今週のすごい出来事は、山の斜面に生えている山菜、
タラの木、わらび、ワラビ、サンショの木などを、
地主さんから、好きなだけ採って良いと言われたんです。
少し苗を採っても良いですか?と言いに行ったのがきっかけです。
春、断って、食べる分だけ山菜を採っていました。
春に向けて少し畑で育ててみたいので、
山菜の苗を貰いたいと、じいやと地主さんを探しに行きました。
どこに行けば会えるか?
まず、仕事場であるハウスや納屋や田んぼ、畑のどこか。
農家の人を携帯電話をかけて捕まえるのは、
仕事中だと難しいんです。
お昼時とかなら可能ですが。
ハウスへ行ったら、たまたまお嫁さんに会えたので、
どこの田んぼにいるのか聞きました。
その田んぼへ探しに行くと地主さんは畦草刈りの最中でした。
ね。携帯を鳴らしたって聞こえないわけなんです。
地主さんが気がついてくれるまで待つこと数分。
休憩がてら、話をしてくれました。
その時に、お願いをしたわけです。
山菜の苗を少し採っても良いですかって。
そうしたら、全部採っていっていいよという回答だったんです。
山菜が採れる4月末から5月、
地主さんは田んぼの準備や田植えで大忙しです。
その時に、どこの誰だかわからない人たちが、
山菜採りに来ます。
もちろん、私みたいにいちいち、採って良いですかなんて聞きません。
だって、毎年採っているんですから。
しかも山菜採りに夢中になると、一か所では物足りなくなって、
あっちこっち、他人の土地に入り込むようになります。
山菜のことを、無主物といいます。
持ち主のいない自然のものという意味です。
ところが、国有林以外の土地は、誰かの土地なんですよね。
たまに、タケノコ採りの季節に、もめ事が起きています。
勝手に他人の土地でタケノコ採りをしていたと、
地主さんに文句言われたり、警察を呼ばれたりして・・・。
ほんとうは、この地主さんも、面白くなかったんですよね。
自分が忙しい時期に、暇な人が自分の土地に入り込んで、
山菜を根こそぎ持って行くのが。
全部刈って木の苗を植えようと思っているというのです。
そういえば、ずっと前は杉の木が生えていて、
それを全部倒した後に、山菜が生えたんです。
だから、いずれは杉の苗を植えるつもりだったはずです。
刈る前に早くとっていけというんです。
今まで山菜取りをしていた人たちはがっかりするでしょうね。
でも、一言でもあいさつし、声をかけてから採っていたら、
どうだったんでしょうか?
何も変わらないかもしれませんね。
他人の土地だから、山菜が無くなっても、
地主さんの気持ちを知ることもなく、
木を植えたんだ、残念だねで終わるんだろうと思いますけど。
その日の夕方、またまたじいやを乗せて、
車でじいやの知り合いの家へ出かける途中、
神社のお掃除をしている母ちゃんと出会いました。
大きな木の枯葉を掃除していたんです。
まるで、私のために集めているみたいでした。
私は、山菜の移植場所に敷く、落ち葉が必要だと思っていたから。
私は母ちゃんに声をかけました。
この落ち葉、掃くの大変ですね。
これ、もらっても良いですか?
もちろん、持って行って良いと言ってもらえました。
まだまだ、落ち葉は出るから。
毎月のお参りの日に、落ち葉だらけじゃみっともないから、
掃き集めておくから、持って行っていいよって。
私は、自然の恵みの山菜をすっかり刈られてしまう前に、
枯らしてしまわないうちに、移植しないといけません。
知り合いの畑のすみっこを借り、植える場所の草を刈りました。
まだ、体力が戻っていないので30分で休止。
休みながら、山の斜面へ行き、雑木林にもぐります。
タラの木、ゼンマイは根が浅いので比較的取りやすかったです。
しかも、このところの雨で、土も柔らかでした。
大変だったのはゼンマイ。
株が大きくて、根が張っていました。
私も泥まみれでしたが、車の中はもうどうしようもありませんね。
当分、どろどろでしょ~~。
もちろん、全部が根着くかどうかはわかりません。
でも、残したいよね。
あっちこっちに仮植えしてして根付けば、
来春、どこか、移す場所を考えようと思います。
