自分が普段使っている、
飲んでいる水道水は、
どうやって作られているか
知っていますか?
水道水は、浄水場や水を
くみ上げている施設で作られます。
浄水場には、
急速濾過、緩速ろ過、膜ろ過、オゾン処理で、
水道水を作っている所があるんです。
地下水をくみ上げて、塩素を加えるだけ、
というところもあります。
(塩素濃度も水道法も、問題だらけですが・・・)
中本先生は、緩速ろ過=生きものろ過 の
水道の研究をしてこられました。
水の中やろ過池の底の砂に住む
小さな生き物や植物が水を浄化、
有害な物質も、危険な病原菌もなくなります。
生でも、塩素を入れなくても、
美味しくて安全な水を作ることができるのが、
緩速ろ過=生きものろ過 です。
しかも施設を作るのに、お金がかからず、
維持費も少なくて済みます。
冬期湛水や周年湛水の田んぼにも、
緩速ろ過と同じ仕組みがあります。
化学薬品を使う浄水は、
年々維持コストが上がります。
円の価値が無くなったら、輸入できなくなったら、
輸入のアルミ(ボーキサイト)や活性炭が買えなくなり、
都市部の多くで水道水が作れないんです。
緩速ろ過は素晴らしいですよ!
詳しいことは先生の著書をお読みください。
『生でおいしい水道水』『おいしい水の作り方』
私のところにも少し在庫があります。
中本先生がこのところFBに
沢山データをあげてくださっています。
おかげで勉強するのがたいへんです。
世界で一番大きな浄水場、2ヵ所。全てのろ過池で採取して藻の発達具合を調べた。1994年から1996年にかけて、英国から助成金をもらって調べることができた。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年12月7日
生物浄化の考えー21 濁り水対策で凝集薬剤処理を用いる急速ろ過では、藻は嫌われた。緩速ろ過池でも藻が繁殖するので嫌われた。そこで、水深を深くして底まで日射が当たりにくようにした。水深が深いと、底での水圧が大きいので光合成で酸素を生産しても…
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年12月7日
生物浄化の考えー22ろ過砂は大きくても機能は変わらない。砂が動かないということだ。砂が大きいなら、ろ過抵抗は小さい。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年12月7日
緩速ろ過の浄水場の生物ろ過の仕組みが、
水田の水浄化の仕組みとそっくりなんです。
そして、来年こそは、これを作ってみたいですね。

一家に1基、地域に、公共施設の屋上に、
雨水タンクを設置して作れるんじゃないかな?
小型緩速ろ過の浄水システムです。

中本先生の長野県上田市、
染屋浄水場の記事をシェアします。
大正12(1923)年から使われている3号ろ過池だけは、斜めの壁面。その壁面の浅い場所には、糸状珪藻メロシラがフワフワと大繁殖していた。しかし斜め壁を垂直壁につくり直した2号池の壁には、藻が付着していない。水深が浅いと水温が6.2℃でも、藻が繁殖する。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日
垂直壁のろ過池の壁には藻が付着していなかったが、水中の梯子(ステップ)には藻が絡みついて繁殖していた。底の砂を調べたら、砂の上はフワフワした茶色の被膜。珪藻メロシラだ。砂は全然汚れていない。ろ過速度を調べたら、2.5m/d、損失水頭は7㎝だ。目詰まりしていない。ろ過水は本当に清澄だ。浄水濁度は0.000度だった。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日
染屋浄水場のろ過池の水温は6.2℃だった。原水水温は6.1℃。まだ11月30日。これからどんどん寒くなる。だからろ過池の凍結防止のために、ろ過池流入水口に円筒を差し込み、水面近くに流入水を水平に吹き流すようにして水面の凍結防止をしている。そうそう、上田市の気象観測の場所、アメダス観測点はろ過池の横にある。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日
ろ過池の水深はできるだけ浅い方が良い。大正12年から使い続けているろ過池の壁は斜め。その斜め壁には糸状珪藻の繁殖は著しい。藻が繁殖すると、微小動物の餌が豊富になる。生物活性が良くなり、ろ過閉塞もなくなる。流入してくる濁りも藻に絡みつき光合成の気泡で浮き上がる。水深が浅いと光合成が盛んだ。水深を思い切り浅くしたい。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日
ろ過池の水深はできるだけ浅い方が良い。大正12年から使い続けているろ過池の壁は斜め。その斜め壁には糸状珪藻の繁殖は著しい。藻が繁殖すると、微小動物の餌が豊富になる。生物活性が良くなり、ろ過閉塞もなくなる。流入してくる濁りも藻に絡みつき光合成の気泡で浮き上がる。水深が浅いと光合成が盛んだ。水深を思い切り浅くしたい。
Nobutada Nakamotoさんの投稿 2016年11月30日
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