Photo by Natsuko Takehara

農業技術や農法は初めに資材ありきでは無い

特別な資材を使うことが農法ではない

 

 

不耕起移植栽培は農業技術です。

 

不耕起移植栽培で使用する

特別な資材は、いくつかありますが、

その資材を使わなければできない、

不耕起移植栽培技術ではないというわけではありません。

 

 

○○農法、△△農法というように、

農業資材や肥料を使うことを謳った農法は、

以前から、山ほどいろいろありました。

 

 

しかし、農業資材が先にありきなら、

それは農法でも技術でもありません。

 

どんなにいい加減でも、化学肥料や農薬を多使用しても、

その資材を使えば、

○○農法、△△農法になってしまうからです。

 

化学肥料だけで作物を栽培すれば、

化学農法だというのと同じなんです。

 

コンビニやスーパーのおにぎりの表示に、

「新潟県産コシヒカリ使用」

と書いてあるのと、どこが違うんでしょうか?

 

 

専門的なことを勉強しないで宣伝するな

 

 

ミネラルのことを学んでみたことが無い人が、

いくら、〇○ミネラルが良いと唱えても、

本人の思い込みでしかありません。

 

動物や植物がミネラルを吸収するには、

一緒に吸収して、吸収を促進させる他のミネラルの存在や、

pH、土壌構造や微生物の介在などの要因があります。

 

吸収を妨げる要因もあるんです。

 

それを知らなければ、ただ使えば良いとは言えないのです。

 

もちろん、使ってもみないで良いとか悪いとかいうのも、

おかしな話で、使ってみる勇気や投資が必要です。

 

 

微生物資材を使う農法も、以前から、山ほどありました。

 

片っ端からそれらの農法の本を読みましたが、結局のところ、

その資材を売りたい人たちが、資材の使い方だけを書いたものです。

 

微生物の生態や特徴、微生物叢の遷移のことなど関係なく、

ただ、こうやって使うという、使用方法やノウハウばかりでした。

 

 

微生物資材を語るなら、少しぐらい微生物学や発酵学を、

勉強してもらいたいものです。

 

学問は進歩しますが、ネットでいくらでも、

専門家の記述や論文を読むことができます。

 

近年、多くの本は個々の商売の宣伝手法として、

出版されるようになってきています。

 

普遍的な理論な技術の本が少なくなっています。

 

 

宣伝文句を鵜呑みにして、無知のままに口コミし、

ほかの物や他人がやっていることを批判するほど、

無責任で、迷惑なことはありません。

 

資材を売るということは、お金が回る仕組みがあるのです。

 

販売者でもないのに、他人に押し付ける行為は、

販売者の利益、儲けを後押しすることなのです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

無知な妄信者は、無礼千万・迷惑千万

 

 

生活にゆとりがあり、年の功だけプライドと自信がある、

分野の異なる肩書の人、都市生活者、消費者で、

無知で狂信的な資材信者ほど、迷惑な存在はありません。

 

自分たちが言うこと、やることは正義だと言わんばかりに、

たくさんの農家や農業技術を批判します。

 

「農家がみんな、これを使わないから行けないのよ。」

「農家は、たい肥なんていう腐ったものを畑に入れるのが悪いのよ」

「化学肥料なんか使わないで、これだけでいいのよ」

「農薬なんて使わなくても、これさえ撒けば病気にならない」

「これを使っていないから連作障害になんかなるのよ」

 

都会での会合で、こんな言葉が飛び交う現場にいたことがあります。

自分で生産をやってみたこともないのに。

 

聞いているだけで、あまりの無知さにへきえきとします。

 

 

農業資材の間違った使用法によって、作物が損害を受け、

実際の農業現場で、保障問題になった例だってあるのです。

 

私たちが農業塾を開催していた時も、

塾の参加規約を破って、自分が信奉する資材を、

農家に持ち込んで使わせようとする妄信的な違反者は、

ほんとうに迷惑な存在でした。

 

 

資材は技術を補足する物

 

農業は、環境条件、土壌の条件、作物の性質によって、

栽培技術、方法はさまざまです。

 

それを、ある資材、ある成分、ある微生物を使えば、

すべてが解決するような、そんな話ではありません。

 

天然成分も同じです。

 

その成分が何に良いか、理論的な説明がない資材が多かったです。

 

実験結果があっても、誰が使っても、再現性があるのか、

どう使えば、求める結果が得られるのか、

不十分な実験で、宣伝している資材があまりにも多いのです。

 

農業で使う資材は、実験室で行った試験だけではなく、

屋外の農業現場で行ったフィールド実験があって、

そこで再現性を確かめないと、信用できません。

 

 

確かに、たくさんの資材の売り込みが来ました。

商売ですから、どの方も一生懸命です。

 

さまざまな微生物資材、天然成分の資材が、存在します。

私たちも、使用するに値するかどうかを確かめるために、

たくさんの実験を行ってきました。

 

それは不耕起移植栽培の栽培技術において、

どこでどう使うことで、どんな結果が出るのかを調べたのです。

 

他の農業技術でどうか、試験をした作物以外でどうかを、

調べたわけではありません。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

特定の資材だけでは、農業の技術は確立しません。

 

 

個々の作物の特性を知り、特性を引き出す理論と技術があり、

再現性があって、初めて農法となるんです。

 

資材は農業技術や農法を行う上で、補足的に使うことで、

生産障壁を取り除き、生産物の質や量や価値を高めるものなんです。

 

 

やりたいことは、やりたい人と

 

どんなに自分が良いと思っていても、

他人へ、資材を押し付けしないでください。

 

押し売りは迷惑です。

 

 

自分たちの正義をかざして、批判しないでください。

相手が間違っている、知らないんだと決めつけないでください。

 

あなたが正義を振りかざす相手の考えは、間違いや悪ではなく、

相手にとっての正しい選択、あるいは逆の正義ですから。

 

 

そういうわけで、十分に勉強しないで、○○農法をしたい人は、

それを好む人同士で、仲良くやる方が良いと思います。

 

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