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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その3

雨の予報が晴れ!

 

2016年9月 新潟県十日町市に来ました!

 

1夜明けて、午前5時前、天気は・・・❓

Photo by Natsuko Takehara
 

日の出は、5時半過ぎです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

念じていた、信じていたかいがありりました。

 

雨が上がっていたんです。

雪女(晴れ女)の念が、通じたようです。

 

なぜ、雪女で晴れ女なのか?

 

取材やイベントなどを計画・企画したときに、

雨の予報でも降られたことが無いのです。

 

ところが、若い時からゲレンデに行くと、

大雪や吹雪になりました。

 

自分がスキーをするためではなく、

甥っ子を連れて行っても、

翌朝は車が雪に埋もれていました。

 

これで、地元の小学校の運動会もOKです。

 

日の出とともに田んぼへ行きます。

 

戸邊さんの田んぼの稲刈り

 

 

今、田んぼへ来ています。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

きれいでしょう?

来て良かったです。

 

photo by Natsuko Takehara
 

新潟県内でも、こんな天日干しを

しているところは、ないと思います。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

今は、天日干しをしていますと言っても、

途中から乾燥機で調整する方が、多いからです。

 

はざがけで天日乾燥する場合、乾燥具合の管理し、

お米をちょうどよい水分量にするまで、

手間がかかり、感を養わないと、

上手く、むらなく乾燥させることが出来ません。

 

稲の栽培技術だけで、

お米が商品になるわけではないのです。

 

稲刈りをして、乾燥を始めるから、

日本一のお米として、毎年同じ品質で出荷できるように、

本当に良く稲を見て、商品化を行っていくのです。

 

人と稲と自然が調和している戸邊さんの田んぼ

 

食べられるのは当たり前だと思っているお米。

 

でも、もし石油系の燃料や化学肥料、農薬を

日本が買うことができ無くなれば、

日本のお米の多くは、作れなくなるんです!

 

そんなことになっても、お米が作り続けられる方法を模索し、

戸邊農法が作られてきたのです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

私が今来ている新潟県十日町の戸邊さんの田んぼは、

農業機械を一切使わないで稲の栽培を行っています。

 

ビニールハウスさえありません。

 

トラクターもコンバインも乾燥機もありません。

 

作業はすべて、家族の手作業です。

 

とことん、効率の良さとやりやすさ、

身体への負荷のかからなさを、追求した作業方法です。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

肥料も買っていません。

 

ただ、勘違いしないでください。

 

勘違いで、無肥料栽培を良しとする人が多いのですが、

稲を痛めつけて老化させて、無肥料で栽培することが、

良いことではありませんから。

 

苗のうちに肥料不足で老化させ、

本来の稲の強さを出し切れないのに、

勝手に、窒素固定菌が肥料を与えているなど理由をつけ、

検証の無いことをしている人が多いからです。

 

戸邊さんの場合、そういう苗いじめは、していないのです。

 

有機栽培でもありません。

 

有機認証制度というルールが守られていれば、

肥料過多の作物も、肥料欠の作物も有機栽培になります。

 

認可された農薬を使うこともできるわけです。

 

有機栽培だからい良い、有機栽培は全て良いと

いうわけではないことを知ってください。

 

戸邊さんの技術はすべて、

実践してきた作業や経験から生み出された、

再現性の高い、

自然循環の仕組みによって成り立っています。

 

戸邊さんの田んぼでは、

自然循環と人の仕事が調和しています。

 

稲の育つ環境を人が作り上げています。

だから、肥料を入れません。

 

稲と人の意思疎通ができているような環境です。

 

最高に良い作業効率を考え、環境を考え、

燃料をできる限り使わない方法を考え、

稲のことを考えて、生まれて来た環境です。

 

考えて考えた末に、

やらなくてよいことをも、決めています。

 

 

田んぼに生えている草は、

普通の無農薬の田んぼに生えているような、

稲の肥料を奪ってしまう草ではありません。

 

ほとんどが、絶滅危惧種で、めったに見ることの無い水草ばかりです。

 

 

きっと、昔の人は、今の田んぼに生えているような、

草と戦っていたわけではないのでしょう。

 

ここでは草さえも、稲と田んぼとの調和に見受けられます。

水と光、土と稲、どれもが調和し、美しい限りです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

田んぼを借りて、稲を作り始めた当初は、

戸邊さんの田んぼにも草がたくさん生えたそうです。

 

年々、稲の肥料を奪う草が減っていったそうです。

 

 

戸邊さんの田んぼには一年中、水が張ってあります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

専門的には、周年湛水といいます。

 

ですから、稲刈りも、水がある田んぼで行います。

 

雨の日でも、稲刈りが行われています。

 

稲刈りも稲を運ぶのも、水のある田んぼの方が、

作業が楽で、腰が痛くなることもないそうです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

30歳で自給自足を目指し、挫折し、

都会に戻り、0からやりなおし、

それでもあきらめずに、追求して、

何年もかかって、今日に至っています。

 

 

工夫と体験と改善を毎年のように繰り返して、

結果としてここまで美しく、

日本良いと評価を受けるまでになりました。

 

 

その道のりと努力、学びの意欲に、

敬意を示してほしいと思います。

 

前向きな姿勢や努力、学びを、

田んぼを始めるなら、続けて欲しいと思います。

 

日本一の米の生産者の元に来て、

農業ならなんとできるだろう、

同じようなことがすぐできるようになるだろうと、

言葉で教えてもらえばわかるだろうと考えるのは甘すぎます。

 

 

日本一に学ぶつもりであれば、

それだけの姿勢や努力を持ってください。

 

これから、田んぼを始めたい方がいたら、

是非、この田んぼの成り立ちに、

素晴らしい戸邊農法が生まれるまでの過程に、

敬意を持って学んでほしいと思います。

 

こんな素晴らしい農法を構築してくれたのですから。

感謝!

 

 

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日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その2

日本一高いお米ってどうやって決まるの?

 

日本一のお米の値段は、どうやってきめているのでしょうか?

 

それ以前に、あなたが食べているお米の値段は、

誰がどうやって決めているのでしょうか?

 

一般的にの農家のお米は、農協か問屋が、

農家から直接買い取ります。

 

この価格を

農協渡し、問屋渡し、相対取引価格などといます。

 

このお米が、多くの場合、

スーパーなどの店頭に並ぶわけです。

 

 

 

産直や物産館、道の駅などで販売しているお米は、

農家が直接、お店に持ち込んで、

販売手数料や出品料を支払って販売しています。

 

 

米よしさんのように、農家から直接お米を仕入れて、

お米を売っているお米やさんもあります。

 

このように、現在では、

いろんなルートでお米が卸売りされています。

 

現在では、というのには理由があります。

それは、戸邊さんの取材の物語の後に説明しますね。

 

 

日本一高いお米の値段は、どうやって決めているのか?

 

 

実は、決めた人の基準で決めているのです。

 

つまり、日本一高い値段のお米は1つだけではない、

ということになります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

米よしさんの場合は、

全国を歩いて見つけた美味しいお米の中で、

栽培方法や刈り取りの後のお米になるまでの方法、

そして、栽培している人の人柄を最も重視して、

社長の北川さんが選んで、値段も決めています。

 

米よしさんは、デパートの中に店を出しているので、

出店料もかかり、良いお米を見つけるために、

全国を歩く経費もありますから、

生産戸邊さんの卸価格は、18万円ではありません。

 

 

米よしさんの元には、全国からお米の売り込みが来ます。

 

自分も、自慢のお米を高く売ってもらいたいと考える、

農家の人たちが、売り込みに行くわけです。

 

 

しかし、取り扱いをしてもらえることは、

ほとんどありません。

 

それぐらい、米よしさんの基準は厳しいのです。

 

 

その厳しい基準の中で、毎年1番高い価格を、

付けてもらっていることが、

戸邊さんのお米のすごい所なんです。

 

お米の品質や味が、毎年安定して、

良くなっているからに違いないわけです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

こだわりの米を自分で販売している農家の方が、

1kg5千円、1万円というような値段を付けることも可能です。

 

栽培の仕方や天日干しを売りにして値段を付ける人が、

多いように思います。

 

 

新潟のおみやげ屋さんには、

1㎏1万円をお米をおいてあることがありますが、

こちらも、おみやげ屋さんが目玉商品として、

値段を付けていると思います。

 

食味検査とは?

 

値段の付け方の基準として、

その年の新米の食味検査を行って、

数字が高いものを品質の良いお米とするので、

それに高い値段をつけることがあります。

 

 

 

食味検査は、成分量や水分量、粒の重量など、

お米の状態を食味計という機械で検査するものです。

 

最終的に、人が食べて食味を診断することもあります。

 

 

残念ながら、食味計という機械で数字が高く出ても、

必ずしも、お米が美味しいとか、

作り方が良いということにはなりません。

 

なぜなら、成分の計測で、

チッソが高ければ数字が低くなり、

アミロースが高ければ、

数字が高くなる傾向があるのです。

 

水分含量が多くても少なくても数値が変わります。

 

 

私も長い間、不耕起栽培農家の食味検査を、

独自の方法で行ってきました。

 

食味計で出て来た数字は、

商品化の行程の改善の目安や、

栽培方法の改善の指標にはなりますが、

味が数字に比例することはありませんでした。

 

複数の人と一緒に食べて食味を検査しても、

私が気がついた味の特徴を、

全員が気がつくとは限りませんでした。

 

 

お米のソムリエの資格を持っている人でさえ、

食味をしたときの感覚は、それぞれなのです。

 

お米のソムリエは、ワインのソムリエのように、

取得するのが難しい資格ではないので、

知識重視で、味覚を重視していないようです。

 

 

ですから、食味検査で95だ、98だと言っても、

検査の時の基準の設定も出て来る数字に関係し、

成分や水分の量も関係しますので、

ぬか喜びするほどのことではありません。

 

また、食味検査を毎年しても、

同じ人が毎年同じレベルの数字を、

出しているとは限りません。

 

昔、98の数字が出たと大喜びした人が、

私たちにお米を送ってくれましたが、

残念ながら、とてもおいしいとは言えませんでした。

 

乾燥度合いが機械の設定に合っており、

チッソが極端に少ないと、

アミロースの比率が上がるため、

そういうことが起こるのでしょう。

 

 

北川さんのように独自の基準で、

全国の良い米を食味し続ける中で、

毎年1番を付けて貰えるというのは、

素晴らしい評価ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん 戸邊農法とは? その1

日本一高い米の生産者、戸邊秀治さん

 

日本一高い米の生産者、戸邊秀治さんをご紹介します。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

2016年9月に、3日間訪問していました。

戸邊さんは新潟県十日町市で、稲作をしています。

 

手刈りをした稲を、はざ掛けで、

完全な天日干しですべてのお米を仕上げます。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

戸邊さんは、もともとはサラリーマン。

 

環境問題に関心を持ち、

自給自足を目指して新規就農するも、

家族で体調を崩して挫折。

 

いったん、神奈川のご実家へもどり、

家族全員で新聞配達をし、

現在の地で、再度の農業への挑戦をしました。

 

 

家族全員で、もちろん子どもたちも総出で、

田んぼの作業を全て、手作業で行ってきました。

 

田んぼでは、農業機械は一切使っていません。

 

畦草刈りに、刈払機を使うぐらいです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

私と戸邊さんとは、戸邊さんが不耕起栽培を知り、

千葉へ学びに来られた時からのお付き合いです。

 

たしか、2006年ごろではないでしょうか。

 

 

現在も、もちろん耕すことなく、

1年中田んぼに水を張りっぱなし。

 

肥料も与えず、わらを田んぼに戻すという、

戸邊農法をほぼ確立されました。

 

 

たぶん、どんな自然農法より楽で効率の良く、

労働時間も少ない農法です。

 

戸邊農法については、改めてご紹介します。

 

まず、戸邊さんの米づくりへの思いを

動画で知っていただきたいと思います。

 



 

戸邊さんは、数年前に上映された、

武田鉄矢さん主演の「降りていく生き方」の

主人公のモデルとなった方でもあります。

 

実際の収録も、戸邊さんの田んぼで行われました。

 

 

戸邊さんは、数々のTV番組でも取り上げられてきました。
貧乏さんを取材した人気番組の銭形金太郎

NHK教育 ETV特集「コメ作りは家族の絆」

最近ではテレビ朝日のそもそも総研

 

私は今回の取材で、1000枚を超える写真と、

いくつかの動画を撮ってきました。

 

日本一のお米ってどこで買えるの?

 

私が行った日に、戸邊家では家族の携帯を

スマホに変えたそうなんです。

 

それで、私は戸邊さんのPCとスマホにLINEを入れて、

私が撮った写真をLINEのホームに設定しました。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

写真を見た、お米やさんの社長は、

次の日、もう戸邊さんの家に行っていました。

 

私は、千葉の家に戻る前に、

この方のお店に立ち寄るつもりでいたので、

入れ違いになってしまいました。

 

このお米やさんは、渋谷東急本店地下1階にある、

畳2枚ぐらいのスペースの店、「米よし」さんです。

 

日本中で見つけて来た、味と作り手の人柄を確認して、

厳選した、美味しいお米だけ10種類ほどを販売している、

米よしさんの社長さん、北川さんです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

戸邊さんが住む十日町市も、魚沼産と称されるお米の産地です。

 

2005年、戸邊さんが地元の米農家の方々と、

交流をしている中で、北川さんへ戸邊さんを紹介した人がいて、

二人の出合いがありました。

 

北川さんに、戸邊さんとの出会いについて聞いてみました。

 

北川さんがすごいお米がないかと探していたところ、

人づての紹介で、ちょっと変わった人が変わった米づくりをしていると、

教えてもらい、訪ねていったのが最初の出会いだったといいます。

 

戸邊さんの家を訪問した北川さんは、

戸邊さんの栽培したお米を食べて、

このお米だったら最高にいけるだろうという、

確信を持ったのだそうです。

 

まさに、衝撃を受けたといいます。

 

北川さんは2000年から全国のおいしいお米を集め、

店頭販売をしてきました。

 

当時、店で一番高いお米が、1俵(60㎏)12万円でした。

 

 

それを、一気に飛び越えて、戸邊さんのお米に、

18万円の価格が付けられたのです。

 

2005年ごろの魚沼産のお米の販売価格は、

25000~35000円ぐらいでした。

 

戸邊さんのお米の販売価格は6倍でした。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

戸邊さんのお米も、10月末ごろには、

販売が始まるかと思います。

 

1㎏3000円弱だと思いますが、

今年の値段はまだわかりません。

 

あなたが、お米のことをわかっている、

わかりたい、知りたいと思うのでしたら、

こういうお米も1度は、お金を払って食べてみてください。

 

それが経験と感覚を養うための自己投資です。

 

自己投資もできない人に、農業はできないと思います。

 

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不耕起栽培では農薬や化学肥料は使わないのか

不耕起栽培技術と農薬や化学肥料の使用は別な事

 

不耕起栽培は農薬や化学肥料を使わないのでしょうか。

 

答えは、

不耕起栽培を実践する人によって、それぞれ違う

ということになります。

 

 

病気の菌を殺す殺菌剤や、

を殺す殺虫剤などの農薬、

田んぼに生えてくる草を枯らす除草剤を、

使うかどうかは、

農家の人次第ということになります。

 

 

 

稲作専業農家の人は、

たくさんの田んぼで稲を作っています。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

ですから、田んぼによって、

農薬を使う田んぼと、全く使わない田んぼとを、

分けていることもあります。

 

同じ稲の品種を栽培していても、

農薬を使う田んぼと使わない田んぼがある場合、

品種や出荷先によって、分けている場合など、

事業の必要性に応じて分けている場合があります。

 

 

もちろん、専業農家でも兼業農家でも、

自分が稲を栽培している田んぼでは、

すべて農薬を使わないと人もいるわけです。

 

 

化学肥料についても、同様のことが言えます。

 

ちょっと違うのは、ほとんどの農家の人は、

苗は田んぼで育てないで、ハウスなどを使用するため、

ハウスでは使うが、田んぼでは使わない人がいたり、

どちらでも使う人、どちらでも使わない人がいる、

というところでしょう。

 

 

農家の人にとって、農業は仕事ですから、

仕事のやり方や規模、お客様のニーズに、

コストや労力を考えた上で、

農薬や化学肥料を使うか使わないかを

決めていることが多いのです。

 

不耕起移植栽培技術を実践して稲を育てることと、

資材として何を使うかは別のことです。

 

農薬や化学肥料だけに限らず、

どんな肥料や特殊肥料、農業資材を使うかは、

別のことなのです。

 

 

耕さない田んぼに、不耕起栽培用の苗を植え、

化学肥料で育てても、農薬を散布しても、

不耕起栽培という農法を実践していることには、

変わりがないのです。

 

 

農薬や化学肥料を極悪視すべきなのか?

 

 

よく、農薬や化学肥料が悪いと、使うのは悪いと、

頭から批判ばかりする人がいます。

 

そういう人は、一度自分で、

稲を一から栽培してみると良いと思います。

 

 

自分ができないことを、良く知らない他人に対して、

農薬や化学肥料を使わずにやれと言うのも、

状況を一つ一つ知らずに批判することも、感心できません。

 

 

 

農家の人は、

たくさんの田んぼに植える苗を育てるために、

たくさんの育苗箱(いくびょうばこ)に入れる、

大量の土を買います。

 

土には種もみの下の床土と、

上からかける覆土があります。

 

床土は、雑菌の消毒をしてあり、

少量の化学肥料が入っていて、

pH調整もしてあります。

 

化学肥料を使うのを批判するということは、

苗を育てる土を買うな、使うなというのに、

等しいことなのです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

多くの場合、苗はハウスの中で育てますから、

育苗環境の温度や湿度が高くなります。

 

場合によっては、カビや病気が出ます。

 

苗が全滅したら、田植えができません。

 

苗を育てている時期になったら、

もう種もみも売っていませんから、

種まきからやり直すことができません。

 

 

不耕起栽培でも、

市販の土を使う農家がほとんどです。

 

また、不耕起栽培用の苗を育てる時には、

追肥をしますが、有機質肥料を使うと、

病気やカビが出ることがあります。

 

病気やカビを出さないために、

経験が浅い人、技術が未熟な人、

適切な設備が無い人には、

硫安を使うように指導をしています。

 

農薬を使わない手法はいくつも研究してきて、

栽培方法や温度管理、補助資材で、

病気を防ぐことはできますが、

誰だって失敗はあるものなんです。

 

 

そういう時には、田植えもできず、

お米も取れなくなり、収入が無くなるリスクより、

農薬を使ってでも、苗を守る方が大事だと考えます。

 

 

もちろん、農協の指導のような、過剰な農薬の使用を、

良いと思っているわけではありません。

 

使わないで済むことなら、

農薬も化学肥料も使わないほうがいいのです。

 

そのために、不耕起移植栽培技術では、

苗の育て方や稲の管理の仕方を研究し、

さまざまな補助資材の実験をし、その成果を、

理論として作り上げてきたのですから。

 

 

 

頭ごなしに、何も知らない人が、

農薬や化学肥料の批判をすることが、

良いことだとは、ちっとも思えないのです。

 

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茨城県行方 初めての不耕起収穫 えらくいいじゃない!

稲刈りが雨で遅れた

 

久々のお天気になりました。

8月から台風がいくつも来て、雨続き

1週間のうち雨が降らない日が1日ぐらいです。
予定していた稲刈りが、ずーっと雨続きで、
1週間も遅れていたのです。


今年初めての不耕起栽培の田んぼです。


 

農薬、除草剤、化学肥料を使いませんでした。

このあたりは、どの田んぼも航空防除もやっていません。

茨城では、やらないところは多いようですよ。
お金と手間の無駄だって!

photo-by-natsuko-takehara

千葉県は、農協や共済組合の力が強いのか、
それとも見てくれや他人が言うことに気を使い過ぎなのか・・・。

周りに悪口を言われるのが怖いのか、
自分の農業の腕が信じられないのか、

航空防除で高濃度の農薬をたっぷり撒きたがる傾向があります。


 

利根川の橋を渡ると、全然感覚が違うようです。

 

谷津でなければカメムシなんてそんなに出ない。

航空防除したって、斑点米を毎年出す人は出す。

田んぼの畦草の手入れが悪いんだよ。

茨城の方が現実的な考え方みたいに思える時があります。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

稲の状態はすこぶる良好でした。

台風でかなりよれて、倒れ掛かっていますが、
べったりと地面に倒れ込んで寝てはいません。

自分の茎の力で、踏みとどまっている感じですね。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

上の写真のイネ、面白いと思いませんか?

刈り取っていないうちにひこばえが出ています。

どうしでこうなるか、わかりますか?

稲のことがわかっている人にはわかりますよね。

 

初めての不耕起栽培、とても良い結果だと思います。

有効分げつ(穂ができた茎の数)も取れているし、
遅れたおかげで籾も太りました。

photo-by-natsuko-takehara
稲刈りには適期があります。

適期から遅れると、普通はコメの品質が落ちてしまいます。

雨ばかり続くとコンバインを田んぼに入れることができなくて、
稲刈りができないんです。

委託の稲刈りが多くて適期に刈り取れなければ、
刈り遅れたコメの品質が落ちるのが普通です。

 

しかしながら、夜の気温がかなり涼しい温度になりましたから、
田んぼに稲が残っていても、悪い環境ではありません。

秋落ち型の根が腐り始めた稲ではどうしようもありませんが、
肥料過多ではなく、中干しせず、根が健康ならば、
夜の温度は関東にしてはありがたい気温だったかもしれません。

 

初めてでも上出来の育ち具合と稔り

 

Photo by Natsuko Takehara 

 

穂の位置がそろっていて、遅れて出ている穂が無いのは、
育て方が良かったということなんです。

 

photo by Natsuko Takehara
 

上の写真のイネは、近くの田んぼのイネです。

青い穂が後から後から出ていて、
穂全体の位置がバラバラです。

穂の位置がバラバラだと、米の登熟がバラバラということです。
粒の大きさもバラバラになります。

 

こういう穂の位置がバラバラな稲を育てている人が、
いくらお米や農法やこだわりの自慢をしていても、
良いお米はとれていないのです。

どんなに良く育ててもらったか、そうではないか、
稲の姿には、うそが無いから良くわかります。

 

分げつは多いけれど、茎の間が込み合い過ぎて、
紋枯れ病が出ているのがわかります。

周りの田んぼでは紋」枯れ病は出ていません。

どうしてこうなったのか、稲の生理・生態がわかれば、
いくつかの予測が立ち、こうなってしまった理由がわかってきます。

 

稔りの状態もとても良いと思いました。

もう少し欲張って、稲刈りを遅らせたほうが良かったのか、
欲張ったら次の台風や大雨で被害にあったのか、
そのあたりの予測がつかなかったですね。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

籾が躍り出したところです。

美味しいお米が期待できます!
農薬、除草剤、化学肥料不使用です。

 

photo-by-natsuko-takehara
 

久々のお天気で、作業を手伝って、バテ気味でした。

 

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台風の日の田んぼと稲

日本は台風が多い国だけど

 

日本はもともと、台風が多い国だけれど、

近年の台風は昔と違っています。

 

大型の台風が多い

 

昔の台風より暴風雨圏が大きく勢力が強い台風が、

とても多くなったように思います。

 

それだけに、被害も大きいです。

 

台風が来る頻度が多くなり、進路も昔と違うみたいです。

 

台風が来るのは二百十日と言っていました。

立春から210日目のことで、9月1日ごろを指していました。

 

ところが、6月ごろから10月ぐらいまで台風が来ます。

台風が来るのは、秋だけではなくなってしまいました。

 

梅雨の時期もおかしくなり、豪雨や台風の被害が、

かつてほとんどなかった北海道に起こるような、

異常な気象が続いています。

 

台風の日の田んぼと稲を撮影してきました。

車で走ると、高圧線の音が聞こえます。

 

不耕起栽培の田んぼと普通の田んぼのイネ。

あまり頭が風邪に煽られていないのが、

不耕起の田んぼですが、わかりますか?



 

 

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農業技術や農法は初めに資材ありきでは無い

特別な資材を使うことが農法ではない

 

 

不耕起移植栽培は農業技術です。

 

不耕起移植栽培で使用する

特別な資材は、いくつかありますが、

その資材を使わなければできない、

不耕起移植栽培技術ではないというわけではありません。

 

 

○○農法、△△農法というように、

農業資材や肥料を使うことを謳った農法は、

以前から、山ほどいろいろありました。

 

 

しかし、農業資材が先にありきなら、

それは農法でも技術でもありません。

 

どんなにいい加減でも、化学肥料や農薬を多使用しても、

その資材を使えば、

○○農法、△△農法になってしまうからです。

 

化学肥料だけで作物を栽培すれば、

化学農法だというのと同じなんです。

 

コンビニやスーパーのおにぎりの表示に、

「新潟県産コシヒカリ使用」

と書いてあるのと、どこが違うんでしょうか?

 

 

専門的なことを勉強しないで宣伝するな

 

 

ミネラルのことを学んでみたことが無い人が、

いくら、〇○ミネラルが良いと唱えても、

本人の思い込みでしかありません。

 

動物や植物がミネラルを吸収するには、

一緒に吸収して、吸収を促進させる他のミネラルの存在や、

pH、土壌構造や微生物の介在などの要因があります。

 

吸収を妨げる要因もあるんです。

 

それを知らなければ、ただ使えば良いとは言えないのです。

 

もちろん、使ってもみないで良いとか悪いとかいうのも、

おかしな話で、使ってみる勇気や投資が必要です。

 

 

微生物資材を使う農法も、以前から、山ほどありました。

 

片っ端からそれらの農法の本を読みましたが、結局のところ、

その資材を売りたい人たちが、資材の使い方だけを書いたものです。

 

微生物の生態や特徴、微生物叢の遷移のことなど関係なく、

ただ、こうやって使うという、使用方法やノウハウばかりでした。

 

 

微生物資材を語るなら、少しぐらい微生物学や発酵学を、

勉強してもらいたいものです。

 

学問は進歩しますが、ネットでいくらでも、

専門家の記述や論文を読むことができます。

 

近年、多くの本は個々の商売の宣伝手法として、

出版されるようになってきています。

 

普遍的な理論な技術の本が少なくなっています。

 

 

宣伝文句を鵜呑みにして、無知のままに口コミし、

ほかの物や他人がやっていることを批判するほど、

無責任で、迷惑なことはありません。

 

資材を売るということは、お金が回る仕組みがあるのです。

 

販売者でもないのに、他人に押し付ける行為は、

販売者の利益、儲けを後押しすることなのです。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

無知な妄信者は、無礼千万・迷惑千万

 

 

生活にゆとりがあり、年の功だけプライドと自信がある、

分野の異なる肩書の人、都市生活者、消費者で、

無知で狂信的な資材信者ほど、迷惑な存在はありません。

 

自分たちが言うこと、やることは正義だと言わんばかりに、

たくさんの農家や農業技術を批判します。

 

「農家がみんな、これを使わないから行けないのよ。」

「農家は、たい肥なんていう腐ったものを畑に入れるのが悪いのよ」

「化学肥料なんか使わないで、これだけでいいのよ」

「農薬なんて使わなくても、これさえ撒けば病気にならない」

「これを使っていないから連作障害になんかなるのよ」

 

都会での会合で、こんな言葉が飛び交う現場にいたことがあります。

自分で生産をやってみたこともないのに。

 

聞いているだけで、あまりの無知さにへきえきとします。

 

 

農業資材の間違った使用法によって、作物が損害を受け、

実際の農業現場で、保障問題になった例だってあるのです。

 

私たちが農業塾を開催していた時も、

塾の参加規約を破って、自分が信奉する資材を、

農家に持ち込んで使わせようとする妄信的な違反者は、

ほんとうに迷惑な存在でした。

 

 

資材は技術を補足する物

 

農業は、環境条件、土壌の条件、作物の性質によって、

栽培技術、方法はさまざまです。

 

それを、ある資材、ある成分、ある微生物を使えば、

すべてが解決するような、そんな話ではありません。

 

天然成分も同じです。

 

その成分が何に良いか、理論的な説明がない資材が多かったです。

 

実験結果があっても、誰が使っても、再現性があるのか、

どう使えば、求める結果が得られるのか、

不十分な実験で、宣伝している資材があまりにも多いのです。

 

農業で使う資材は、実験室で行った試験だけではなく、

屋外の農業現場で行ったフィールド実験があって、

そこで再現性を確かめないと、信用できません。

 

 

確かに、たくさんの資材の売り込みが来ました。

商売ですから、どの方も一生懸命です。

 

さまざまな微生物資材、天然成分の資材が、存在します。

私たちも、使用するに値するかどうかを確かめるために、

たくさんの実験を行ってきました。

 

それは不耕起移植栽培の栽培技術において、

どこでどう使うことで、どんな結果が出るのかを調べたのです。

 

他の農業技術でどうか、試験をした作物以外でどうかを、

調べたわけではありません。

 

Photo by Natsuko Takehara
 

特定の資材だけでは、農業の技術は確立しません。

 

 

個々の作物の特性を知り、特性を引き出す理論と技術があり、

再現性があって、初めて農法となるんです。

 

資材は農業技術や農法を行う上で、補足的に使うことで、

生産障壁を取り除き、生産物の質や量や価値を高めるものなんです。

 

 

やりたいことは、やりたい人と

 

どんなに自分が良いと思っていても、

他人へ、資材を押し付けしないでください。

 

押し売りは迷惑です。

 

 

自分たちの正義をかざして、批判しないでください。

相手が間違っている、知らないんだと決めつけないでください。

 

あなたが正義を振りかざす相手の考えは、間違いや悪ではなく、

相手にとっての正しい選択、あるいは逆の正義ですから。

 

 

そういうわけで、十分に勉強しないで、○○農法をしたい人は、

それを好む人同士で、仲良くやる方が良いと思います。

 

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1500万年前の海底へ行った 山の中にある太古の海のミネラル

1500万年前の地層

 

 

2015年11月、

天然のミネラル資材を生産している、

山と工場を訪問しました。

 

 

朝早く家を出ると、

田んぼも畑も霜で光っています。

 

その朝は、すっかり冬っぽくなっていました。

 

この年、2回目になりますが、

1500万年前の海底に行ってきました。

 

 

初冬とはいえ、日が昇ってくると暖かです。

 

霜が解け始めて、畑の野菜も元気ですよ。

 

 

目的の場所は小山の中です。

 

地殻変動で隆起して小山ができたのですが、

1500万年前の海底の地層を含む山なんです。

 

地球の地殻変動で、海底の泥が、

その時代に住んでいた貝や海藻、微生物もろとも、

そのまま閉じ込められてしまった地層があるのです。

 

その地層の上に火山灰が積もって

新しい土ができたので、山の上の方は茶色の土、

その下の層は、薄いグレーの所と濃いグレーの土、

ところどころに赤い土の層があるんです。

 

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地層の色は、海底の生物の色なんです。

 

薄い、白っぽいグレーの土は貝が積もった所。

 

濃いグレーは海藻が積もった所です。

 

赤い所は、海底から鉄や硫黄が噴出していた所に、

それらを固定する細菌が

繁殖していた所ではないかと推定します。

 

 

地層の中に、古代の貝が、

埋まっていることもあります。

 

貝がそのままの形で出てくるんです。

 

 

dsc02943
赤茶色のまん丸い石のような塊が

ゴロゴロ出てくることもあるそうです。

 

私の推測ですが、古細菌の仲間の

高熱硫黄細菌の塊かと思います。

 

古代の海底火山噴火口の周りに

繁殖していたのではないかと思うのです。

 

 

気を感じることができる人に、

手をかざしてもらうと、熱いと言います。

 

私も、少しビリビリ感じます。

 

海藻や貝の泥の塊は、ふわっとした感じがします。

 

 

この山で、1500万年前の層を掘り出して、

特殊肥料や家畜の飼料が作られています。

 

 

この海底の泥の地層は、地殻変動で隆起した時に、

高圧がかかっていません。

 

 

ヨーロッパやアメリカ大陸の高い山にも、

同じような地層がありますが、

地殻変動の時に高圧がかかっていると、

石のような固い地層になっています。

 

 

この山は、何千年かの間、泥が積もった海底が、

そのまま隆起したのではないかと思います。

 

とても、もろい土の塊として掘り出され、

簡単に砕くことができます。

 

積もったときの状態のままの土なんです。

 

 

 

天然ミネラルが凝縮された土

 

 

地層は、貝や海藻の堆積物ですので、

この地層の土は、大量のミネラルの塊です。

 

不純物はほとんどなく、約40種類のミネラル、

天然の微量元素が含まれています。

 

ミネラルや微量元素は、

作物を健康にし、病気にかかりにくくします。

 

栽培された作物も、ミネラル含有を増やし、

味が良くなるんです。

 

私も長年、野菜の栽培に使ってきました。

 

本当に味も良くなり、病気が出にくくなります。

 

 

 

古代の貝や海藻の中に、ソマチットが存在します。

 

この特殊肥料を使うと、

作物の中のソマチットが増えると言われています。

 

ソマチットは古代生物だと言われています。

 

古代生物だったソマチットは、

現代の生物の体内に共生し、

今も生存していると言われています。

 

古代生物が現代生物と共生している例には、

ミトコンドリアがあります。

 

ソマチットは、ミトコンドリアよりも、

もっと古い時代の生物のようです。

 

八幡礦業提供
八幡礦業提供

 

日本各地に同じような地層はあるのですが、

含まれる微量元素やミネラルはほとんど同じなのに、

不思議なことに、作った作物の味に、

あまり変化が出ないことがあります。

 

何かエネルギー的に違うような気がします。

 

不耕起栽培農家たちが見つけた古代からの贈り物

 

この古代のミネラルは、不耕起移植栽培農家に、

広く使われるようになりました。

 

これを使うのは、不耕起移植栽培をする上で、

義務ではありません。

 

農業技術は理論と実証、再現性があって確立されたもので、

資材ありきの農法ではないからです。

 

作物に良い物、作物を食べた人に良いものだから、

使った方がいいということなのです。

 

使ってもみないで、良いか悪いか判断しないこと、

実践から判断することが大事なんです。

 

天然ミネラルに興味がある方はこちら

⇒ ミネグリーン

 

 

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朝露に輝くクモの巣か? いいえ、農薬の水滴なんです

 一見、美しいクモの巣の写真

 
クモの巣の写真を、見ていただきたいと思います。
 
蜘蛛の巣農薬DSC00519
  
写真を見れば、稲にかけられたクモの巣に、
朝露が落ちたのかなあって、思いますよね。
 
 
初夏、千葉県では7月の初めごろ、
水田の航空防除が行われます。 
 
航空防除とは、ヘリコプターを使った農薬散布のこと。
 
操縦者が乗る有人ヘリや、ラジコンヘリで空から農薬を撒きます。
 
有人ヘリでの散布面積は年々大幅に減り、
ラジコンヘリでの散布面積は、どんどん増えています。
 
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農薬大量消費のカラクリ

何で農家の人は自分で農薬を撒かないの?
どうして、ラジコンヘリでの散布が増え続けているの?
 
その答えの1番は農薬のボトルに書かれた希釈倍率です。
 
写真ですと見づらいですが、上のボトルの表示には、
右端の使用方法に、
 
無人ヘリ(ラジコンヘリ)による散布、
空中散布(有人ヘリによる散布)、
散布(散布機で田んぼのヘリから農家が撒く)とあります。
 
その左を見ると、
8倍    800㎖
20~30倍  3ℓ
1000倍   ―    となっています。
 
下のボトルの表示では、稲に使う場合、
人による散布は、2000倍
無人ヘリでは、16倍 と記載されています。
 
 
農家は自分で散布する面倒な仕事を共済組合に委託、
共済組合は農薬散布料金を口座引き落としで徴収。
 
有人ヘリでの農薬の使用量は、
ラジコンヘリで散布する場合の1/3程度
 
農薬の使用量は、1000倍、2000倍で、
100㎖前後だと仮定すると、
どれだけ多く消費できる仕組みか、わかりますよね。
 
 
ラジコンヘリの操縦者は、まだ足りないので、
関東以西の米農家が資格を取れば、
農作業が一段落したころ、信越や東北の仕事があり、
副業として収入源になります。
 
米の卸価格が恐ろしく安くなっていますから、
その分を補う収入源にする人もいるわけです。
 
 
一方で、人手が足りず、
ラジコンヘリの台数に限りがあるということは、 
農薬散布は適期に行われないということです。 
 
カメムシなどの稲の害虫の発生が予想された時には、
既に、散布する場所やヘリと操縦者のスケジュール決め、
農薬の仕入は終わっているっていうことなんです。
 

田舎の強引・陰湿なやり方 

 
農家が自分で農薬を撒くより、有人ヘリでやるより、
ラジコンヘリでは、農薬が大量に使われます。
 
 
しかし、農薬散布を希望しない田んぼには、ラジコンヘリなら、
個別に撒かないでもらえるような、対応が可能になりました。
 
 
私が田舎暮らしを始めた頃は、
同じ地域でも有人ヘリ散布とラジコンヘリ散布がありました。
 
 
有人で散布する地域で、うちの田んぼは農薬を撒きたくない、
という農家がいたら、つるし上げに近いことが起きていました。
「あんたの田んぼで害虫が発生したら、
隣の人に迷惑をかけるんだぞ。」
「それでもあんたは、いいと思っているのか?」
「どうやって責任を取るんだ?」
有人のヘリでの散布を、共済組合の方で、
すでにスケジュールに入れてしまってあるので、
個別の田んぼに農薬散布をしないということができないのです。
強引に、農薬散布を了解させようとしていたんです。
  
 
ひとりの農家を、数名の共済の人達が取り囲む場に、
私たちは、のこのこ数名で入って行き、
困り果てていた農家の代わりに、話をしました。
 
 
農水省へ行き、県にも交渉し、共済組合の会議に出向き、
有人ヘリで散布する予定を、ラジコンに変えさせました。
共済組合が、変えようと思えばできることだったんです!
 

航空防除の当日

 
撒きたくない人は、他の人に迷惑をかけるんだから、
前日の旗立をしろ! 手伝いに出ろ!
 
農薬を撒きたくな農家の人たちと一緒に、
私もまだ日が昇らない、早朝4時に立ち会いました。
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この日は、途中から雨が降り出しました。
でも、散布は予定通り行われたのです。
 
当たり前ですが、雨で農薬が流れるのに・・・。
前もって組んだラジコンヘリと操縦者のスケジュールを、
変更できないから、農薬の効果が無くなるのにやったんです。
 
 
 
悲しかったのは、
ラジコンヘリが稲のすぐ上を飛ぶと、羽虫が舞い上がるのか、
ツバメが嬉しそうに声をあげて、
ラジコンヘリのまわりや後ろを乱舞していたことでした。

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