩ひとつまみを加えれば、

さらに免疫力アップにつながります。

 

お試しくださいね~~。

 

 

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倒れる稲と倒れない稲 台風で倒れた稲は、なぜ倒れたのか? その2

茎が細くなる原因は何か?

 

倒れる稲には、第4~第6節間が細く伸びあがっている、

という特徴があることが分かったかと思います。

 

稲の茎が太くなるか、細くなるか、

どうして決まると思いますか?

 

Photo by Natsuko Takehara
 

茎の太さは維管束の数で決まります。

 

維管束というのは、シダ植物と種子植物が持つ、

水や栄養分を運ぶ管のことです。

 

 

根から吸い上げた水や栄養分を全身に運び、

葉の光合成で作ったでんぷんを全身に運ぶ、

そういう役割をしています。

 

 

ですから、茎の維管束は、枝分かれして葉や穂にも続いています。

人間でいえば、血管みたいなものなんです。

 

維管束がわからない人には、

葉脈だよというとわかりやすいかもしれませんね。

 

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葉脈の中に維管束が通っているんです。

 

葉脈は堅いイメージがありますよね。

 

 

稲に維管束ができるのは、初芽して、葉が伸び出してくるときです。

 

その時は、稲にはまだ茎が無いのですが、

苗が太いほど維管束が発達し、数も多くなります。

 

 

維管束の「維」は、繊維という意味です。

 

維管束は細胞壁が発達してつくられた、

パイプラインやチューブのようなもので、

固くて丈夫なんです。

 

稲がしっかり立っていられる理由は、

維管束の数が多く、細胞壁が固くてしっかりしているからなんです。

 

 

植物の体には骨がない代わりに、

ひとつひとつの細胞壁が、身体を支えています。

 

 

細胞壁はセルロースで出来ています。

 

 

セルロースは固い繊維ですが、

グルコースという糖が沢山連結してできているんです。

 

つまり、光合成で作られたでんぷんからできたのが、

細胞壁というわけです。

 

細胞のうちでも維管束は特に、

細胞壁がしっかりしているわけなんです。

 

 

セロリの茎を切ってみると、

維管束がよく見えますよ。

 

写真はルバーブの切り口です。

維管束が見えますよね。

 

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苗の時に、光合成をさせる期間が長く、

温度があまり高くなければ、

維管束が発達するのです。

 

維管束が発達していない稲は、

苗の時に、やわらかく細いということになります。

 

穂が作られた時にできる茎が細くなる原因は、

苗の時に維管束を十分に発達させていないからと考えられます。

 

葉鞘の中にできる茎が細くなってしまうんです。

 

 

肥料のやりすぎで稲が倒れるのか?

 

上記のような維管束の説明をしても、

稲の倒伏について説明すると、

肥料のやりすぎで倒れるんでしょうか?と、

質問される方がいます。

 

ここで、すでに私と質問者との間に、

ボタンの掛け違いが起きているんです。

 

 

私は、維管束がたくさん作られる体質は、

苗の時に作られるという説明をしているのですが、

質問されている方は、田んぼに植えられてからの、

肥料の量で倒伏が起こるのでしょうかと質問しています。

 

 

もちろん、要因として全くないとは言えませんが、

どちらかというと、二次的要因になるんです。

 

維管束がしっかりと固く丈夫にできていて、数が多ければ、

田んぼで育つ稲の茎が太くなります。

 

 

肥料欠で、分げつが減りますが、茎がそれほど細くはなりません。

 

 

一方、肥料過多の田んぼ、肥料のやりすぎの場合は、

茎が細い体質のまま、背丈が伸びるんです。

 

その結果、第4~第6節間が細くなり、

倒伏の原因になるわけです。

 

ですから、肥料が多いことは、二次的要因です。

 

 

維管束が発達し数が多く、苗が太ければ、

田んぼに移植した後も、稲は葉鞘を太く巻きます。

 

見た感じは、田植え後の稲の茎が太いように目ますが、

これはまだ茎ではありません。

 

幼穂ができて茎ができた時、出来た茎は太くなります。

 

穂首(ほくび)を観察すれば、茎が太いか細いかわかります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

茎が太ければ、例え、肥料過多で稲の背丈が伸び続けても、

倒伏しないで、台風でも、よじれる程度で済むわけです。

 

チッソ、リン酸、カリの割合が悪いのでしょうか?とか、

バランスや割合をきちんとしなければいけないのでしょうか?

と考える方もいるようですが、

土の中に入れた肥料の成分割合を、

机上の理論でコントロールできると考えないほうが良いと思います。

 

田んぼには水があります。

 

排水したり、入水することで、

土に含まれる肥料分量は常に変化しています。

 

 

チッソ、リン酸、カリの割合が、倒伏に関係するならば、

米ぬかや穀物粕、魚粕などの有機質を使った場合、

割合がきちんとしていないから、

倒伏につながるという理論なのでしょうか?

 

 

「ドネベックの桶」を今一度勉強し直してほしいと思います。

 

 

稲という植物を生きものとして見て欲しいと思います。

 

 

たとえ、成分割合がきちんとわかっている化学肥料を

田んぼに多く入れたとしても、

茎が太いか細いかで、倒伏するかしないかの違いが、

起こってくるからです。

 

 

最近は、一発肥料を使う農家の方が増えました。

 

これだと、田植えの時の側条施肥だけで、

肥料撒きが済んで楽だからです。

 

 

ただし、農協の言うとおりに注文して、

毎年撒けば、肥料過多になることは間違いないと思います。

 

 

どうしても一発肥料を使いたいなら、

田植えの2カ月前に、少な目に撒いておくことをお勧めします。

 

 

稲を見ない稲作り

 

茎が細いことで稲が倒れる場合は、

苗の時に維管束が少なく細いことが原因だとしたら、

あなたの育てている苗はどうか、よく観察してみてください。

 

稲の苗を良く観察したら、

今度は田植えの時の苗の様子、

田植え後、1週間後、2週間後、1か月後の姿を、

良く観察してください。

 

あなたの稲は、どんな風な姿や色で、

どんな葉の長さで育っていますか?

 

 

稲を見ないで、首振り農業をしている人が多いんです。

 

首振り農業というのは、

周りの人が作業を始めたら、自分もはじめる、

どこかで話を聞いてきたら、

自分の田んぼや稲にとって適期かどうかを見極めないで、

聞いてきたことをやってみるという農業のやり方です。

 

 

自分が育てている苗はどんな苗なのか、

隣とどう違うのか、観察することもしないのです。

 

 

自分の田んぼの稲と自分の田んぼの稲がどう違うかも、

観察しないでいるわけです。

 

 

稲を知らない稲作り

 

今、農家の人でさえ、稲のことを知りません。

 

稲を見ないし、田んぼにもほとんど入りません。

 

そんな実例をお伝えしましょう。

 

 

田植えの時の話です。

 

田植えの手伝いに行ったところ、

田んぼにたっぷりと水が入っていました。

 

朝一番に、パイプラインの蛇口を開けたのでしょう。

 

一方、その家で育てた苗は、

とても短い苗でした。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

種まきの時期が遅くなってしまったそうです。

 

短い苗をたっぷり水が入った田んぼに田植えしたら、

全て水没してしまいますよね。

 

でも、そんなことを考えてもいないわけです。

 

 

すぐさま、私は、水を止めて暗渠(あんきょ)の栓を抜いて、

排水するように言いました。

 

 

田植えを頼まれて田植機を持ってきた人も、

時間つぶししなければならなくなりました。

 

ある程度水が抜けたので、田植えを始めましたが、

水は地面が見えるまで抜き続けてもらいました。

 

 

いつ水を入れたらよいかとの質問に、

3~5日後に入れてくださいと伝えました。

 

 

「どうして、田んぼに水が無い方がいいんですか?」という質問。

 

 

私の答えは、次のようなものでした。

 

皆さんが育てた苗は陸稲(おかぼ)の苗です。

水苗代やプール育苗で育てた苗は、水稲(すいとう)の苗です。

 

陸稲の苗の根には通期系が無いので、

新しい根が出るまでは水が少ない方がいいんですよ。

 

根が土をつかんでから、水を入れていけば、

新しく出る根は、水稲の根に変わっていきますよ。

 

 

この家の田植えの苗は、ハウスの中に育苗箱を並べ、

灌水しながら育てたものです。

 

種もみが発芽する時、初めに芽が出ます。

 

根は後から出ます。

 

根の表面の内側には皮層組織という細胞の集まりがあります。

 

 

水の中で苗を育てていると、

皮層組織の細胞が壊れて穴が開き、

酸素を通気する穴ができるんです。

 

この通期系を破生間隙(はしょうかんげき)といいます。

 

 

ところが、陸稲には、この通期系の穴ができません。

 

稲の根が水を張った田んぼで、育つのは、

この穴、破生間隙が根っこにできるからなんです。

 

ハウスの中で、灌水しながら育てた苗には、

破生間隙が無いんです。

 

 

ですから、田植えの時に、水にどっぷりつけると、

今まであった根が死んでしまいます。

 

今まであった根が土をつかんで、3日ほど根を張る頃、

新しい根が出て来るので、その時に水を入れてやれば、

新しい根に、通気系ができて来るんですよ。

 

これについて、いまだに新しい文献を見つけられていませんが、

今迄あった細胞が壊れて破生間隙を作るのは、

アポトーシスではないかと思っています。

 


破生間隙についての説明は、

『不耕起でよみがえる』に書いてあります。

 

 

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お米が自由な値段で自由に販売できるようになるまでの道のり

食糧管理法(食管法)

 

現在は、いろいろなお米の流通があります。

 

現在は、と前置きする理由は、

1994年まで、お米を自由に販売することが、

法的に認められていなかったからです。

 

当時の法律は、食糧管理法(食管法)といいます。

食管法は1942年(昭和17年)に制定され、

1995年(平成7年)に廃止されました。

 

1994年まで、日本で生産されるお米は、

農家が自分の家家族や親族に食べさせる分以外、

すべて、国に納めなければならなかったのです。

 

お米は農協が集めて、国が買い取り、

農協を通じて農家に代金が払われていました。

 

食管法が生まれた背景には、

1939年(昭和14年)ごろから、

第2次世界大戦(大東亜戦争)にむけて、

世界の景気が悪化がありました。

 

日本でも、生活品の物価が急激に上昇しました。

 

日本中で物不足になり、お米、お酒、嗜好品、木炭などが、

次々と配給制度に切り替わっていきました。

 

当時、国民の食料を配布する制度が、

法律として整備される必要があったのです。

 

それで、すでに配給制になっていたお米は、

1942年(昭和17年)に制定された食管法で、

管理されるようになりました。

 

配給制度でお米を国民に割り当てていた時代です。

 

お米屋さんは、お米の配給所となっていました。

 

 

終戦後は、働き手が戦争でいなくなったこともあり、

日本の多くの水田が、すでに荒れ果てていました。

 

 

終戦当時、国が農家からお米を買い取る価格は1俵60円。

 

1946年(昭和21年)の金融封鎖や

国の改革のため、この年は、1俵210円。

 

その後、米の価格は倍々に値上がりし、

1948年(昭和23年)は、1500円。

 

値上がり幅は小さくなったものの、

1952年(昭和27年)には、3000円。

 

日本のお米の買取価格の推移 ⇒ 米価の変遷

 

まだお米が足りず、昭和27年に、

食料増産5ヵ年計画が打ち出され、

政府は農村改革に着手します。

 

 

資料提供:長野県農業総合試験場
資料提供:長野県農業総合試験場


 

補助金を付けて、新しい水田を開田し、

機械化農業を推進しました。

 

資料提供:長野県農業総合試験場
資料提供:長野県農業総合試験場


 

昭和30年代になると、高度成長時代に入り、

都市で働く人の収入が上がっていくのに合わせ、

農村の農業従事者の収入を上げるために、

政府のお米の買取価格は上昇していきました。

 

農協や農村からの陳情が議員の元に列をなしました。

 

農民票と呼ばれる選挙の票を地元議員が獲得するため、

米の買取価格を上げる交渉が国と行われました。

 

米余りと食管法のひずみ

 

水田地帯の農村の構造改革が進み、機械化が進んで、

お米の収穫量が増えていきました。

 

構造改革というのは、農業の機械化を進めるために、

水路を道路にし、水田の不揃いな形や大きさを整え、

農村の近代化を進めたものです。

 

 

基盤整備といって、水田の土地改良や

水をくみ上げて田んぼへ入れるための、

揚水施設の建設、

パイプラインの設置、

排水路の設置が進みました。

 

バルブをひねれば水が出て、

栓を抜けば水が抜ける仕組みが、

水田地帯に導入されていきました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

1961年(昭和36年)の農業基本法の制定で、

水田地帯の改革は一気に加速していきました。

 

資料提供:長野県農業総合試験場
資料提供:長野県農業総合試験場


 

米の政府買い取り価格も上がり続けましたが、

高度成長時代に入り、新しいものがどんどん生まれ、

物価も上昇していました。

 

1986年(昭和61年)、買い取り価格は、

3年間続いた18668円を最高値に、

どんどん下落していくことになります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

物の豊かさ、食べ物の豊かさが、

生活スタイルや食の多様性を生み出し、

国民がお米を食べる量が、減り始めていたのです。

 

にもかかわらず、

米の増産、水田地帯の構造改革は、

どんどん進められていきました。

 

誰もが、まだ右肩上がりの時代を、

疑うことすらしなかったのでしょう。

 

米の需要も、消費も、物価も、人口も、経済も・・・。

 

米の流通の自由化へ

 

1969年に、国は米の政府買い取りの制度の中に、

自主流通米という制度を導入しました。

 

米の買取価格を下げても、米が余り、

逆ザヤで赤字が増えたため、

国が米を全量買い取りできなくなりました。

 

今まで農協が集荷した農家のお米は、

国が全量買い取りしていたのですが、

一部を国を通さずに、直接米問屋に、

販売できるようにしたのが、自主流通米です。

 

米の増産が続く中、対処療法的な政策でした。

 

というのも、すでに政府を通さないで、

ヤミ取引を行う米問屋などの業者や

お米を産直する人が現れていたためです。

 

1970年、国は米の減反政策を打ち出します。

 

最初に打ち出されたのが、青田刈りでした。

 

収穫量を減らすために、収穫前のイネを、

刈り取りさせて米にさせない方法です。

 

稲作農業をしている農村に、

怒りと不安が走りました。

 

さらに、米を作らない田んぼを地域に割り当てる、

減反政策が行われるようになりました。

 

国が買い取るお米の一部は、緊急時に備えて、

国の保管倉庫で数年間保管されることになっていました。

 

それ以外の米は、政府米も自主流通米も、

お米屋さんで販売されていました。

 

どこに食管法が関与していたのか、

わからない状態が続きました。

 

食の安全を求める消費者運動が盛んになり、

野菜の宅配が勢いを伸ばしていきました。

 

そのような時代の中で、米農家の中にも、

米の産直を行いたいと考える人が増えていきました。

 

米の産直は食管法に触れる違法行為です。

 

しかし、1970年ごろにすでにヤミ米が流通し始めていて、

政府がもくにんを続けていました。

 

それを違法を承知で、米の宅配を試みる農家が、

東北を中心に現れたのです。

 

相変わらず国は黙認し続け、

積極的に、取り締まる気配はありませんでした。

 

1993年の大冷害

 

1993年、夏へ向けての気温が上がらず、

日照不足も重なり、20世紀最大級といわれる、

大冷害が起こりました

 

1930年(昭和5)~1934年(昭和9)、

1947年(昭和22)にも、

東北を中心に冷害が起きていましたが、

日本全体が不況に飲まれていた時代で、

詳しいことはわかりません。

 

 

産直の米販売者からは、

米が足りず値上げをせざるを得ないという、

手紙が何度も送られてきました。

 

スーパーの店頭から米が消えました。

 

日本ではお米の輸入を原則認めていませんでしたが、

国はアメリカ、中国、タイなどから、

お米を緊急輸入しました。

 

一時的に店頭に並んだのは、

中国産米とタイ米の抱き合わせの商品でした。

 

多くの人が、食べ方がわからずに、

タイ米を捨てたと言われています。

 

緊急時に備えて、各地の政府の倉庫に、

備蓄米があるはずでしたが、

倉庫の中は空でした。

 

翌年の豊作で、米騒動は納まりました。

 

どこからか、大量の1993年産米が出てきたそうです。

 

米余りから急激な米不足に陥り、

政府在庫の管理が不透明だったこともあり、

食管法が意味をなしていないことが、

明らかになりました。

 

1994年で食管法が廃止が決まり、

主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(食糧法)が、

食料方に替わって、翌年公布、施行となりました。

 

こうして、誰でもお米の販売ができるようになりました。

 

今は、様々なお米の流通経路が育ちました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

お米の価格は下落し続けています。

 

東日本大震災で一時的に上がったものの、

放射能への心配で、東北の米が売れず、

北海道や西日本の米に、消費者がむらがったためです。

 

その後もコメ価格は下落し、

魚沼産コシヒカリ、新潟産コシヒカリでさえ、

値下がりをしていきました。

 

2015年、全国のお米の卸価格は、

多くの地域で、過去最低を記録しました。

 

 

しかし、東日本大震災、原発事故、熊本地震で、

お米の収穫量が大幅に減ると、お米が高くなることは、

誰もが経験したわけです。

 

2016年のお米の価格も、熊本の減産もあり、

値段が少し上がっています。

 

もしも、大きな災害があれば、

再び配給に頼る時が来るかもしれません。

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その5

戸邊流生玄米ダイエット

 

戸邊さんが薦めている生玄米の食べ方があります。

 

ダイエットにもなるそうです。

ダイエットでなくてもいいんですけどね。

生玄米をどうして戸邊さんがすすめるのか?

お話をしていただきました。

 



 

今の時代、お米が余っています。

 

外国から、たくさんの食料が輸入され、

お金で食べ物を買うことができ、

お米以外の物をたくさん食べるようになているからです。

 

戸邊さんがいつも懸念しているのは、

もしも輸入が止まってしまったら、

日本人は飢えてしまうということなんです。

 

 

しかも、食べ物の生産のためにたくさんの燃料や、

化学肥料などの輸入の材料が必要です。

 

それが入って来なければ、お米を食べるしかないけれど、

お米の生産量が減っているので、

どうやれば効率よく食べることができるのか、

考え続けた末に、生玄米食にたどり着いたというわけなんです。

 

美味しいお米の生玄米は、

思ったより食べやすく、噛んでいると甘みが出ます。

 

 

一度試してみてくださいね。

 

戸邊家のエネルギー削減の仕組み

 

戸邊さんのお宅の節電、節エネルギーの仕組みを

ご紹介しますね。

 

これぞ戸邊流のエネルギー自給、

核廃棄物減量、節エネルギーライフだよ~~


 

どうでしたか?

 

戸邊さんの発想の豊かさ、ユニークな工夫に、

感心しますよね。

 

戸邊さんご自身はもちろん、息子さんたちが、

時間がある時に、薪割をしているんです。
戸邊さんが、この動画の中で何度も言っている事は、

もしも輸入が止まったら?

外国から原料が買えなくなったら?

と、いうことなんです。

 

これからの日本はどうなる?心配なこと

 

 

今の日本の心配事は、それだけではありませんよね。
借金だらけの日本国通貨が暴落したら?

第2のリーマンショックで大企業や銀行の倒産が相次いだら?

南海トラフで大地震と大津波が起きたら?
悪い事は起きて欲しくないけれど、

過去に起きたことを思い出して、

常に備える必要があるんです。
万が一の時には、東日本大震災の時のように、

スーパーの棚から食品も飲料も消えてしまう。

 

ライフラインが途切れてしまう。

 

私たちはすでに、その経験を味わいました。

 

 

これから先の懸念は大きく2つあります。

 

ひとつは、東海トラフで起きる大地震と津波です。

 

現在、2016年10月を起点にすると、

最短では、2年2か月後の2019年1月に、

三重県沖で発生するという予想があります。

 

前回の

南海トラフの地震から67年たっており、

70年に1度の割合で起こるとされていることや、

能力者の意見からそう考えられます。

 

東北と台湾、九州のプレートのひずみは解消したので、

その間の南海トラフのひずみが、

修正されずに残されています。

 

信じるかどうかは、あなた自身で決めて下さい。

 

資料:内閣府防災
資料:内閣府防災


 

日本の経済が破たんしたとしたら、

輸入が止まります。

原子力発電や火力発電だと原料は輸入。

水道水を作るためのアルミニウムや活性炭も輸入。

ガスや石油も原料は輸入。

食べ物に関していえば、

国が発表している食料自給率はごまかしです。

細かいことを説明すると長くなるからやめますが、

80~90%の食料は外国に頼っていると言っても、

たぶん過言じゃないんです。

 

津波が来ない中山間地に移住して、

農的暮らしの準備をすることが、

生き残りにつながるように思います。

 

米と塩と大豆と食べる分の野菜を

自分で作ることができれば、食べていけます。

 

湧き水や渓流の水があれば、

井戸水や小さな緩速ろ過池を作れば、

水の確保ができます。

 

薪や炭、小さな太陽光パネル、

電池を少し多めに用意しておけば、

燃料は何とかなります。

 

コミュニティを作って、生き残りを考える時が、

来ているように思います。

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その4

マコモの田んぼ

 

長い一日が終わり、手作りの夕食を楽しみました。

田んぼのマコモや畦のヨモギ、畑の野菜などのおもてなし。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

マコモはアジアでにされてきたイネ科植物です。

稲、ヨシ、ガマ、マコモは、日本では伝統的に使われてきたんです。

 

マコモの根元の茎は、昔から食用とされてきました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

黒い斑点は、共生している微生物(黒穂菌、マコモダケ)に、

よって作られるものだと言われています。

 

このマコモの田んぼは、マコモを商売にしようとした人が、

放棄したところだそうです。

 

Photo by Natsuko Takehara
伝統的なマコモの利用とは別に、

近年変な使い方が提唱されているようですが、

科学的根拠があるわけではないようです。

 

この田んぼも、

狂信的な信者さんがいるので、マコモが売れると聞いて、

商売にしようとしたらしいです。

 

結局、マコモがどういうもので、

どうやって販売するのかわからなくて、

放棄してしまったようです。

 

稲を作る田んぼを、

ヨシやガマ、マコモの田んぼと一緒にする、

或いは、それらを作る場所にすると、

稲を作る田んぼの状態に戻すのは大変です。

 

昔の人はそれを知っていたのでしょう。

別々の用途の植物を、それぞれ別にして育てていたようです。

 

湿地に生えるこれらの植物を残すために、

田んぼにしないでおいたのでしょうね 。

 

田んぼや湿地のイネ科の植物たち

 

稲、マコモ、ヨシ、ガマ、

これらのどの植物にも共通するのは、

イネ科であり、水質浄化作用を持つことです。

 

泥の中に根を張り、あるいは地下茎を伸ばし、

その周りにたくさんの微生物や微小生物、

藻類などが育つので、生き物による水浄化が起こります。

 

これは生物ろ過の理論と通じるところがあります。

 

生物ろ過とは、水道水を作るための緩速ろ過の仕組みです。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


化学浄化による水道水が出て来る前は、日本中の水道は、

緩速ろ過で作られ、生で、塩素も入れずに飲める美味しい水が、

作れる仕組みでした。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

もちろん維持管理コストは、ほとんどかからないので、

現代の経済社会から、金にならないために、

消されてきた歴史があります。

 

資料提供:中本信忠
資料提供:中本信忠


 

ただし、皇室で使われる水道水は、

今でも、緩速ろ過水です。

 

その緩速ろ過と同じ、水浄化の仕組みをもつ植物たちが、

田んぼに育つ植物たちです。

 

戸邊さんの田んぼは1年中水を張っていて、

田んぼを耕さないので、まさに緩速ろ過池と同じです。

 

 

これらの植物は、

日本の神話や伊勢神宮をはじめとする神事とも、

関係が深いです。

 

ヨシ(葦)はヨシズや紙、建築材料など幅広く使われますが、

薬用としても使われてきました。

 

マコモ(真菰、真薦)も同じように、食用と薬用、神事に使われました。

 

マコモを編んでコモ(薦)というむしろのような敷物を作り、

マコモに共生している黒穂菌は、

お歯黒や眉墨、漆器などの顔料に使われてきました。

 

 

では、ガマは・・・? 知っていますか?

 

 

いなばの白兎が、毛皮をはがれた時に大国主に助けられて、

ガマの穂で治してもらうのですが、

昔から、花粉が生薬として用いられきました。

 

利尿作用があるほか、止血ややけどに使われていたそうで、

大国主が白兎に教えたのはこれだったようですね。

 

布団の材料にもなっていたのは、あまり知られていません。

蒲 蒲団  イメージがわきますか?

 

蒲の穂が熟して、ほぐすと綿みたいになるんです。

 

熟した穂が、ほかの日用品にも使われ、

茎や葉がすだれやかごを編むのに使われていました。

 

というわけで、雑学が長くなりました。

 

 

今夜はマコモとヨモギもしゃぶしゃぶでした。

生姜とお味噌でいただきました。

 

収穫して食べる、これが一番の贅沢ですね。

さらに、マコモの炭火焼 超おすすめの食べ方です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

Photo by Natsuko Takehara
 

こちらもお味噌を付けましたが、

何もつけなくても、甘くて柔らかくておいしかったですよ。

 

ぜひ、お試しあれ。

 

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