「田んぼの生きもの」カテゴリーアーカイブ

シラサギの食事風景

シラサギの食事風景です。

 

不耕起田んぼの稲刈りの日。

シラサギたちが集まってきました。
見つけたカエルがちょいと口にはデカかった!
何度も下に置いたり、くわえ直したり、
空中で向きを変えてみたりして、やっと飲み込みました!

ごちそうさまでした。

朝露に輝くクモの巣か? いいえ、農薬の水滴なんです

 一見、美しいクモの巣の写真

 
クモの巣の写真を、見ていただきたいと思います。
 
蜘蛛の巣農薬DSC00519
  
写真を見れば、稲にかけられたクモの巣に、
朝露が落ちたのかなあって、思いますよね。
 
 
初夏、千葉県では7月の初めごろ、
水田の航空防除が行われます。 
 
航空防除とは、ヘリコプターを使った農薬散布のこと。
 
操縦者が乗る有人ヘリや、ラジコンヘリで空から農薬を撒きます。
 
有人ヘリでの散布面積は年々大幅に減り、
ラジコンヘリでの散布面積は、どんどん増えています。
 
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農薬大量消費のカラクリ

何で農家の人は自分で農薬を撒かないの?
どうして、ラジコンヘリでの散布が増え続けているの?
 
その答えの1番は農薬のボトルに書かれた希釈倍率です。
 
写真ですと見づらいですが、上のボトルの表示には、
右端の使用方法に、
 
無人ヘリ(ラジコンヘリ)による散布、
空中散布(有人ヘリによる散布)、
散布(散布機で田んぼのヘリから農家が撒く)とあります。
 
その左を見ると、
8倍    800㎖
20~30倍  3ℓ
1000倍   ―    となっています。
 
下のボトルの表示では、稲に使う場合、
人による散布は、2000倍
無人ヘリでは、16倍 と記載されています。
 
 
農家は自分で散布する面倒な仕事を共済組合に委託、
共済組合は農薬散布料金を口座引き落としで徴収。
 
有人ヘリでの農薬の使用量は、
ラジコンヘリで散布する場合の1/3程度
 
農薬の使用量は、1000倍、2000倍で、
100㎖前後だと仮定すると、
どれだけ多く消費できる仕組みか、わかりますよね。
 
 
ラジコンヘリの操縦者は、まだ足りないので、
関東以西の米農家が資格を取れば、
農作業が一段落したころ、信越や東北の仕事があり、
副業として収入源になります。
 
米の卸価格が恐ろしく安くなっていますから、
その分を補う収入源にする人もいるわけです。
 
 
一方で、人手が足りず、
ラジコンヘリの台数に限りがあるということは、 
農薬散布は適期に行われないということです。 
 
カメムシなどの稲の害虫の発生が予想された時には、
既に、散布する場所やヘリと操縦者のスケジュール決め、
農薬の仕入は終わっているっていうことなんです。
 

田舎の強引・陰湿なやり方 

 
農家が自分で農薬を撒くより、有人ヘリでやるより、
ラジコンヘリでは、農薬が大量に使われます。
 
 
しかし、農薬散布を希望しない田んぼには、ラジコンヘリなら、
個別に撒かないでもらえるような、対応が可能になりました。
 
 
私が田舎暮らしを始めた頃は、
同じ地域でも有人ヘリ散布とラジコンヘリ散布がありました。
 
 
有人で散布する地域で、うちの田んぼは農薬を撒きたくない、
という農家がいたら、つるし上げに近いことが起きていました。
「あんたの田んぼで害虫が発生したら、
隣の人に迷惑をかけるんだぞ。」
「それでもあんたは、いいと思っているのか?」
「どうやって責任を取るんだ?」
有人のヘリでの散布を、共済組合の方で、
すでにスケジュールに入れてしまってあるので、
個別の田んぼに農薬散布をしないということができないのです。
強引に、農薬散布を了解させようとしていたんです。
  
 
ひとりの農家を、数名の共済の人達が取り囲む場に、
私たちは、のこのこ数名で入って行き、
困り果てていた農家の代わりに、話をしました。
 
 
農水省へ行き、県にも交渉し、共済組合の会議に出向き、
有人ヘリで散布する予定を、ラジコンに変えさせました。
共済組合が、変えようと思えばできることだったんです!
 

航空防除の当日

 
撒きたくない人は、他の人に迷惑をかけるんだから、
前日の旗立をしろ! 手伝いに出ろ!
 
農薬を撒きたくな農家の人たちと一緒に、
私もまだ日が昇らない、早朝4時に立ち会いました。
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この日は、途中から雨が降り出しました。
でも、散布は予定通り行われたのです。
 
当たり前ですが、雨で農薬が流れるのに・・・。
前もって組んだラジコンヘリと操縦者のスケジュールを、
変更できないから、農薬の効果が無くなるのにやったんです。
 
 
 
悲しかったのは、
ラジコンヘリが稲のすぐ上を飛ぶと、羽虫が舞い上がるのか、
ツバメが嬉しそうに声をあげて、
ラジコンヘリのまわりや後ろを乱舞していたことでした。

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稲を守る田んぼのクモ とてもマメな働き者

田んぼで、クモがお米を守っている

 

クモのことをお伝えしようと思います。

田んぼには、本当にたくさんのクモが住んでいます。



季節によってみられるクモは様々です。


収穫時期が近い時期には、網を張る大型のクモも、
良く見られるようになります。


 

稲が大きくなって、葉と葉の間が狭くなってくると、
アシダカグモの仲間がたくさんいるのですが、
日中はその姿に気がつくことは少ないのです。


 

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彼らは夕方、日暮れの頃から網を張るから、
その時間には、田んぼに人がいないんです。


だから気がつかない。

でも、早朝に田んぼに行けば、
アシダカグモの巣が、朝露で輝いているんです。


関東だけではなく、東北でも見ました。

たくさんのクモが、お米を守っているんです。

 

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農薬を撒いても撒かなくても、カメムシ被害と関係ない


 

お米にカメムシが付いたら、黒い斑点がある米になる。

だから、有人ヘリやラジコンヘリで、
日本中の田んぼで、たくさんの農薬を撒きます。

驚くなかれ、その希釈倍率は有人ヘリで30倍、
ラジコンヘリなら8~16倍。

 

意味が分かるでしょうか?

普通に農家の方が、背負い式の噴霧器で農薬を撒く時、
希釈倍率は2000~2500倍なんです。

 

田んぼの害虫を皆殺しにするために、農薬を撒くのですが、
とてもおかしな規定があり、希釈倍率が決められ、
必要以上の量の農薬を消費する仕組みがあるんです。

 

それについては、下記で説明しています。

米の検査規格の見直しを求める会

 

消費者が農薬を撒くことを求めている?


 

農薬を撒いても撒かなくても、

カメムシ被害と関係はないのです。

 

カメムシの被害で、米に黒い斑点ができると、

消費者が嫌がるから農薬を撒きましょうと、

農家への説明は、消費者のせいにしています。

 

実は、まったく関係ありません。

 

斑点のある米粒が多いと、米の卸価格が低くなるから、

農薬を撒きましょう。

 

お米に石や金属が混入しているほうが、

ずっと危険なのに、

食べても危険が無い斑点米の検査基準の方が、

かなり厳しく規定されています。

 

 

害虫も、益虫も、ただの虫も、農薬で死んでしまい、
みんないなくなった田んぼに、害虫が入り込めば、
そこは害虫にとって、
天敵のいない天国になるということを知ってほしいです。

 

それでね、クモたちも再び、田んぼに来るんですよ。

増えた害虫を食べにね。

いえ、増えないうちに、増やさないように、
特別な種が大繁殖しないように、
自然は、バランスを保つんです。

 

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クモたちは朝まで、害虫や、
稲には害のない羽虫などを捕食します。

 

日が昇ると、網を食べて、たたむんですよ。

 

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シラサギたち 収穫の日に

田んぼでよく見かける鳥、シラサギです。
写真をクリックすると拡大できます。

スライドショーもどうぞ。